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芸能 2015年05月28日 11時45分
米倉涼子 映画のヒット祈願にセクシー衣装で登場
映画「アベンジャーズ /エイジ・オブ・ウルトロン」の大ヒット祈願イベントが27日、東京・芝の増上寺で行なわれ、吹替えを務める竹中直人、米倉涼子、宮迫博之が出席した。 同イベントでは弓を武器に戦う登場人物“ホーク・アイ”にちなみ3本の弓矢を奉納、奉納した3本の矢で的を射抜く弓射式を竹中、米倉、宮迫がそれぞれ行った。 3人は「緊張しました」と語り、宮迫は「ホーク・アイ役なので絶対ハズすわけにはいかないし…。(MCに対して)あなたがプレッシャーを与えてくるので、正直イラッとしました(笑)」と本音を語った。 米倉は背中を大きくカットした黒のミニワンピース姿で颯爽と登場し、先日米で行われたワールドプレミアに出席した際には、「早朝、レッドカーペットを用意している時から人が集まり、キャラクターの扮装をして待っていたりして盛り上がりが尋常じゃない感じでした。歓声が凄かったです」と現地の熱気にびっくりした様子。 イベント終了時には離婚問題について報道陣から質問が飛んだが無言で会場を後にした。 「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」は人類滅亡の危機を前に、アイアンマンこと“戦う実業家トニー・スターク”を初めとする“最強チーム”アベンジャーズの愛のための闘いを描いた感動アクション作品。7月4日(土)に全国ロードショー。
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スポーツ 2015年05月28日 11時45分
藤川を獲るのか!? トラが積極的になれないアノ事件
阪神タイガース首脳陣が定例の報告会を行った(5月26日)。『定例の報告会』とは、定期的に坂井信也オーナーのもとに集まり、南信男球団社長、中村勝広GMなどトップ幹部がペナントレースの戦況や経営、収支決算などを伝え、善後策も話し合っている。 この時期の報告会となれば、真っ先に思い浮かぶのが、テキサスレンジャーズを自由契約となった元守護神・藤川球児の獲得策だが、球団幹部の口ぶりは重たかったという。 「阪神は藤川の代理人を務める人物との接触に成功しています。帰還に関する藤川サイドの要望を、すでに阪神は把握していると見るべきでしょう」(球界関係者) 藤川はもちろんだが、その代理人を務める有力者も帰還に関する条件事項は口にしていない。藤川が一部報道の取材に応じた限りでは日本帰還を前向きに捉えているようでもあったが、「先発転向を希望している」説など、2年余の米球界での動向とは関連性のないものも報じられている。 藤川は古巣に帰還するのか−−。 定例報告会後、坂井オーナーは関西系メディアに「(藤川の話は)全くない」と答え、足早に立ち去ってしまったという。藤川獲得を狙っているのは阪神だけではない。DeNAはかなり熱心な調査を行ってきたとされ、14−15年オフだが、巨人渉外担当者も藤川サイドにアタックしていた。藤川争奪戦はマネーゲームに発展する可能性も高い。そう考えれば、阪神首脳陣が慎重を期してダンマリを決め込むのも当然だろう。 「藤川に往年の力があるか否か、評価が分かれるところです。DeNA、巨人は守護神としてフル回転してくれとは思っていません。DeNAには山崎、巨人には澤村がいて、両球団とも投手継投策の選択肢を広げるため、経験豊富な藤川を必要としているんです。阪神だけは事情が違って…」(プロ野球解説者の1人) 阪神にも呉昇桓という絶対的な守護神がいるが、「呉昇桓>藤川」なる評価で交渉に臨めば、渡米前の功績を「否定された」との誤解も与えかねない。また、先発転向説が本当ならば、ローテーションのやり繰りにも困っている戦況を救ってくれるかもしれない。いや、岡田彰布監督の時代から“救援一筋”だったため、「先発・藤川」がどこまでやれるかは未知数だ。下位に低迷する戦況からして、藤川に調整で先発登板する余裕はないはず。 前出の球界関係者もこう言う。 「藤川の代理人を務める人物と阪神はイザコザがあったんです。その人物は14〜15年オフ、国内FA権を行使した金子千尋(オリックス)の『相談役』ともなり、交渉に当たろうとした球団の窓口役を務めていました。阪神は金子の希望を聞きたいとし、その代理人と直接会って話をしてきました。でも、『その内容が報道に漏れている』と抗議されていました」 阪神フロントには機密事項をバラすような輩は一人もいない。両者の間に誤解があるのかもしれない。 長く、阪神のブルペンを支えた藤川が再びタテジマのユニフォームを着れば、チームはもちろん、ファンも鼓舞するはず。しかし、「交渉しにくい」という現状を打破する話は聞こえてこない。
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社会 2015年05月28日 11時00分
