だが、掘り返された店と自宅の庭からは痕跡が見つからず、夫婦の浮き沈みの激しい経歴と金満ぶりが注目されだしているのだ。
地元紙記者がこう語る。
「ユンボを使った捜索では物証が見つからず、地元では夫婦の生活ぶりが注目されているのです。もともと伸也容疑者は、行商を営んでいたが、喫茶店やポーカーゲーム屋経営などで失敗。'99年に自己破産したにもかかわらず、'03年にリサイクルショップを立ち上げ、不可解な金満生活を送っていた。そこに、捜査を進展させるヒントが隠されているとみられているのです」
ちなみに、こうした容疑者夫妻の金満ぶりは近所でも有名で、以前から注目を集めていたという。
地元住民がこう話す。
「あの夫婦は豪邸に住んで高級国産車を乗り回し、韓国にも旅行していた。また、6〜7人の従業員を住み込みで働かせ、月々約10万円の店の借地料も遅れることなく支払っていたそうです。ただ、一方で『店に迷惑をかけた』と従業員らを罵倒してサラ金から借金させ、金を取っていたとの噂も飛び交っていたのです」
また、伸也容疑者らは'07年に知人に2000万円の借金をしたが、「月額50万円ずつ返済し、'10年には完済した」(前出・地元紙記者)ともいわれているのだ。
もっとも、こうした豪快な性格は、当然ながら伸也容疑者だけではなかったようだ。
「実は、知佐容疑者は従業員の間でも“女帝”とみられていた。中森明菜似の美人だった同容疑者は、一説には中洲のクラブホステスだったとも伝えられるが、数万円もする出前の寿司を取って宴会したり、かなりの浪費家だったとの話がある。店では従業員らに『女将さん』と呼ばせるほどの姉御肌だったというが、捜査関係者はこの点にも注目しているのです」(同)
事件の解明はいつなのか。

