「彼とは大学時代の友達が開いた飲み会で知り合ったのですが、元ラグビー部で体格もよく、完全に私のタイプでした。それから連絡先を交換し、やがて交際することになったのですが、私の方がベタ惚れという感じでしたね。彼の方が年下ということもあり、食事やデート代も私が払うことが多かったですが、全く苦になりませんでした」
彼は決して食事代を払おうとしなかったわけではなく、歩美さんが率先して払っていたという。
それほど彼女は、恋人に入れ込んでおり、彼のためならばどんなことでもしてあげたいという思いが強かった。
「彼にはよく『私にしてほしいことがあったらなんでも言ってね』って伝えていました。最初は、色々なことを遠慮していた彼だったのですが、やがて素を曝け出すようになってくれて、ドM男だと知りました。なので2人の時間を過ごす時は、私が強気な口調で責めてあげることが多かったですね」
だがある日、彼の度を超えた性癖が曝け出されたという。
「彼が私の部屋に泊まりに来て、服を脱いだ時のこと。なんと彼はジーパンの下にオムツを穿いていたんです。それで足を曲げた状態で仰向けになり『ねぇ、ママ、ママ〜。早く取り替えて〜』って子供のような甘え声で、頼まれました。顔や体格は五郎丸選手みたいな男らしい人なので、そのギャップも相まってドン引きしましたね。その場では仕方なく、苦笑いで付き合いましたが、私の中で恋愛感情が一気に冷めていく瞬間でした」
“なんでもしてあげたい”と伝えたものの、まさかオムツプレイを頼まれるとは思わなかった歩美さん。その後、彼との交際は長く続かなかったという。
取材/構成・篠田エレナ
写真・JohnnyLCY