物心がつく前から子役として映画などに出演し、後に女優として活動していたが、当時所属した劇団がきっかけで洋画の吹き替えの仕事を始める。そこで好評を受け、少年役といえば=野沢雅子という程の売れっ子になる。
アニメデビュー作は、1963年『鉄腕アトム(アニメ第1作)』で、初主演作は1968年『ゲゲゲの鬼太郎(第1作)』鬼太郎役である。声優業の創生期から活躍しており、非常に多数の国民的アニメで主人公やメインキャラクターを演じている。
代表作は、1970年『いなかっぺ大将』風大左衛門役、1972年『ど根性ガエル』ひろし役、1973年『ドラえもん』(日本テレビ版)ドラえもん役・2代目、『ドロロンえん魔くん』えん魔くん役、1975年『ガンバの冒険』ガンバ役、1977年『あらいぐまラスカル』ラスカル役、1978年『銀河鉄道999』星野鉄郎役、1980年『怪物くん』(テレビ朝日版)怪物太郎役、『釣りキチ三平』三平三平役、『トム・ソーヤーの冒険』トマス・ソーヤー役、1981年『まいっちんぐマチコ先生』ケン太役、1982年『太陽の子エステバン』エステバン役、1986年『ドラゴンボール』孫悟空役、1989年『ダッシュ!四駆郎』日ノ丸四駆郎役、1990年『からくり剣豪伝ムサシロード』ムサシ役、2001年『デジモンテイマーズ』ギルモン役などがある。記述の通り、圧倒的に少年役を演じることが多いが、洋画の吹き替えでは『普通の人々』メアリー・タイラー・ムーアや、『ミッシング』のシシー・スペイセクなど母親役や中性的な雰囲気の女性を演じている。また数少ない少女役として、人形劇『ざわざわ森のがんこちゃん』で、ケロちゃんというカエルの女の子がある。
特に印象的な作品は、孫悟空、悟飯、悟天の三役の他に、バーダック、ターレス、そして二人で一役を演じたゴテンクス、ベジット、ゴジータなど数多くのキャラクターを演じた『ドラゴンボール』シリーズと、『ゲゲゲの鬼太郎』、そして『銀河鉄道999』と答えている。現在、1994年に放送された「魔人ブウ編」を『ドラゴンボール改』で再び放送しており、関わったアニメを広い世代に伝えられたときが、声優を続けていてよかったと思える瞬間だという。