非情かつ正確な仕事ぶりから“人事の悪魔”との異名を持つ人事コンサルタント・椿眞子(菜々緒)が、手段を選ばずに強引な手法で大手保険会社・共亜火災保険の問題を解決していくストーリーが描かれている本作。初回こそ50人の新入社員を10人にまで減らす強引な方法で視聴者からの不評を買ったものの、第2話から第7話ではブラック会社の非情な現状が描かれ、社会人は称賛。「結構切り込んで描かれてる!」「もっと会社のブラックさを暴いてほしい」といった声が集まっていた。
しかし、第8話あたりからストーリーは次第にミステリー色の強いものに。椿の過去や共亜火災保険との確執、佐藤勝利(Sexy Zone)演じる斉藤博史の父と共亜火災保険との関わりなど、謎解きがメインに。菜々緒が脚蹴りで会社のブラック体質を改善していく展開は見られなくなった。
この展開に視聴者からは、「最近ミステリー部分が色濃い…。もっと会社のリアルな問題を深く彫り上げてほしい」「急にリアリティがなくなっちゃった」「ミステリーは他のドラマでも見れる。根本的なブラック会社の解決とかの展開に期待してたのに」という声が出た。一方「いろんな要素を楽しめてお得感ある!」「菜々緒の正論とミステリーを楽しむドラマ!本当に面白い」という声も集まっており、賛否両論が起こる事態となっている。
「これまで会社のリアルなブラックさが描かれていただけに、ありふれたミステリー展開が合わない視聴者もいるようです。ミステリー部分は登場人物のさまざまな思惑が交錯している様子が楽しめますが、会社の体質を脚蹴りで解決していく眞子様の強さに多くの視聴者も期待していたのでしょう」(ドラマライター)
これまでのストーリーで張られた伏線がすべて回収される最終回。果たして、会社のブラック体質を解決する菜々緒の脚蹴りは見られるのだろうか。最終回も注目したい。