5日の金沢大会で高山をKOした諏訪魔。その場に立ち会っていたPWFの馳浩会長もゴーサインを出し、この日、両国大会での三冠挑戦が正式決定した。
当初は、「チャンピオン・カーニバル」を連覇し挑戦を狙っていたものの、結果が出せずとん挫。その後も幾度となくチャンスが訪れたが、挑戦のきっかけをつかむことは出来なかった。
そしてようやく手にした帝王への挑戦権。「去年、37代の三冠チャンピオンとしてやり残したことがある。全国の皆さんにもっと自信をもったチャンピオンの姿を見せたかった」と王座返り咲きの思いは強い。
無理もない。現在、全日マットの政権与党はベルトを独占しているGURENTAIにある。ましてや三冠ベルトとなれば、団体内で最も権威あるタイトルだけに、いつまでも帝王の手に渡しておくわけにはいかない。
「ここでGURENTAIの三冠チャンピオンをつぶして、また次の全日本プロレスを作っていきたいなと思います」
全日本の未来を担う諏訪魔が第2次政権設立に燃えている。