キリンでは、かつてコンビニでも買えた、家庭用・生ビール専用サーバーの販売を残念ながら現在は終了してしまっている。よって、キリン樽生一番搾りという商品も、これがない人には飲めない。
ちなみに業務用サーバーとキリンのような家庭用サーバーの違いは、
「急速冷却出来るかどうか、が最も大きな違いでしょう。これによってうまさは大きく違います」(ビール通)
ということだ。つまり基本的に“居酒屋のビール”は、家庭では飲めないのである。
その代わり、泡と液体を別々に注ぐ、注ぐ際に炭酸ガスを充填させる、などのワザは簡易なサーバーにもあるので、業務用と近い味は楽しめる。
ちなみに気になるキリンさんの生ビールはというと、「ねっとりした生ビール」(注文専用ダイヤル)、という説明だった。これは、ビアガーデンなどの業務用サーバー用の業務用樽の鮮度に負けないのであろうか…気になるところだ。
いずれにせよ、ネットなどで家庭用サーバーを買えば普通のビールを入れる訳だから、ビールメーカーの家庭用サーバーの味に基本的には軍配が上がりそうである。が、
アサヒビールお客様相談室によれば、
「生ビールに炭酸ガスを充填させるのは非常に難しく、業務用サーバーを一般向けに販売した事はなく、ホームサーバーの販売も今はやっていません」
ということ。やはり、金色のオブジェの建物の周辺のグループ会社経営の生ビールのうまさをそのまま味わうのは難しそう。
結局、それぞれで家庭用サーバーを買い、気分だけでも生ビール気分、というのが一般的な楽しみ方だろうか。
なお、瓶ビールも缶ビールも、各社ともに炭酸ガス充填の技術はその“粋”が尽くされている事は言うまでもない。よって、よく言われているような両者の味の差はないらしい。
むしろ日光を通さないぶん、缶ビールのほうがうまい、という説まである。