「お相手は佐賀県在住の1つ年上の女性。二人は平成21年に知人の紹介で知り合い、3年間にも及ぶ遠距離交際を実らせるかたちで婚約しました。マスコミに婚約を発表したのは去年10月の九州場所の番付発表の朝。このとき、琴奨菊は前の場所で左ひざを痛めて途中休場し、初の大関かど番を迎えていましたが、二人ならこの辛い試練も乗り越えられると、あえてドン底状態のときに公にしたんです。挙式は4月20日の予定で、すでに招待状も発送済みだっただけに、みんな、この破局には驚いていますよ」(大相撲担当記者)
それにしても、この突然の婚約解消の原因はなんだったのか。
琴奨菊は、「婚約後、二人の人生観のズレが大きくなり、初場所後に話し合った結果、こういうことになった。とても残念です」と言葉少なだったが、皮肉にも二人が愛を育む中で勝ち取った一昨年秋場所の大関昇進が障害になったとみる関係者は多い。
「ただでさえ力士の妻は、後援者や、部屋のおかみさん、付け人らとの付き合いが大変なのに、大関の妻ともなるとその気遣いは尋常じゃなくなる。だから、昔から力士の妻はこの世界のことをよく知っている師匠の娘とか、水商売関係の女性が多かったんですが、琴奨菊の婚約者は、そういったことに無縁なOLでしたからね。結婚に向かって話し合っているうちにだんだん溝が深くなっていたんじゃないか」(部屋関係者)
挙式寸前で白紙に戻すのは非常に珍しく、最近では平成5年の貴乃花(当時は貴ノ花)以来だ。当時の貴ノ花は人気絶頂期で、相手の宮沢りえも、これまた人気女優。この若い20歳と19歳の恋の成り行きに日本中が注目したが、大相撲界や芸能界のしがらみに押し潰されるかたちで婚約発表から2カ月後に破局した。
初場所、8勝7敗に終わった琴奨菊。力士が世間を見返し、うっぷんを晴らすのは土俵上しかない。