WBC
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スポーツ 2023年01月26日 20時30分
WBC、伊藤の選出に日本ハムファンから心配「新庄に注目されたらマズい」 抑え転向案再浮上の危機?
2021年のプロ入りから日本ハムでプレーし、昨季までに「49登板・20勝18敗1ホールド1セーブ・防御率2.92」といった通算成績を残しているプロ3年目・25歳の伊藤大海。26日、WBCメンバー入りが発表されるも心配の声が集まっている。 侍ジャパン・栗山英樹監督は26日、伊藤を含めた30名の大会メンバーを発表。伊藤は同日に球団公式サイトを通じて「小さい時から目指していた大会なので、世界一になるために、チームの力になりたいです。どんな場面でも投げられる万能な投手、プルペンにいて使い勝手のいい投手になれたらと思います」と意気込むコメントを残している。 >>日本ハム、故障体質の田中を人的補償に選んだワケ 昨季終盤の復調以外に、杉浦の存在も判断に影響?<< 伊藤はプロ入り後からこれまで2021年7~8月の東京五輪、2022年11月の強化試合と2度侍ジャパンに選出されているが、どちらも本職の先発ではなくリリーフとして登板。今回のWBCでも、基本的にはブルペン要員として運用されるものとみられている。 伊藤の侍ジャパン選出を受け、ネット上には応援の声が数多く寄せられた。ただ、伊藤が所属する日本ハムファンからは「活躍次第じゃ抑え転向案が再浮上しそうで不安」、「変に好投して新庄に注目されたらマズいのでは」、「こんなこと言うのもあれだが、ほどほどの活躍で終わるのが一番無難な気がするな…」といった心配のコメントも少なからず上がった。 「日本ハムでの伊藤はプロ1年目の2021年から2年連続2ケタ勝利と先発として活躍していますが、新庄剛志監督は昨季終盤、抑えが固定できていないことなどを理由に伊藤の抑え転向を提案。実際に9月26日・楽天戦、同月28日・ロッテ戦で伊藤を抑えとして起用しました。伊藤は2登板で『2回無失点・被安打0・四死球0・3奪三振』ときっちり結果を残したものの、本人は先発としてやっていきたい気持ちが強いようで、昨年12月には建山義紀一軍投手コーチに先発希望を直訴したことも伝えられています。そこからは抑え転向案の進展に関する情報は特に出ていませんが、来るWBCでの投球次第では転向案が再浮上する可能性も決してゼロではないのでは」(野球ライター) 日本ハムは昨季先発防御率がリーグ3位(3.26)だった一方、救援防御率は最下位(3.83)に沈んでいる。WBC後の伊藤がブルペンのテコ入れ要員に回されるのか、それとも希望通り先発を続けられるのかは要注目だ。文 / 柴田雅人記事内の引用について北海道日本ハムファイターズの公式サイトよりhttps://www.fighters.co.jp/
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スポーツ 2023年01月26日 12時00分
ヤクルト村上宗隆、栗山監督から直電で「日本を背負って」と依頼 WBC選出の舞台裏明かす
東京ヤクルトスワローズの村上宗隆が25日、都内で行われた「Lark新CM発表会」に出席した。 >>全ての画像を見る<< 村上はこの日、法人向け無料ビジネスコミュニケーションツール「Lark」のアンバサダーに就任。同社のCMにも出演し、25日より公開されることを発表。CM撮影については「どんな感じなのかワクワクしました。慣れないことも多く、たくさん撮られて恥ずかしかったんですけど、皆さんの協力のおかげでいいCMになったと思います」と感想を述べた。 CMの出来栄えについては最初、「50点くらい。まだまだ進化し続けないといけないので」と辛口評価だったが、この日改めて完成したCMが披露されると、「最高です」と満面の笑み。「今の見たら100点でもいいのかなって思っちゃいますね」と嬉しそうに話して会場を和ませた。 今シーズンの目標を聞かれると、「日本一奪還」「東京ヤクルトスワローズがこれまでしたことがないリーグ3連覇」「個人としてもキャリアハイの成績を残す」と三つの目標を掲げ、「まだまだ進化できると信じているので頑張ります」と意気込み。「自身の理想形」「野球選手の最終進化形」についても「いつか野球人生が終わるけど、終わった時にいいプレイヤーになれたなと思えることが理想。