「幸福の科学」側の会見では、清水が今後、宗教家として「千眼美子(せんげん・よしこ)」の法名で活動することを発表。所属事務所との契約を「奴隷契約」と糾弾。11〜12年に出演した「仮面ライダーフォーゼ」の撮影時を例に挙げ「1か月に31日働いても月給5万円。ボーナスも支給されなかった」と主張した。また、「嫌な仕事、意に沿わない仕事の典型が水着のDVDだった」などと、仕事に対する不満を抱えていたことも暴露。会見では11日につづられたという直筆のメッセージを配布したうえで、同教団のHP上では広報局が「人肉を食べる人種の役柄など、良心や思想信条にかなわない仕事が増え、断ると所属事務所から干されてしまう恐怖心と葛藤のなかに置かれていました」と引退に至った経緯を説明した。
この教団側の記者会見に清水が所属する事務所は真っ向から反論。顧問弁護士が記者会見に応じ、「多く事実と違うところが含まれている」として、清水の体調については、「診断書が正しいものという前提で考えることができない。出家したいという理由で仕事ができない、という主張が、一転して体調不良ということになったので、納得はできない」としている。また、出演することに抵抗があった映画については、「抵抗感を示すということはなかったし、積極的に仕事を受けたいと言っていた」と事実と違うことを強調していた。そして、損害賠償についても、「あり得る」とコメントしている。
「現在、ここまで両者の主張が食い違っていると、和解するとは考えづらい。このままでは確実に法廷闘争になるだろう」(業界関係者)
今後もこの問題が尾を引くことは間違いないだろう。