香里奈といえば、昨年3月に衝撃的なベッド写真が流出。モデル活動はしていたが、それ以降、テレビからは完全に消えていた。香里奈が連ドラに出演すること自体、13年7月期の「SUMMER NUDE」(フジテレビ)以来、約2年ぶり。主演となると、11年10月期の「私が恋愛できない理由」(フジテレビ)以来、丸4年ぶりとなる。
「結婚式の前日に」は、大手不動産会社に勤務する主人公の芹沢ひとみ(香里奈)が、医師の園田悠一(鈴木亮平)と婚約し、100日後に結婚式を控えていたが、脳腫瘍と診断されてしまう。そんな時、28年前に出て行った母・可奈子(原田美枝子)が突然現れる。その母娘によるヒューマンラブストーリーを描いた作品。
他の出演者には、父・健介役の遠藤憲一を始め、山本裕典、真野恵里菜、美保純、江波杏子らの実力派キャストが名を連ねる。
正直、イメージダウンした印象をぬぐえない香里奈だが、TBSとしては、「ほとぼりは冷めた」と判断したのか、仰天の主役抜てきとなった。
TBSの同枠は、昨年4月にドラマ枠として復活したが、平均視聴率が2ケタ台に乗った作品はひとつもなく、堀北真希主演の「まっしろ」でさえ、平均5.8%(数字は以下、すべて関東地期)と大惨敗を喫した。
現在、放送中の「ホテルコンシェルジュ」(西内まりや主演)は1度も2ケタ台に乗らず、6〜9%台で推移している状況。
裏ではフジテレビ、NHK総合も連ドラを放送し、日本テレビは人気バラエティ「幸せ!ボンビーガール」をオンエアしている激戦区。いってみれば、数字が獲れなくても当然の枠で、大きな期待はしていないだろう。一見、思い切ったキャスティングに見えるが、いわくつきの香里奈の起用は、その今の需要を推し量ることも可能になるわけだ。
(坂本太郎)