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卒業・桑田真澄の進路は

 25日、早大大学院スポーツ科学研究科の卒業式に出席の前パイレーツ、元巨人の桑田真澄氏。卒業後の進路が早々と注目されている。

 桑田氏は、これまでも口にしているように、「プロ野球界の改革は、なにもユニホームを着なくてもできる」と繰り返している。早大大学院スポーツ科学研究科から最優秀賞論文賞、日本スポーツ産業学会から学術的に価値の高いものに贈られる「濱野賞」にも認定された卒業論文『野球道の再定義による日本野球界のさらなる発展策に関する研究』。A4のレポート紙96枚。「野球道」を追求し、現役プロ選手約300人にアンケートして「体罰」の実態まで探っている。
 こういう熱の入った独自の研究を見ると、背広姿での球界改革にも、口先だけではない現実味が感じられる。が、球界OB、関係者たちは、「どこの監督になるのか。巨人復帰か、楽天か、それとも横浜か」と、早くもどの球団の監督になるのかを話題にしている。
 「原の後の監督候補の人材不足に頭を悩ます巨人が囲い込みをしようとしている」という情報が、テレビ局関係者の間で流れている。「視聴率の取れない巨人戦離れを加速している日本テレビが、最後の頼みの綱として、将来の巨人監督を視野に入れ、桑田を専属解説者にしたがっている」というのだ。
 「メジャー帰りの監督第1号」「日本プロ野球界初の大学院出身の監督」という斬新な称号をセールスポイントにできる桑田氏に対し、日本テレビがご執心だというのだ。かつては元祖・怪物投手の江川卓氏が「視聴率の取れる男」として君臨、日本テレビが巨人監督に猛烈プッシュしたことがある。が、今や万年候補に終わり、手あかが付いた状態で、商品価値はなくなっている。
 江川氏に代わるフレッシュさで、桑田氏がポスト原の有力候補として躍り出ているというのだ。巨人を現役引退する際に、シーズン中にブログで引退表明、寝耳に水の原監督を激怒させた経緯があるが、ネックにはならないという。「巨人・桑田新監督が誕生する時には、原はお払い箱になるのだから、何の影響力もない。いまだに読売グループに君臨するナベツネさん(巨人・渡辺恒雄球団会長)の覚えはめでたいし、ポスト原の最有力候補といえる」と巨人関係者も認める。

 が、監督候補の人材不足は巨人に限らない。日本テレビとライバル関係にある、横浜の親会社のTBSも桑田氏獲得には重大な関心を持っているという。
 「巨人を辞めてメジャー挑戦する際もTBS関係者が何かと世話をしている。パイレーツに昇格、その後、現役引退を表明した時もTBSがその場になっている。桑田とTBSのパイプの太さを考えると、横浜・桑田監督の可能性はかなりあるのではないか」。こう断言する球界関係者もいる。
 さらには、楽天が中継ぎ役のブラウン監督の後の本格政権として桑田氏を招請するという情報も浮上している。早大で特別講師を務めた楽天・三木谷浩史球団会長の講義を、桑田氏が受講するなどの関係で、2人は親交があるという。桑田氏本人も「三木谷さんとは親交があります」と漏らしている。今季で球団創設6年目と若い球団の楽天にとって、今年4月1日の誕生日で42歳の桑田氏は魅力たっぷりだろう。IT革命の旗手を自認する三木谷球団会長としても、球団のフレッシュなイメージに合う知名度、新鮮さを考えれば、桑田氏は最高の候補と言ってもいいだろう。
 古巣・巨人復帰、親会社のTBSのラインから横浜、さらには三木谷会長とのホットラインから楽天。桑田氏が監督就任を決断すれば、引く手あまたになることは間違いなく、売り手市場の大争奪戦が起こるだろう。

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