舞台が中止となったのは13年7月。翌月、甲斐氏は土屋を提訴。これまでの口頭弁論に甲斐氏はほぼ毎回出廷。閉廷後、報道陣に怒りをぶちまけるのがおなじみの光景となっていた。
また、昨年12月、ミュージシャンでもある甲斐氏がネットの動画サイトにアップした、作詞・作曲した楽曲「ANNA」の歌詞が土屋への名誉毀損にあたると土屋側が指摘。土屋側が甲斐氏に1000万円の損害賠償を求め提訴。この日は2件の審理が併合して行われた。
報道をまとめると、アンナは「(舞台台本の)原作者の承諾書がもらえるまで稽古に参加しないことは甲斐氏も了承していた」と主張。さらには、甲斐氏に吐かれたという“暴言”を甲斐氏のものまねで証言。それに対し、甲斐氏は「おかしい」と真っ向否定。さらには、原作者の弁護士が舞台化を承諾しており、「著書はあくまで原案」と主張。アンナに対して「セリフを覚える時間がなく、(舞台が)嫌になったのでは」とかみついた。
また、「ANNA」の歌詞について、アンナは「私は(歌詞のように)“男あさり”も“薬物”もしていない。家族もいるし、ファンもいる…。悲しいし残念」と涙したという。
2人とも“初対決”で感情を抑えきれなかったのか、にらみ合ったり、甲斐氏がアンナに対して激高するひと幕もあったという。
「形勢的に甲斐氏が圧倒的に不利。このままでは勝ち目がないだろう。おまけに依頼料が高かったのか、著名な弁護人がいつの間にか交代。とはいえ、各メディアは気軽に取材に応じてくれる甲斐氏に好意的。裁判で負けても、その後の仕事につながるのでは」(芸能記者)
怒りの収まらない甲斐氏は閉廷後に集まった報道陣に怒りをぶちまけ、10日放送のワイドショーのインタビュー取材に応じ、「敗訴したら控訴」と明言。来年1月25日に判決が言い渡されるが、まだまだ泥沼の裁判は続きそうだ。