番組冒頭、「えらいことになりましたね」からはじまり、さっそく事件に触れた。岡村は女性にキスをする前に「キスしていいですか?」とお伺いをたてることにしている。これは恋愛下手に加え、長年の性風俗通いがそうさせたといわれる。
続けて、「僕はずっと“お伺いキス”をたててきたが、山口君はそれをしなかった」と語り、相手が女子高生であったことを受け、「僕はロリータ・コンプレックスではない。妹がいたし、女子高生を見ても何も思わない。(AVでは)セーラー服とかは一切みない。制服ものではCA、ナースくらい」とギャグを交えつつも、かなり踏み入った話も行われた。
一方で、財務省事務次官はテレビ朝日の女性記者に「キスしていい?」と訊いてセクハラ問題になり辞任に追い込まれている。これを受け岡村は、「僕はどう生きていったらいいのか、混乱している」とも語った。
さらに、事件を受けてジャニーズ事務所が発表したコメント「お酒を飲んで、被害者の方のお気持ちを考えずにキスをしてしまいましたことを本当に申し訳なく思っております」がひっかかったようだ。「何回も読んでんけど、ヘンテコな文章やな。ジャニーズさんも山口君がこんなことを起こすなんて思うてなくてパニックになってFAXを送ったのでは?」と背景を推察した。続けて、岡村自身のアカデミー賞のしどろもどろの挨拶を流し、「これとドローくらい」と語った。
番組は先週、極楽とんぼがゲストに来ている。もし今週だったら、「すごい“ガワ”(表面的)の話しかできんかっただろう」と話しオチをつけた。
岡村はTOKIOの国分太一と親しく、20年来の付き合いがある。事件の第一報を受けて、すぐ国分にも連絡をしたようだ。さらに、岡村は山口とは一学年違いのため、同世代の人間としていろいろと思うところもあるのだろう。「反省して、どれくらいかかるかわかりませんけど、ほかのメンバーも待っててくれるでしょうから」と語った。
この日のエンディングでは、椎名林檎の『ここでキスして』が流れた。これは番組に林檎が贈られてきたことにかけたものだが、もちろん“山口メンバー”の事件を意識したものでもあろう。ひとつのキーワードから話がどんどん脱線していく、いつもの岡村節全開の放送ではあったが、彼なりの山口とTOKIOメンバーへのエールが感じられる一夜となった。