彼らのように、お笑い芸人のコンビ名は何かの名称やキャラクターから名付けられることが多い。ナインティナインは岡村隆史が得意とするブレイクダンスの技の名前から、チュートリアルは彼らが通っていた予備校にあった事務連絡の時間の名称からとっている。
「NSC(よしもとの養成所)には1人で来る人も多いので、必然的に養成所で相方を探すことになります。特に4月になるとコンビ名が決まらず、“品川庄司”のように苗字と苗字を合わせて漫才の授業を受けるコンビが多くいました」(NSC出身のお笑い芸人)
コンビ名がすんなり決まる組もあれば、そうでもない場合もあるようだ。フットボールアワーは、自分たちの好きな楽器を合わせた「ギターピアノ」などが名称の候補だったが、1日では決まらず。翌日、岩尾が考えた名称に決めることにした。結局、岩尾が小説の一文にあった「フットボールアワー」にしたという。ちなみに、後藤はネタ合わせを早く始めたかったため、即決したとのこと。
また、事務所社長や恩人からコンビ名を与えられる場合もある。とんねるずやオードリーなどがその例だ。このほかにも、言葉をかけ合わせたり、造語を作ったりとさまざまな方法があるのだ。
ちなみに、コンビ名にまつわる都市伝説がある。“ん”のついたコンビ名は売れるというものだ。お笑い第3世代で言うとダウンタウン、ウッチャンナンチャン、とんねるず。第4世代では、ナインティナイン、ネプチューン、キャイ〜ン、ロンドンブーツ1号2号……挙げればキリがない。もはやこの都市伝説は崩壊しつつあるが、ほんの十数年前までは、この都市伝説を信じてコンビ名に“ん”をつける芸人が多くいた時期もあったのだ。
何かにすがって名付けたり、好きなものを前面に押し出したり、適当に名付けたまま売れてしまったり…。コンビ名にもさまざまなドラマが存在する。今後、バラエティ番組やネタ番組を視聴する際には、コンビ名に注目しても面白いのではないだろうか。