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真相究明! 『大久保代行』誕生の舞台裏と星野監督の憤り

 今年のプロ野球・オールスター戦は、星野監督・楽天監督(67)がパ・リーグの指揮を執ることで落ち着いた。手術も成功し、すでにリハビリに入っているとのことだが、『腰椎椎間板ヘルニア』及び『胸椎黄色靭帯骨化症』で入院した同監督を呼び寄せるのはあまりにも酷な話である。その理由は、いったんは佐藤義則監督代行(59)が成績不振のため、指揮権が大久保博元・二軍監督(47)に移ったからだが、東北楽天ゴールデンイーグルスは球宴後にひと波乱起こりそうである。

 まず、『大久保代行』を発表した安部井寛・球団統括本部長は、報道陣の「星野監督は了承済みか?」の問いに、「相談というか、報告しました。そういうふうになります、と…」と、ちょっと気まずそうな表情で返している。
 『事後報告』は、星野監督と球団フロントの亀裂に発展するのではないだろうか。
 「星野監督はチームを離れるにあたって、佐藤コーチに後事を託しており、絶大な信頼を寄せていました」(プロ野球解説者)

 それだけではない。安部井総括部長の説明によれば、佐藤コーチから指揮権を剥奪せざるを得ないと判断したのは、7月1日の試合後。4点差をひっくり返された同日のオリックス戦を見て、「このままではチームが本当に危ない」と判断し、フロント首脳陣で話し合い、大久保二軍監督を呼び寄せたという。
 その7月1日の試合前、佐藤コーチはその心情を感じさせるような発言もいくつか見せている。前日6月30日のパ・リーグ理事会で正式に同コーチがパ・リーグを指揮することが決定し、それについて、「日本で(球宴の指揮は)2人しかできない仕事。代行で監督をするのは初めてみたいで、周りの仲間も喜んでくれている」と笑みをこぼしていた。試合後は逆転負けが堪えたのか、「疲れた…」を連呼。チーム関係者によれば、佐藤コーチは星野監督の代役を任されて以来、「疲れた」が口グセになっていたという。

 「前日に佐藤コーチのパ・リーグ指揮が決まり、その佐藤コーチを『監督代行』から下ろせば、NPB全体に影響を及ぼすのは分かっていたはずです。なぜ、球宴まで佐藤コーチをサポートしようとしなかったのか…」(球界関係者)
 『星野総監督、佐藤パ・リーグ監督』の決定事項を、楽天自らがぶち壊してしまったわけだ。
 「大久保代行は一軍に合流するなり、関係各位への挨拶や選手への所信表明などに追われていました。大久保代行は『指揮権移譲』を1日深夜に伝えられたと話していましたが、打順変更など、まるで数日前からプランを練り上げていたような用意周到ぶりでした」(前出・関係者)
 三木谷浩史・楽天オーナーが大久保代行に一目置いていたことは各メディアも伝えている。同オーナーが一軍指揮官の選出に“強い要望”を出したとは思えないが…。

 NPB内部からこんな情報も聞こえてきた。
 「星野監督にご無理(パの指揮官)をお願いすることが決まったのは7月3日でした。代行を務めて日の浅い大久保二軍監督にお願いするわけにはいかず、パ・リーグは楽天球団を介して、星野監督にお願いしました」
 星野監督は「ファンがそれだけ楽しみにしているのなら」と受諾したが、当初、NPBの意向を伝えてきた楽天フロントに対し、「ノー」と返したそうだ。
 「星野監督と佐藤コーチは球宴の選手起用で打ち合わせを済ませていました」(同)
 楽天フロントはNPBと星野監督の間で板挟みになった。最終的には星野監督が折れたわけだが、事後報告となった佐藤コーチの指揮官剥奪への怒りはまだおさまっていないそうだ。

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