この日、世界最強タッグ決定リーグ戦でコンビを組んだ近藤と初のシングル戦を行った諏訪魔。近藤と一進一退の攻防を繰り広げ、終盤にはさらにラリアートの打ち合いで大の字に倒れだ。それでも最後は意地のバックドロップ、ラストライドで突き刺し、3カウントを奪取。見事メーンを白星で締めくくった。
試合後、全日プロ年内最終興行を終えた諏訪魔は「いろんなものがのしかかってきた。(3冠の)ベルト(を巻いたこと)も、もちろんだし。メーンをはったことも…。苦難の1年だった」と振り返った。
だが諏訪魔に休んでいる暇はない。来年1月シリーズから高山が参戦する。11・3両国大会でグレート・ムタにケンカ状を叩きつけた高山を倒せば、3冠再挑戦への足がかりになる。それだけに「やりがいのある相手がまた1人増える。帝王と呼ばれる人間に触れてみたい」と対戦を熱望した。
その前にはアジアタッグ王座決定トーナメントがある。「ベルトが懸かっているからね。年始からチャンスが回ってきた。獲れるものは獲りたい」
諏訪魔がベルト奪還に向け、まずはアジアを制覇する。