進化し続けることが大切」と話した。 また、新成人へもメッセージを送り、「困難の乗り越え方」について「人はどんな時も不安な気持ちにもなりますし、結果が出ないと辞めたい、辛いという時もあると思いますが、僕の場合は大きな目標を持ち、それを見失わずにやれば、どんなことも一生懸命できると思ってやっています」と持論を述べる。職場環境を優れたものにする大切さについても、野球を例に力説し、「野球をやる環境はすごく大切ですし、野球というスポーツは環境に左右されたり、個人の成績もそれで変わったりする。一流の環境が必要」と自身の考えを述べた。 最後に村上はWBC選出の舞台裏についても振り返り、「栗山監督から直接電話で『日本を背負って頑張ってくれないか』と言われました」と栗山英樹監督とのやりとりを紹介。「より一層、世界一に向けて頑張っていこうかなと思いました」と述べ、応援してくれている人が多いという地元熊本のファンにも「応援してくださる皆さんには、楽しんでもらえるような、ワクワクするようなプレーをお見せしたいです」と話して笑顔を見せていた。(取材・文:名鹿祥史)
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スポーツ 2023年01月24日 11時00分
阪神・岡田監督、青柳を開幕投手に使えない? WBCルールの影響で調整難航か
「呼ばない」と通達する必要もありそうだ。 1月23日、阪神が7月25日からの巨人、広島各3連戦で着用する“ウル虎イエローユニフォーム”を発表した。岡田彰布監督が「派手やな、着たら」と言ったそうだが、その“モデル”として登場したのは、大山悠輔内野手と「開幕投手候補」に再浮上した青柳晃洋投手。岡田阪神が好スタートを切れるかどうか、そのカギはエース・青柳が握っているが、キャンプ、オープン戦での調整が難しくなってきた。 >>阪神・佐藤、ファンのヤジにイライラ? 以前より目立つワケは…同僚はアルコールが悪影響と指摘<< その理由はワールド・ベースボール・クラシック(以下=WBC)にある。青柳は侍ジャパン30人から落選しているが…。 「青柳がポロッと言っちゃたんです。『入れ替え枠』に自分も入っている、と」(在阪メディア)WBCは一次ラウンド終了後の準々決勝ラウンド、米国ラウンド(準決勝、決勝)の計2回、ラウンドごとに2人ずつの選手入れ替えが可能となった。 「侍ジャパンの栗山英樹監督は投手の入れ替えを視野に入れています」(プロ野球解説者) 途中招集される可能性がある選手への通達はもちろんだが、所属球団にも了承を得ておかなければならない。阪神は「青柳の途中招集」を快諾しているが、こんな指摘も聞かれた。 「青柳はNPB公式球で自主トレをしています。WBCで使用されるボールは異なります。WBC準々決勝は3月15日から(日本は16日に試合)、ここで侍ジャパン合流となった場合、青柳はキャンプ終盤か、オープン戦途中でWBC球に変えて調整をやり直すことになります」(前出・同) アンダースローの青柳は投球のキレ、制球力で勝負する。WBC球はNPB公式球よりも縫い目がやや高く、白地の革部分の感触も異なるという。当然、変化球の軌道も変わってくる。 「青柳は開幕投手を務めたいと強く願っています。昨季はいったん選ばれたものの、新型コロナウイルスに感染してしまい、悔しい思いもしました」(球界関係者) 岡田監督も2年連続最多勝・青柳の置かれた立場を分かっているのだろう。開幕投手は「白紙」にしている。 「岡田監督は第一次政権やオリックス指揮官時代、キャンプイン前に開幕投手を決め、本人にも伝えることが多かったんです。その方が投手は調整しやすいと言って」(前出・同) 開幕投手の最有力候補は青柳だろう。しかし、WBCに途中招集された場合、他投手を選ばなければならない。セリーグのペナントレースは3月31日に始まる。「3月15日の準々決勝まで決められない」となった場合、青柳を含め、阪神の先発ローテーション投手は「初登板日」を逆算しての最終調整に入れなくなる。 WBCが始まったら、侍ジャパンの栗山監督は入れ替え枠にいる投手に「呼ぶ。呼ばない」を明確にしなければならないだろう。 「カッコイイと思ってもらえるようなプレーをして、このユニフォームがカッコいいんだっていう印象をつけたい」 “ウル虎イエローユニフォーム”の発表で、青柳が語っていた。自主トレは順調に進んでいるという。“入れ替え枠の弊害”で調子を落とさなければいいのだが…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2023年01月21日 17時30分
