まず、K-POPの成功のカギとして古家氏は「SNSと動画投稿サイトの活用です。簡単に言えば、アーティストがファンとのコミュニケーションを取るのに積極的にSNSを活用しているのと、動画投稿サイトにあらゆるコンテンツを出し惜しみなくドンドン広げていく。それが、世界に通用するコンテンツと相まって、多くのファンを獲得するに至ってるのかなと感じています」とネット文化をうまくPRの手段として活用できているため、国境問わず多くのファンを獲得できていると説明。
また、積極的に海外進出をするのがK-POPの主な戦略らしいが、言語や文化の壁などは問題になっていないのか古家氏に質問する。
「スマホの普及によって、言語の壁っていうのはなくなってしまったのかなっていう感じがします。僕40代ですけど、昔FMラジオで掛かる洋楽を必死に聴いて、意味もわからずCDを買いに行くのが一つの流行だったと思います。同じような感覚でK-POPを、言葉の壁関係なく聴いているような感じがしますね」と最近の若者は“音楽そのもの”を楽しむようになってきていると解説。
さらに、「“見る音楽”という価値観で聴いている人が多いんじゃないのかなって感じがするんですよね。“聴く音楽”の時代だったらK-POPはここまで成功しなかったかもしれません」とK-POP特有の完成度の高いダンスやPVの演出などが、視聴者のニーズにマッチした結果、現在の人気を獲得できたのではないかと語った。
少し前に少女時代やKARAなどが日本でブームになったが、それ以降はK-POPアーティストの名前を耳にする機会は減ったように思える。だが、ここにきてK-POPが再び日本の音楽シーンを席巻しようとしているようだ。