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フジ『HEY!HEY!HEY!』の終了で浮き彫りになった音楽番組を取り巻く厳しい現状

 お笑いコンビ・ダウンタウンが司会をつとめるフジテレビ系音楽番組「HEY!HEY!HEY!」が年内で終了することが各スポーツ紙で報じられた。

 同番組はダウンタウンの司会で、94年10月にスタートしすでに放送回数700回を超える長寿番組で、宇多田ヒカルが初登場した99年6月21日には番組史上最高の視聴率28.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)を記録したこともあったが、最近は視聴率が1ケタに落ち込むこともあり、同局は「役割を十分に果たした。改編の一環」と説明し、最終回の日時と来年からの後継番組については調整中だという。

 「同番組の黄金期は音楽プロデューサーの小室哲哉率いる『小室ファミリー』全盛期の90年代半ばからで、ダウンタウンの浜田雅功が小室と組んだユニット『H Jungle with t』がヒット曲を連発したこともあった。最近では、8月27日に行われたAKB48の前田敦子の卒業公演を生中継した回で今年の最高となる平均視聴率14.3%を記録したが、翌週の9月3日は11.1%とまずまずの数字だったが、8月6日は7.7%、同20日は7.2%と完全に“打ち切りライン”の低視聴率だった」(テレビ関係者)

 番組開始から宇多田らなかなかテレビに出演しなかった豪華生ゲストが続々と登場し話題になっていた同番組だが、このところはスタジオに登場する歌手の数を減らし、トークゲストと懐かしの曲を振り返る企画がメインだったが、そうなったのも長引く“音楽不況”が多大なる影響を与えているようだ。

 「かつては歌番組に出演すればそのままレコードやCDの売り上げにつながったが、CDが売れないこのご時世ではあまり音楽番組に出演するメリットがないため、アーティストの所属事務所やレコード会社が出し渋るようになった。『HEY!HEY!HEY!』と同じゴールデンで放送されている音楽番組ではテレビ朝日の『ミュージックステーション』もTBSの『火曜曲!』も視聴率1ケタを連発しているからそのうち打ち切りが検討される可能性もありそう」(レコード会社関係者)

 テレビのゴールデンから音楽番組が消えそうだ。

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