翔被告は昨年1月25日未明、大阪府河内長野市の知人女性宅で、女性の顔を平手で多数回殴ったり首を絞めたりして、打撲などのケガを負わせ、同年6月17日に傷害容疑で逮捕されていた。
逮捕当時、写真週刊誌「フライデー」で事件の詳細を告白した被害女性の友人によると、翔被告は好意を寄せていた離婚歴のある子供がいる被害者の自宅に行った際、被害者がほかの男性と電話で話していたところ突然暴れ出し、「何でオレを恋愛対象として見られないのか?」と2時間にわたって殴る蹴るの暴行を加えた。この際の暴行により、被害者の右目の視力は1.5から0.3にまで極度に低下したという。
古賀英武裁判官は判決理由で「女性の交友関係に腹を立てた。長時間、一方的に顔を殴るなど犯行は執拗で悪質」と指摘。弁護側は殴った回数や暴行の内容を争っていたが、「医師の診断と整合しないとして退けた。もともと、翔被告はこれ以前にも逮捕歴があり、学生時代から札付きのワルとして地元では有名。執行猶予がついただけでも良しとすべきか。
翔被告は20歳の時に、兄のコネで団野村氏の事務所入りするが辞めてしまい、K-1デビューを目指しキックボクシングを始めたが、これもあっさり断念。兄のサポートのため、父ファルサさんが社長を務める会社に入った後に、この事件を犯した。兄も高校時代やプロ入り当初、喫煙などで素行に問題はあったが、野球で見事に更生した。今回、タイミング的に兄のレンジャース入団が決まったばかりで、まさに兄の門出に泥を塗った格好だ。
(落合一郎)