侍ジャパン、14年ぶりWBC優勝は鈴木次第?「監督を胴上げする」前回大会の屈辱晴らせるか
プロ入り後、4度目となる世界一への挑戦だ。 3月に開幕を迎えるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表に選出されている鈴木誠也。2017年WBC、2019年プレミア12、2021年東京五輪に続き、今回も日の丸を背負う。 昨年の12月8日に自身のSNSで大会出場への意思を表明。その後、今月6日に先行発表された日本代表メンバー12人に選ばれた。ロックアウトの影響でシカゴ・カブス入団が開幕直前となった昨年と同様、MLB2シーズン目への準備期間が限られることが予想される中での決断。メジャーリーガーとして、そして日本代表としての強い覚悟が窺える。 カープ在籍時だった2017年大会では、初戦からスタメン起用が続いたものの、計14打数3安打、打率.214という数字に終わっており、準決勝のアメリカ戦では出場の機会は無かった。 雪辱を期す今大会、現在までメンバー入りが発表されている日本人メジャーリーガーで唯一、前回のWBCを経験している。当然、「侍ジャパン」の中心的存在として、大谷翔平と並び打線の主軸を担うことが期待される。さらに、NPBからの精鋭も揃う打撃陣では、セ・リーグ三冠王の村上宗隆、ソフトバンクへの移籍が決まった近藤健介らとの共演も見どころだ。 また昨年、メジャーでも高い評価を受けた外野守備での貢献も必須。内定が伝えられている日系人プレーヤー、ラーズ・ヌートバーとともに、メジャー仕込みのフィールディングが楽しみだ。 鈴木は過去2度、世界一を経験してきており、何れも「日本の4番」を務めてきた。プレミア12では3試合連続本塁打を記録、4割を超える打率を残し大会MVP、ベストナインにも選ばれている。東京五輪も4番を任され、不振が続いた中でもノックアウトステージ初戦のアメリカとの一戦では追撃となる本塁打を放ち、逆転勝利に貢献している。今大会も周囲からの信頼は厚く、鈴木のバットが勝敗を決定付ける場面も訪れるだろう。 他のライバル国も多くのメジャーリーガーが出場となる今大会、これまで以上に鈴木誠也というプレーヤーの真価が問われる戦いと言えるかもしれない。そして、最後まで熾烈を極めることが予想される中、大会への出場を表明した際に「栗山監督を胴上げする」と綴っていた通り、3たび、日本を世界の頂点へ導くシンボルとなってくれるはずだ。(佐藤文孝)
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スポーツ 2023年01月18日 11時00分
侍ジャパン・栗山監督、千賀はWBC準決勝から投入? メンバー外投手の緊急招集もあるか
あるぞ、千賀滉大の“臨時招集”。 17日、侍ジャパンの栗山英樹代表監督が都内で行われたイベントに参加し、3月開催の「第5回ワールド・ベースボール・クラシック(以下=WBC)」に挑む30人の選手選考について語った。 気になったのは、メンバー漏れした千賀に関する回答。「MLB移籍1年目ということで配慮し、あえて選ばなかったのか?」の質問に対し、 「可能性というのは、最後まで探るべきだと思っている」 と答えたのだ。 大会途中で臨時招集する“可能性”もあるという意味だ。 >>侍ジャパン・栗山監督、大城を代打の切り札で起用? サプライズ抜擢は巨人の捕手起用法にも影響か<< 「WBCの大会ルールが日本にも伝えられました。と言っても、大まかなものですが。ただ、その中で、準々決勝前と準決勝前の2度、投手2人までなら出場メンバーを入れ替えてもいいと書いてあったんです。そのタイミングで千賀を招集しようと思えば…」(関係者) 千賀とは今も連絡を取り合っていると話していた。栗山監督の中に「途中招集」の選択肢があることは伝えられているはずだ。 もっとも、栗山監督は「移籍1年目の選手なので」と千賀の置かれた状況についても配慮していたが、 「2人の間で、もう話がついていて、千賀を獲得したメッツ側も了承しているのではないか?」 と予想する声も聞かれた。 「栗山監督は慎重なタイプです。思いつきで喋ることはしません。