高校時代から「うたのおにいさん」に憧れていたが、どうすれば成れるのかわからなかった横山は、NHKのお客様センターに何度も電話をかけていた。「やばいやつ」と思われたのか「今は受け付けていません」と言われたが、何度目かで担当部署につないでもらい、仕事へつながった。この手法にダウンタウンの松本人志は「もうこの手は通じないけどね」と驚いていた。
「この春に『おかあさんといっしょ』を卒業した横山は積極的にバラエティ番組に出演しています。先ごろ出演した『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)では、イメージを守るため立ち食い店の利用禁止、安全確保のため車の運転禁止などが定められた『うたのおにいさん・おねえさん』の厳しいルールを披露していました。こうしたギャップエピソードはバラエティ番組では面白がられます。横山は明るい性格に加え、さわやかなイケメンとしてお母さん層のファンも多い。卒業時は『だいすけロス』なる言葉も流行ったほどです。需要はあるので、これからますます露出は増えるのではないでしょうか」(制作会社所属のディレクター)
『ダウンタウンDX』では子どもと一緒に『おかあさんといっしょ』を見ていた横山ファンの一人、“ゆうこりん”こと小倉優子も出演し「朝の癒やしだった」と横山の魅力を語った。その場で得意の変顔も披露され、松本が「一瞬(雨上がり決死隊の)宮迫に見えたけどね」と述べ、スタジオを沸かせた。
まさかの放送局への電話突撃で仕事をゲットした横山。芸能界にはこうした“横入り”を果たす人間は意外と多い。
「“昭和のサラリーマンキャラ”でブレイクしたイワイガワの岩井ジョニ男は、弟子を取らないタモリの自宅に49日間通いつめ、運転手として採用されます。粘り勝ちといったところでしょうか。映画『シン・ゴジラ』に出演した俳優の松尾諭は、関西の大学を中退後、何のツテのないまま上京。自宅前で拾った航空券の入った封筒の持ち主が芸能プロダクションの社長で、俳優志望であることを伝え、そのまま事務所に拾われたエピソードがありますね」(前出・同)
芸能界へのチャンスはどこに転がっているかわからない。横山が、ある種の“強運”の持ち主であったことは確かだろう。それゆえに、さらなるブレイクを果たしそうだ。