報道をまとめると、事故が起きたのは午後3時15分ごろ。猿之助はカーテンコールの途中、花道にある縦180センチ、横90センチの床板が昇降する「せり」に乗って床下へ降りる際、回転する装置に衣装の左袖が巻き込まれてしまったという。
装置内で身動きが取れない状態になり、スタッフ数人が駆け付けて救出作業に当たった。舞台上では共演の市川右團次が「袖が装置に引っかかってしまったようです」と説明。劇場周辺には救急車やパトカー、レスキュー隊などが集まり騒然となった。
病院に搬送された猿之助だが、意識はあり、命に別条はなく外部に骨が飛び出ている状態などを指す開放骨折で全治6か月と診断された。そのまま入院し緊急手術を受けたという。
同公演は大人気漫画の歌舞伎化。猿之助は、大秘宝を探す航海に出る主人公ルフィと女性キャラ・ハンコックの一人二役を務めていた。6日に公演初日を迎えたばかりだったが、復帰時期は未定。10日以降の公演は尾上右近が代役を務めることが決定した。
「今後、警察が詳しい状況や原因を調べることになるが、装置の保守点検などに問題があるとしたら今後の公演に少なからず影響を与えそう。猿之助目当てに今後の公演のチケットを購入しているファンにとっては残念なニュースとなってしまった」(芸能記者)
猿之助はコメントを発表。「なるべく早く復帰し、麦わらの一味として活躍できるよう、まずは治療に専念します」と早期復帰を誓ったのだが…。