事前準備、相手側の承諾がなければ、『途中招集』なんて言いませんよ」(ベテラン記者) また、NPB12球団内でも「途中招集」の可能性が囁かれていた。 「選ばれた15人の投手のうち、リリーフを専門としているのは、松井裕樹(楽天)、栗林良吏(広島)、湯浅京己(阪神)、大勢(巨人)、宇田川優希(オリックス)など。先発タイプの投手にリリーフ待機をしてもらう陣容です。大会ルールで投球数にも制限があるため、リリーフタイプのNPB投手を途中招集するのではないか、と。30人のメンバーが発表されてからも『WBCの大会公式球』での調整を続けている投手も何人かいるんです」(在阪球団スタッフ) 「選手の入れ替え」が許されるタイミングにも注目しなければならない。 準々決勝前に投手を入れ替えれば、決勝戦まで残り3試合、準決勝前なら2試合となる。このタイミングで千賀を招集し、先発登板させれば、他投手を休ませることもできる。WBC日程表を見ると、準決勝は3月19、20日の2日間に分けて行われる。決勝戦は21日となっており、侍ジャパンが「20日の準決勝」に振り分けられた場合は連戦となる。 準決勝で「先発・千賀」がキャリア通りの実力を発揮してくれたら、決勝戦で“総動員体制”をかけることも可能となる。 繰り返しになるが、栗山監督は思いつきで喋るタイプではない。世界一奪回のキーマンは“途中招集”の千賀だ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2023年01月16日 11時00分
侍ジャパン・栗山監督、大城を代打の切り札で起用? サプライズ抜擢は巨人の捕手起用法にも影響か
“サプライズ”のメンバー選考があった。 今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(以下=WBC)に出場する侍ジャパンのメンバー30人全てが分かった――。去る1月15日、一部メディアがそう報じた。 12人が先行して発表されたのは6日だった。残り18人に関しては、「1月下旬に」とのことだったが、だいたいの予想はついていた。一次発表に名前のなかった選手が自主トレ先で、NPB公式球ではなく、WBC使用の国際球を使っているなどの光景も見てきたからだ。 しかし、栗山英樹代表監督は“最後の1人”で迷ったようである。 >>侍ジャパン・栗山監督、大谷翔平をクローザー起用? 最終メンバー選考は調整難航か<< 「昨年11月、今大会から出場メンバーが28人から30人に拡大されるとの連絡がありました。出場選手の負担軽減のためですが、『投手は14人以上』『捕手は2人以上』という登録義務も同時に知らされて」(NPB関係者) 外野手が4人しかエントリーされていないことに驚いたファンも少なくなかった。 もっとも、短期決戦だと、“出番ナシ”で終わる野手も出てしまう。そういった事情から外野手は“少数精鋭”となったようだ。意外だったのは「3人目の捕手」として、巨人・大城卓三が選ばれたこと。失礼ながら、今回の30人リストが出るまで、ノーマークだった選手である。 先のNPB関係者がこう続ける。 「28人が30人に拡大される前から『捕手3人制』で行くつもりでした。内野手に外野を守らせることができても、捕手はできません。でも、3人目の捕手はなかなか決まりませんでした」 「3人目の捕手探し」が始まったのは、昨秋の強化試合後。甲斐拓也、中村悠平、森友哉の3捕手で強化試合、オーストラリア戦の計4試合をこなしたが、森がフリーエージェント権を行使してオリックスに移籍。新チームに馴染むことに専念したいとし、代表入りを辞退したのである。 「大城以外の名前も、実は出ていたんです」(前出・同) 代表メンバーを一度に発表できなかったのは、“捕手選考”に時間が掛かったからだという。 「大城は年末年始に菅野智之を中心とした巨人投手たちの海外自主トレに参加しています。体を鍛えることをメインとした自主トレなので、大城は他のWBCメンバーよりも調整は遅れていると思います」(ベテラン記者) 大城は昨季115試合に出場し、契約更改でも昇給を提示された。侍ジャパン入りが正式に決まれば、飛躍のチャンスとなるが、こんな指摘も聞かれた。 「侍ジャパンで大城に求められるのは、打撃です。正捕手となる甲斐が昨季、打撃不振でしたので、試合終盤、代打で出てそのままマスクをかぶるような起用になるでしょう。一次ラウンドで、バットで結果を出しておかないと、甲斐や中村の控え要員で終わってしまいます」(プロ野球解説者) 代表チームで得るものはたくさんある。しかし、巨人内のライバル・小林誠司が「攻守で本当に頑張っている」との情報も聞かれた。WBCで不在となる間、小林が投手陣の信頼を独占してしまったら…。WBCは巨人の捕手起用法にも影響を与えそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2023年01月05日 11時00分
