アントニオ猪木会長率いるIGFプロレスリングが12月31日、東京・両国国技館で「INOKI BOM-BA-YE 2012」を開催するが、同大会の地上波テレビ中継が決定した。
残念ながら、当日中継ではなく録画となり、フジテレビ系列で1月3日深夜1時40分から60分枠で放送される。また、BSフジでは当日午後7時から2時間25分枠で、ディレード中継する。
現在、地上波で放送されているプロレス中継は、テレビ朝日系列の「ワールドプロレスリング」(土曜日深夜=新日本プロレス)のみで、録画中継とはいえ、プロレスファンにとっては朗報となった。
昨年の大みそかはIGFとDREAMが合同で、「元気ですか!! 大晦日!! 2011」(さいたまスーパーアリーナ)を開催した。今年はDREAMがゴールデン・グローリーとの共催で、「DREAM.18&GLORY4〜大晦日SPECIAL 2012」(さいたまスーパーアリーナ)を決行するため、興行戦争となる。
「猪木祭り」の目玉は、08年北京五輪柔道100キロ超級金メダリスト・石井慧(25)の参戦で、元UFCヘビー級王者のティム・シルビアと総合ルールで対戦する。石井は昨年大みそかにエメリヤーエンコ・ヒョードルと対戦し、KO負けを喫した。3月にブラジルで、9月にインドで試合が組まれたが、いずれも中止となっており、1年ぶりの再起戦となる。
また、しばらく試合から遠ざかっていた92年バルセロナ五輪柔道95キロ超級銀メダリスト・小川直也(44)が、現IGF王者の藤田和之とノンタイトル戦で激突する。こちらも注目の一戦だ。
この数年、格闘技に押されてきたプロレス界だが、IGFの地上波進出で巻き返しを図ることになりそうだ。
(落合一郎)