物議を醸した広告がこれだ。「毎月50万円もらって毎日生き甲斐のない生活を送るか、30万円だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活と、どっちがいいか。研究機関 研究者/80代」
「これは『はたらく言葉たち』(パラドックス・クリエイティブ)という、働く人たちの言葉を集めた本の中からピックアップされたものです。本から全80種類選び、阪急神戸線などの一部の電車にそれぞれ掲示されていたのですが、『庶民感覚とズレている』と炎上。同社広報は『公共交通機関の広告として内容が不適切だった。今後は適切かどうかのチェックを強化する』と説明しています」(芸能ライター)
だが、これに噛みついたのが極楽とんぼの加藤浩次だ。11日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)で、こんなことを言っていた。
広告が問う意味について、「今、日本で貧困で苦しんでる方をどうしていかないといけないという問題は別」としながら、「ここで議論しなきゃいけないのは金なの?生きがいなの?金か生きがいかということを議論すべきだと思う。これが言いたいのはそういうことだから」
正論芸人として知られる加藤だが、そんな発言もまた、SNS上では違和感が広がっている。例えば、「お金と生きがい 比べる事かよ 両方持ち合わせてる人間には分からない 高収入の芸能人には分からない 」「加藤浩次黙って欲しいわ 金ある奴は言うこと違うな〜?」「加藤浩次、自分はお金を持っているからでしょう! 」「所詮上から目線のコメント」と、稼いでいる人間側にいる意見と糾弾する声が相次いだ。
さらに、「生き甲斐をとるかお金をとるかってことって言うてたけど、そんなのわかった上で怒ってるのだと思う」と冷静に意見するユーザーもいれば、カラテカ入江慎也が仲介し、雨上がり決死隊・宮迫博之らが詐欺グループの忘年会に参加した“無報酬”とされる闇営業に絡ませて、「あなたの会社の芸人さんたちは『お金』より『やりがい』を選んだ訳ですね」と皮肉る者も……。この広告の撤去、果たして妥当だったのだろうか。