侍ジャパン・栗山監督、大谷翔平をクローザー起用? 最終メンバー選考は調整難航か
世界一奪回のカギを握るのは、やはり、大谷翔平選手(エンゼルス)ということになりそうだ。 第5回ワールドベースボールクラシック(以下=WBC)に挑む侍ジャパン30人が1月中に正式発表される。その裏方作業などに追われている複数のNPB関係者の話を総合すると、大谷は「リリーフ登板」にも興味を示しているようだ。 「栗山英樹監督も大谷のリリーフ登板を視野に入れているような雰囲気でした」(関係者) 2022年シーズン中、大谷は何度かWBC関する質問も受けてきた。その際、米メディアから「3月開催」による調整の難しさも指摘されていたが、「リリーフなら、調整を早める必要もない」 と返していた。 >>ダルビッシュ、WBC合流前倒しはルールが原因? 整備遅れ大谷翔平にも影響か<< 「おそらく、クローザー役としてメンバー招集されるのが、阪神・湯浅京己、巨人・大勢。力強いボールを投げられますが、弱点を挙げるとすれば、経験値が足らないということ」(前出・同) リリーバー・大谷と言えば、思い出されるのが、日本ハムに在籍していた2016年の“珍記録”だ。 同年のパ・リーグ「クライマックスシリーズファイナルステージ第5戦」、3番DHで出場した大谷は9回のマウンドに上がり、日本シリーズ進出を決めた。その時、<先発出場した野手がセーブを記録するNPB初の珍事>も記録された。 当時の日本ハム指揮官が栗山監督であったことは、言うまでもないだろう。 「DH制が解除され、大谷がマウンドに向かった時、スタンドのファンが大歓声を上げました。リリーフの1イニングの登板だったので、大谷も全力投球し、160キロ強を連発しました」(当時を知る地元メディア) 決勝戦などの大舞台で大谷がリリーフ登板すれば、日本のファンはもちろん、WBC大会も大いに盛り上がるだろう。 「第5回大会はこれまでとは比較にならないほど、米国ファンが注目しています。各チームの主力級、スター選手がこぞって『出たい』と発言し、米代表チームは総年俸438億円のドリームメンバーになりました」(米国人ライター) リリーバー・大谷対米ドリームメンバー。オールスターゲームとは異なる緊張感もあり、野球ファンの記憶に残る大会となりそうだ。 「侍ジャパンの最終メンバーの選考は、少し遅れています。栗山監督は日系人メジャーリーガーの招集を強く希望しています。国際大会であり、侍ジャパンを発展させる意味でもその趣旨には賛成ですが、日系人メジャーリーガーを呼べば、その人数分、NPB12球団の選手には泣いてもらわなければなりません」(前出・関係者) ひと足先に、同じプールBの第1ラウンドを争う韓国が代表メンバー30人を発表した(1月4日)。やはり、米国生まれの韓国系アメリカ人選手も選ばれており、栗山監督の提案は時流に合わせたものでもあったようだ。 侍ジャパンは大谷を軸に編成されていく。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年12月27日 11時40分
阪神・佐藤、WBC落選が攻守に好影響? 岡田監督の徹底指導でもう一皮向けるか
2023年2月、阪神・佐藤輝明は“岡田監督との濃密な時間”を過ごすことになりそうだ。 「佐藤は落選したみたい」(ベテラン記者) 来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(以下=WBC)本番に「佐藤がいない」との一報が駆け巡ったのは、12月26日だった。11月の強化試合、オーストラリア戦では「スタメン右翼」の出場機会をもらった(3試合)ものの、結果を残せなかった。 >>阪神・佐藤、三塁レギュラー剥奪の危機? 岡田新監督が与えたオフの“宿題”は<< 「阪神では三塁手でも、侍ジャパンでの佐藤は外野手です。同じ外野手で、国際試合の経験が豊富な鈴木誠也(カブス)の侍ジャパン入りが決まり、『佐藤落選』の流れができていきました」(球界関係者) しかし、佐藤自身にとって、今回の落選はむしろプラスとなるかもしれない。 