振り返ると、実に“大”ヒット曲が多い彼女。No.1の清純派アイドルだった岡田の突然の自殺死に、当時マスコミも日本もまさに騒然となったのも頷ける。
彼女の死は、今もって謎だ。
「峯岸徹に恋や仕事の悩みを相談しているうちに実際に好きになって悩んでいた、という説があります。峯岸自身もワイドショーのテレビカメラの前ではっきりと否定せず責任まで口にしたため、この説はファンの希望的観測も含め、いまも有力説として流布しています。しかし、ほかの俳優らとの、岡田自身は望まなかった恋愛や不倫にまつわるスキャンダルに対する当て馬が峯岸だったのではないか、岡田の死の前日に別に噂となっていた俳優が死んだのはなぜか、など見過ごすにはあまりにも大きな謎の数々は、今でも解明されていません」(芸能誌記者)
そういえば、当時の岡田のマネージャーも後に社内で自殺を遂げており、まさに不可解なまま、このスキャンダルは終結してしまった感がある。
いっぽうで、こんな声も。
「仕事面は充実していました。特に岡田が、当時の万博・東芝館のメインキャラクターの座を射止めたのは、名実共に国民的アイドルになった証だったのではないでしょうか。巨大事務所を舞台とする恋愛沙汰の闇に加え、国威発揚のシンボルにまでも…ひょっとしたら、学業優秀・素朴な田舎の可愛い女の子、いわば変り種の彼女が芸能人として背負うには、あまりにも重いさまざまなプレッシャーがのしかかっていたのかもしれませんね」(芸能ライター)
トップアイドルの岡田が、謀反を起こしてでも抗議をしたかった、というような何かがあったのだろうか。
今わかるのは、彼女が疲れ果てて眠ることを選んだ、ということと、その笑顔は永遠だ、ということだけである。合掌。