第6話は、相武紗季演じるサクラ(高畑充希)の先輩・すみれのフィーチャー回。14年の秋、サクラは花村建設の子会社に出向していたが、ある時、有名評論家・椿美栄子の講演会を社内で行うことになり、すみれがその仕切り役に。サクラも子会社の代表としてセミナーのプロジェクトチームに参加する。離婚してシングルマザーとなっていたすみれだが、曲者の椿のマネージャーと子育ての板挟みになり――というストーリーだった。
今話でもっとも注目を集めたのは、やはり相武紗季の演技力だった。
「今話で、サクラに感化され、すみれに少し変化が。講演会の企画段階から椿に気を遣っていたすみれですが、本番、講演が早々に終わり、本の宣伝になったことに一転して猛抗議。結果、社長の不興を買うも、ラストで相変わらず子会社で働くサクラの元に来たすみれが、『あなたは私みたいになっては絶対にだめ。ずっとそのままでいなさい。悩むこともあるかもしれない。そんな時は私を頼りなさい。その代わり、くじけないで。自分の生き方を貫き通しなさい』と声を掛け、サクラが思わず、『会社に入ってはじめて褒められた。今まで一番うれしい、お母さん』と間違えて呼んでしまうほど、包容力のある女性になりました。視聴者からは、『こんな先輩最高…』『いままでで一番泣いた。相武紗季すごい!』『正直、こんな包容力のある演技できると思ってなかった』といった絶賛が殺到。相武の評価はうなぎ登りとなっていました」(芸能ライター)
今回の演技には、これまで相武をさほど好きではなかったというドラマファンからの評価も高まっているという。
「20代の頃は、実力派というよりもどちらかと言えばアイドル女優という印象が強かった相武ですが、15年に結婚し17年に第一子を出産して以降、演技に厚みが生まれるように。今年1月クールの『グッドワイフ』(TBS系)でも、主人公の夫とのスキャンダルを訴える新聞記者を演じ、絶賛を集めましたが、今回はより温かみのある演技に。『初めて相武紗季さんの演技で泣いた』『年を重ねた方がしっとり落ち着きもあって素敵な女優になった』『変に若作りしてなくて自然体、それに母性も感じた』という声や、『子どもいるから母性が表現できてるんだと思う』『実際に子ども産んだからか分からないけど、演技が自然』という評価もありました」(同)
第1話からサクラヘの優しさで注目を集めていたすみれ。ここに来てドラマの人気を支えるほどの評価を受けたようだ。