落選の一報が明るみに出た26日、佐藤は同日深夜に放送された関西ローカルTV局に出演。トラOBでもある鳥谷敬氏の質問に答える形で、自身の野球観を語った。 「打順へのこだわりは?」 「3番ですかね。4番って、初回に回ってくるか分からないし、3番だったら、初回に絶対回ってくるので気持ちを作っていける。そこの差がけっこうデカイなって」 岡田彰布監督の構想では、佐藤の打順は3番か、4番。「中軸となる選手は動かすべきではない」の持論から、守備位置と同様、佐藤の打順も固定されると思われる。 今季108試合で4番を務めたホームラン・アーティストが「3番志望」というのはちょっと驚いたが、こんな情報も聞かれた。 「岡田監督は佐藤の打撃フォームを改造したいと思っています。構えた時のバットのグリップエンドの位置が高すぎるので、肩のあたりまで下げさせようと。秋季キャンプでは時間が足りませんでしたが、来年2月のキャンプではミッチリ」(プロ野球解説者) また、三塁の守備面でも岡田監督は言いたいことがあるらしい。 WBCに佐藤がいないのは残念だが、攻守の徹底指導がされるとなれば、佐藤の将来に活かされるものも多いだろう。 前出の球界関係者がこう続ける。 「むしろ、近本光司の方が心配です。侍ジャパンの外野には鈴木がいて、ヤクルトの塩見泰隆、ソフトバンクにFA移籍した近藤健介もいます。ここに日系人メジャーリーガーのラーズ・ヌートバー(カージナルス)、スティーブン・クワン(ガーディアンズ)も入ってきて、状況次第では大谷翔平が外野守備に就くかもしれません。近本のスタメン落ちも十分にあり得ます」 実戦調整で多く打席に立たなければならない時期に、ベンチで“応援”――。 調整の失敗で打撃不振に苦しむ危険性も高い。そう考えると、佐藤の落選はマイナスではない。 もっとも、岡田監督は一部メディアに3番に新加入のシェルドン・ノイジーを入れる構想も語っていた。ノイジーはレフトで起用するようだが、アスレチックス時代は三塁を守っていた。3番、三塁。佐藤は来春キャンプで猛アピールしなければならないだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年12月26日 11時00分
侍ジャパン・栗山監督、佐々木朗希をWBC開幕戦に抜擢? メンバー内定をスピード発表したワケは
来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(以下=WBC)を戦う侍ジャパンの一部メンバーが明らかになった。栗山英樹代表監督は「1月初旬に主力選手約10人を先行発表する」とも語っていたが、 「全メンバー30人を発表できるのは、(2月1日の)キャンプイン直前になると思う」(関係者) との声も聞かれた。 遅延の理由は? 栗山監督は「投手力で勝ち上がっていくチーム」を理想としているが、そうなると、攻撃陣の人数を削らなければならない。野手を何人まで減らして、ピッチャーに割り当てられるのか…。そのギリギリの調整に時間が掛かるという。 >>ダルビッシュ、WBC合流前倒しはルールが原因? 整備遅れ大谷翔平にも影響か<< 今回明らかになった投手メンバーだが、オリックス・山本由伸、千葉ロッテ・佐々木朗希、DeNA・今永昇太。そして、メジャーリーガーの大谷翔平、ダルビッシュ有など。2022年シーズンにノーヒットノーランを達成した国内3投手が順調に選ばれたようだが、こんな指摘も聞かれた。 「佐々木は『当確ギリギリ』との見方もありました。代表チームの投手コーチも務める千葉ロッテの吉井理人監督は、佐々木のWBC出場に前向きなコメントを出してきましたが、一方で心配もしていました。今季、過労で何度も先発ローテーションを外れたように、佐々木は体力不足です。WBCに出場したら、来季のペナントレースに影響も出て来そうなので」(前出・関係者) 吉井監督が前向きな発言をすることで、体力不足の不安を払拭させる意図もあったのかもしれないが…。 メンバー入りの正式な発表前に「佐々木当確」を明らかにした狙いだが、それは「調整」にある。WBC本番だが、侍ジャパンは3月9日、対中国代表との試合が初戦となる。一次ラウンドのプールBには、韓国、オーストラリア、チェコ共和国もいて、上位2チームが決勝ラウンドに進出する。侍ジャパンの1位通過を予想する声は海外にも多く、 「投手には球数制限など登板に制限が設けられます。