怒りの哲人が不届き者を秒殺する!
20日の東京・後楽園ホール大会でTAKEMURAとの一騎打ちに臨んだ西村。かつての弟子と完全決着をつけるはずだったが、愚連隊の襲撃を受け、まともな試合にはならず。西村の反則勝ちとなったが、この結果に納得するはずもなく「おい! チンピラども。今ここで1対3でやってやる」と要求していた。
一夜明けたこの日の会見では、西村の要求通り29日の愛知大会で愚連隊とハンディキャップマッチが決定。だが、この試合は、愚連隊はタッグマッチのような交代は認めず、1人ずつ西村と対峙。誰か1人でも勝利すれば、その時点で勝負が決する。一方、西村は3連勝しなければ勝利にならない前代未聞の超理不尽マッチ。
会見に同席した渕正信取締役も「全日本としては2回目かな?(ブルーザー・)ブロディが初めて来た時、若手3人とぶつかって、それ以来かな?」と記憶が定かでないほど異例の試合だ。
もちろん西村自身もレスラー人生で初めての経験。それでも「どんな形であれ乱入してきますので、だったら3人まとめてリングの上に立たせて決着をつけようというわけです」とハラを決めた。
さらに「レフェリーに絶対的な権限を持っていただいて、一切の反則は認めないという厳正なルールですね」と要望し「3人を相手に今度こそは確実な決着をつけたいと思います」と意気込む。
明らかに不利な立場に立たされている西村だが「名古屋が楽しみで仕方ありません」と何やら自信タップリだ。
「これから日にちは少ないですけど、戦法を練っていきます。できれば長期戦は避けたい。持ち込むなら短期。それも超短期決戦でしょう。1人20秒ずつ、3人で1分で。ゴングと同時に丸めこみに入ったり、ドリーさん直伝のスピ二ング(トーホールド)も考えている」
3連戦ということで長期戦は是が非でも避けたいところ。今までのようにジワジワと時間をかけて相手を料理するのではなく、一瞬で勝負を決めにいく正反対の戦法だ。
「愚連隊を全日本マットから追放したい」とまで言い放った西村。長々と続いた遺恨にスパッと終止符を打つ。