麻央さんは06年10月2日の番組開始からサブキャスターとして出演。10年3月3日に市川海老蔵と結婚したのを機に、同年3月末をもって番組を卒業していたが、08年12月、後の夫となる海老蔵と同番組の対談で初対面していた。
昨年6月、海老蔵が会見で麻央さんが乳がんであることを発表。その際にも麻央さんが同番組にのみメッセージを寄せていた。
村尾信尚キャスターや嵐の櫻井翔は“ZEROファミリー”である麻央に手書きのメッセージを贈り激励。一刻も早い回復を祈っていた矢先の訃報だった。
番組冒頭、村尾キャスターは「私たちとともにニュースを伝えた小林麻央さんがその生涯を閉じました。34歳、あまりにも早い旅立ちでした」と訃報を伝えた。村尾キャスターの隣には花が置かれ、麻央さんのために空席となっていた。
「大学時代からタレントとして活動していた麻央さん。今後の方向性についてあれこれ悩んでいたときに新しく立ち上げる『ZERO』のオファーが来て快諾。お堅い仕事で様々な問題意識が芽ばえ、海老蔵との出会いもあった。この番組でのキャスター経験があったからこそ、闘病中、ブログで自身の考えを発信する気になったのでは。共演者とのきずなは深い」(日テレ関係者)
麻央さんと共演していた櫻井は都内で会見。各メディアによると、櫻井は涙を流しながら「心より、お悔やみ申し上げます。ただただ、ただただ、残念だ、というのに尽きます」と麻央さんを悼んだ。
また、「『NEWS ZERO』という番組は、本当に温かい番組ですので、出演者、スタッフ、みんなを『ZEROファミリー』と呼んでいます」と声を絞り出し沈黙。「まさにその、ファミリー……家族を失ったような気持ちでいっぱいです」と声を震わせた。