こう言っては何だが、格下チーム相手にダルビッシュや山本を消耗させたくないはず」 との声も聞かれた。 ダルビッシュ、山本、大谷を温存させるためだろう。佐々木の「WBC開幕投手説」も浮上してきたのだ。 「米国代表は現役メジャーリーガーを揃え、キューバはMLBでプレー中の亡命した選手の代表入りを認める異例措置に出ました。一次ラウンドは佐々木をメインに国内選出の投手たちに任せ、米国代表とぶつかる決勝ラウンドでダルビッシュ、山本らに長いイニングを投げてもらう作戦が予想されています」(プロ野球解説者) これは米国内の報道だが、ダルビッシュが年末にも関わらず、ブルペン投球を行っていたという。この「超」の付く早めの調整通りなら、ダルビッシュもWBC開幕投手の候補に挙がってくるだろう。 佐々木、ダルビッシュ、栗山監督はどちらを選択するのだろうか。1月の正式発表前に佐々木の当確を明らかにした理由は、体力不足を補うだけではなさそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年12月08日 11時00分
ダルビッシュ、WBC合流前倒しはルールが原因? 整備遅れ大谷翔平にも影響か
「物は言いよう」、同じことでも言い方次第でプラスにもなれば、マイナスにもなる。その点では、侍ジャパンの栗山英樹監督とダルビッシュ有は、野球ファンに期待感を抱かせてくれたようだ。 ダルビッシュの侍ジャパン合流――。 米サンディエゴで開催中のウインターミーティングで、「WBCイベント」が設けられた。それに出席した栗山監督が、「ダルビッシュ合流の意義」を力説した(12月7日/日本時間)。 「日本の野球にとって大きな意味がある。できる限りジャパンに協力しますと言ってくれて、ちょっと感動した」 >>侍ジャパン・栗山監督、WBC本番の正捕手が決まらない? 甲斐・森がそれぞれ抱える課題は<< この栗山監督の会見に先駆け、ダルビッシュも自身のSNSで代表合流を表明している。興味深いのは、合流の時期だ。<日本ラウンドからいないと気持ち悪い部分もありましたので> 日本ラウンドとは“予選”のこと。“決勝トーナメント”の行われる米国ラウンドから参戦する選択もあったわけだが、ダルビッシュは予選から投げるという。 しかし、この「日本ラウンドから」発言には、別の意味も含まれていた。 「決勝ラウンドに進んだチームは、その時点で選手を入れ替えることができます。そういうルールになることは参加国に伝えられていますが、『投手だけなのか』、『何人までOKなのか』、細かい内容までは決まっていません」(関係者) 選手の入れ替えを認めたのは、故障を防ぐため。しかし、ダルビッシュが決勝ラウンドからの合流となれば、「予選リーグだけの参加選手」も生じてしまう。 「予選だけで登録を抹消される選手が出たら、日本人メジャーリーガーの合流という夢のある話にケチがついてしまいます」(前出・同) いまだ、ルールの詳細を決め切れないのはWBC主催のメジャーリーグ機構、同選手会側の事情もあるが、ダルビッシュはそれを非難せず、「気持ち悪い部分も…」とユーモアのある言い方をしたことで、日本の野球ファンは期待感を持つことができたのだ。 “未定ルール”はほかにもある。指名打者制(以下=DH)だ。通常のDH制になるのか、それとも、今季、MLBが採用した“通称・大谷ルール”になるのか、まだ正式な発表はされていない。 「投手兼DH」で出場し、投手として降板した後も「DH」で打席に立つことができる大谷ルールになれば、侍ジャパンにとっては大きなプラスだ。当然、栗山監督の采配も変わってくる。 「大谷が先発登板する試合で、『打者・大谷』がいるのといないのとでは打線の破壊力が違ってきます。MLB側の情報では、大谷ルールになるようですが」(米国人ライター) 侍ジャパンの強化合宿は来年2月17日から始まる。合宿地・宮崎は大谷、ダルビッシュの合流で大フィーバーとなるだろう。 栗山監督は「日本のファンの人たちが見たいと思う選手が集うというのは、すごく重要なこと」と話していたが、ダルビッシュの36歳という年令を考えれば、途中参加も許されたはずだ。「予選リーグだけの選手を作らない」とした決意と、マイナスの情報を一切口にしなかった言動に“世界一”が見えてきた。(スポーツライター・飯山満)
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