そこで今一度注目されているのが、嵐・松本潤だ。同作は、漫画、ドラマ、映画などが立て続けで大ヒットした『花より男子』シリーズの10年後を描いた青春ストーリー。第1話では、松本演じる道明寺司が出演するとあって、花男ブームの再燃が期待できる。
松本といえば、ほかの嵐メンバーと異なって、ソロのテレビ・ラジオレギュラーこそないものの、CM3本は堅持。今年1月期の主演連ドラ『99・9−刑事専門弁護士−SEASON II』(TBS系)は、地上波プライムタイムのドラマ平均視聴率が17.6%でトップだった(ビデオリサーチ調べ/関東地区)。
そんな“天下のマツジュン”をかつて、激怒させた後輩ジャニーズがいた。Hey!Say!JUMP・伊野尾慧だ。
「今でこそJUMP9人のなかで、唯一ソロレギュラーを2本も抱える売れっ子ですが、今のようになる前、嵐が伊野尾くんの柔和な笑顔のウラに潜む小悪魔的要素を見つけているんです」(アイドル雑誌のフリーライター)。
きっかけは、松本だ。仲間の舞台には可能な限り足を運ぶことで知られる松本だが、14年5月にはJUMPの東京ドーム公演に行っている。完全プライベートだったが、嵐の舞台演出を担っている身とあって、演出家目線でステージを見るクセは抜けない。
その日も終演後、楽屋を訪ねてアドバイスを送っていると、目の前で伊野尾が平然と、せんべいを食べはじめた。まさかの行動に思わず、『なに、食べてんだよ』と松本が声を荒げると、『おせんべいです』と伊野尾。あきれるほかなかった。
翌15年、嵐の課外授業ライブ『嵐のワクワク学校2015〜日本がもっと楽しくなる四季の授業〜』が京セラドーム大阪で開催された際、松本はJUMP・薮宏太と手を組んで、伊野尾にドッキリを仕掛けた。宿泊先のホテルで薮のスマホを借りて、伊野尾に電話をかけたのだ。“薮”は、「今すぐ部屋に来て」と誘った。ところが、まったりしていたのだろうか、伊野尾は断った。“薮”はあきらめず、強引に誘った。すると、伊野尾が半ギレ。その数分後、ようやく知った。“薮”が松本であったことを……。
「慌てた伊野尾くんは、松本くんの部屋に飛んで行って、謝りまくったそうです。これにて、“おせんべい事件”で端を発した2人の抗争は終結したのでした」(先のライター)。
こんな因縁の末、「おまえのボケは弱いんだよ、飯尾」(嵐)、「伊野尾だよっ!」(伊野尾)という、嵐と伊野尾の寸劇が完成した。アンジャッシュ・児嶋一哉のオマージュといっていい。今ではこれが、嵐とJUMPの定番だ。
しかし、伊野尾。天下の道明寺をキレさせるとは、かなりの大物だ。