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早いが吉とは限らない?プロ野球“スピード優勝”チームの苦しいその後

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ソフトバンクホークス

 いよいよ今月30日に開幕する日本プロ野球。今年も12球団がセ・パ両リーグに分かれて全143試合という長いペナントレースを戦っていく。各球団が目指すのは、もちろん「優勝」の2文字だろう。

 一口に優勝といっても、その形は様々。最後の最後までデッドヒートを繰り広げた果ての優勝もあれば、シーズンを通して首位を独走した上での優勝もある。どちらの形がいいのかは観る人によるだろうが、贔屓のチームがあるファンにとっては、自身が応援するチームが早い段階で優勝するのに越したことは無いだろう。

 日本プロ野球において、史上最速でリーグ優勝を決めたのは1990年の巨人で、日付は9月7日。そこから2016年広島(9月10日)、2003年阪神(9月15日)、2017年ソフトバンク(9月16日)、2015年ソフトバンク(9月17日)までがトップ5の記録だ。こうしてみると、ここ最近の広島やソフトバンクの優勝は、球史においても、なかなかのスピード優勝であったということが分かる。

 一方で、スピード優勝は“消化した試合が少ないチーム”という見方もできる。年代によってシーズンの総試合数が異なるためだ。このような観点からシーズン最速優勝チームを選出すると、1位は1965年の南海(試合消化率.864)ということになる。2位以下のトップ5の顔ぶれは1990年巨人(.877)、2015年ソフトバンク(.888)、2002年西武・1972年阪急・1990年西武(.900 同率4位)という陣容だ。

 それぞれのチームの“シーズンでの傑出度”を表しているこの2つのランキング。しかし面白いのが、このランキングに入ったチームの全てが、シーズンの勢いそのままに、日本一まで登り詰めているわけでは無いということ。この2つのランキングの中で、その後日本一に輝いたケースは1990年の西武と2015年・2017年のソフトバンクのみ。残りはクライマックスシリーズや日本シリーズで涙を呑んでいるのだ。

 早すぎる優勝というのも考えものなのかもしれない。

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