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今季初完封を遂げたエース・菅野智之、復活はもうすぐ?

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菅野智之

 今季より背番号「18」を背負う菅野智之はここまで、例年には無いほどもがき続けている。

 5月8日、新潟での登板となった対DeNA戦では、初回から本塁打を含む4安打を浴びるなど3失点、その後も2点を奪われ、大きくリードを許したまま6回を投げるとマウンドを後にした。7回表に打線が大量点を挙げ逆転し、試合も巨人が勝利したため、「勝ち投手・菅野」として記録されたものの、初めて目にするような菅野の打ち込まれた姿だった。

 続く、5月15日本拠地での阪神戦では、自責点7で今季3敗目。同21日には、3年振りとなる故障での登録抹消も経験している。復帰後の23日の交流戦のソフトバンク戦でも、2回持たずノックアウトを喫した。防御率も3.87(7月3日現在)と、昨年までには見られなかった、ここまでの投球内容だ。日本代表としても活躍し、二年連続の沢村賞を獲得するなど、名実ともに巨人の、そして球界を代表する投手にまで登り詰めた男の深刻とも呼べる不振。

 それでも、リーグ最多タイとなる8勝目を手にした先日の中日戦では、今季初完封。試合後には、「結果だけ見たら(相手打線を)0に抑えられたので満足している」と試合を振り返っている。その言葉からは、万全ではない状態ながらも投げ抜くことが出来た満足感が伝わっていた。完封した試合での奪三振6は今季最少、最後に打ち取ったアウトもあわやフェンス直撃の大飛球だった。最終盤まで直球は146kmを記録したものの、本調子は夏を迎えてからになりそうだ。前回ソフトバンク戦での敗戦時、厳しい言葉を投げかけた指揮官・原辰徳監督も、「(復活への)きっかけとして良い一歩を踏み出した。次が重要」と今後への期待を寄せている。

 開幕前より「大型補強」と騒がれた自チームは、評判通りの成績で首位を走っている。坂本勇人や丸佳浩らに引っ張られる打線は、チーム打率・本塁打ともリーグトップだ。一方、投手では山口俊が好調、先発の軸として勝ち星を積み上げているとはいえ、トレードで新たに戦力を獲得するなど、テコ入れを図っている。やはり、投手陣の先頭に立つべき菅野の本来の復調が待たれるのは言うまでもない。エースが本来の姿を取り戻したとき、チームの勢いはさらに加速し首位固めへ、そして独走状態へとペナントレースを一気に駆け抜けていく。(佐藤文孝)

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