熱愛自体はおめでたい話なのだが、野上の調子がどうにも上がらず、このままだと、石川は“下げマン”扱いされかねない雰囲気だ。
8月8日のロッテ戦(QVCマリン)で、交際発覚後、初先発した野上。序盤に味方打線が爆発して、3回表まで4-0で西武がリード。大量援護に気分を良くした野上は、5回まで4安打無失点の好投。
ところが、6回に入ると乱れてしまい、安打、四球を与えると、2者連続タイムリー安打を浴び、4-2の場面でマウンドを降りた。直後、リリーフした小林宏之投手が、ルイス・クルーズ内野手に3ラン本塁打を打たれて、4-5と逆転された。
野上はこの日、5回1/3を投げ、7安打1四球4失点の内容で、またしても肝心な場面で踏ん張れなかった。チームは9-5で逆転勝ちした。
今季の野上は5月6日に3勝目を挙げたが、その後不振に陥り、4連敗を喫して、6月29日に屈辱の2軍降格。1か月の2軍生活を経て、7月21日に昇格したが、与えられたポジションは中継ぎ。それでも、同23日の楽天戦では白星が転がり込み4勝目を挙げた。
その後、先発に復帰したが、同30日のオリックス戦では5回2/3を投げ、3失点で7敗目。そして、8月8日も勝てなかった。これで、先発に限ると、5月6日の楽天戦以来、丸3か月勝ち星を挙げられていない。
昨季、5年目でプロ初の2ケタ勝利(11勝)をマークしたものの、今季は不振続き。2人は昨年末から、交際をスタートさせたというから、野上が沈んだままなら、「野上は石川と付き合い始めてから、成績が悪くなった」と言われかねない。
(落合一郎)