問題のきっかけとなったのは、山中アナが同日の20時30分ごろに投稿したツイート。その中で、山中アナは「選手を育てるより、手っ取り早くFAの選手を集めようという某球団の姿勢が腹立たしい」と憤慨。また、「ウチの選手をあの球団には行かせたくない、育てる意識が希薄だから、という高校野球の監督もいる」と、自分以外にも同様の考えを持つ人がいると強調している。
ツイートにある「某球団」がどの球団をさすのか、山中アナは現時点では明らかにしていない。ただ、93年のFA導入以降26名(12球団中1位)の選手を獲得していることや、山中アナがツイッターアカウントのプロフィール欄で広島ファンと公言していることなどを総合して、この某球団は昨年の丸を筆頭に、広島から4名をFAで獲得している巨人のことを指しているというネットの声も多い。
実際、山中アナのツイートに対し、ツイッター上の巨人ファンは「某球団って巨人のことか?別にルールには違反してないだろ」、「優勝・日本一のために、足りないところを補強するのは当然だろ」、「文句なら特定球団じゃなくてFA制度そのものに言えよ、お門違いも甚だしい」、「そもそも、影響力のある人間がこんな私的なツイートをすること自体がおかしい」と大ブーイング。
また、「いろいろやらかしたそっちが言える立場かよ」、「監督が暴力振るうような球団は選手から出ていかれて当然」、「こっちからしたら、助っ人がドーピングしてた方がよっぽど悪質だわ」と、広島側を非難するコメントも数多く見受けられた。
「今シーズンの広島は7月に緒方前監督による野間峻祥への暴力、8月にバディスタによるドーピング違反が相次いで発覚し、球界に大きな波紋が広がりました。山中アナのツイートに批判が相次いでいるのは、これらの不祥事に今なお納得していないファンが多いことの裏返しなのかもしれません」(野球ライター)
最近のアナウンサーでは他にも、RKB毎日放送・櫻井浩二アナやRCC中国放送・石田充アナなどがプロ野球に関する私的なツイートを投稿し炎上している。こうした投稿がファン同士の不毛な争いにつながることを、当事者の選手たちは決して望んではいないはずだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
山中秀樹アナウンサーの公式ツイッターより
https://twitter.com/yamachutitan