達人政治家の処世の極意 第二回「野中広務」
駆け引き、妥協の場でもある政界にはいわゆる「ケンカ上手」が多い。相手をなだめ、すかし、時に次善の策、三善の策を胸に落とし所に落としてしまう腕利きを指す。その特筆すべきケンカ上手が、小渕恵三内閣で官房長官を務めた野中広務である。一方で、「調整名人」としても知られ、16年前の米誌『タイム』で「自民党の最高戦略家」として取り上げられたこともある。現在は現役を引退しているが、なお「ケンカ作法」の教えを乞う議員も少なくなく、政界の一部に隠然とした影響力を保持している。 その野中の「ケンカ史」を辿ってみると、作法、手法にいくつかの「達人」としてのポイントが発見できる。 最大の特徴は、表記の言葉にあるように格下、弱い者とはやらず、常にケンカ相手は格上、強敵であることだった。格下、弱い者に勝っても周囲の拍手はなく、むしろ冷笑を浴びせられることを熟知していたことにほかならない。と同時に、政治家として頭角を現すための点数にはならない、むしろマイナスになることも熟知していたということである。 そのうえで、特徴的だったのはケンカをする頃合いすなわち「潮目」を読み切るということだった。そして、落とし所に落としたあとは絶対にその約束を守る、相手を裏切ることがなかったのである。 なるほど、その「ケンカ史」を辿ってみると、相手は常に格上、強敵であった。 まだ代議士になる前の京都府議、京都府副知事時代には、当時、都合7期28年の長きにわたって府政を牛耳っていた共産党の蜷川虎三知事と孤軍対決、ついに共産党府政にピリオドを打たせてしまった。また、代議士になるや当時「NHKのドン」の名をほしいままに専横ぶりを示した島桂次会長を失脚に追い込んだ。さらには、自民党から政権を奪った非自民政権の細川護熙首相の「政治とカネ」を徹底追及、ついには細川政権を崩壊に追い込み、自民党政権奪回の立て役者にもなっている。 同時に、当時の社会党の村山富市委員長を口説きに口説き、首相に担ぎ上げるという大胆不敵な奇策で自民、社会、新党さきがけ3党による「自社さ」政権を誕生させ、その1年後に橋本龍太郎首相による自民党政権を実現させたということだった。 そしての白眉が、その後、衆院はやっと過半数、参院は過半数割れで自民党が苦境にあった時の、当時、自民党を離れ自由党を率いていた小沢一郎(現・生活の党と山本太郎となかまたち代表)を引っ張り込んで「自自」連立政権を誕生させ、政局を安定させた。野中は小沢の政治姿勢を終始、忌み嫌い、対立を繰り返していたのだが、一転して手を握るという挙に出た。当時の関係者の証言がある。 「野中は時に天下国家の在り方、大義、正義を語り一方で徹底して“下から目線”で小沢を口説いた。緩急自在とは、まさに野中の手法のためにあるようだった。連立政権ができたあと、野中は言っていた。『オレは無欲で“悪魔”と手を組んだ。天下国家のための大芝居だった』と」 ここで読者にとってのケンカ作法のもう一つの要諦は、「無欲」で事にあたれということである。野中自身が言っている。 「いつもポスト、肩書に執着することなく、論功行賞など頭になく無欲で事の打開に臨んでいる。無欲だから、失うものがない。縦横に“ケンカ”ができるということだ。欲があるから好きなこと、正しいことが言えなくなるのだ」 しかし、欲はなくても人は見ている。自ら求めなくても、デキる男には必ず白矢が立つのである。橋本首相のあとの小渕首相から、「オレを助けてくれ」と官房長官就任を強く要請された。ポストに執着のない野中は「器にあらず」と固辞したが、野中の親分格だった竹下登元首相の「天命だ。受けてやれ」の説得をシブシブ受け入れたといった具合だった。 読者も時に、上司とどうしても議論しなければならないことがある。何が大事か。 この“ケンカ”の頃合い、「潮目」を間違えてはいけない。相手の機嫌のいい時にやれ、悪い時にやっても勝ち目はない。そして、部下であるから目線はあくまで下から、無欲で向き合うことだ。どんな正論と思っても大上段、上から目線は厳禁だ。上司は甘くない。この「野中流」でいけば、ややあって上司が自分の非、あなたの正論を思い出した時、「アイツがいたな」で同僚を出し抜いての頭角、抜擢が待っているはずだ。■野中広務=京都府船井郡園部町長、京都府副知事、衆議院議員(7期)、自治大臣(第48代)、国家公安委員会委員長(第56代)、内閣官房長官(第63代)、沖縄開発庁長官(第38代)、自由民主党幹事長などを歴任。小林吉弥(こばやしきちや) 永田町取材歴46年のベテラン政治評論家。この間、佐藤栄作内閣以降の大物議員に多数接触する一方、抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書多数。
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芸能 2015年05月27日 16時30分
“沖縄のパイナップル乳”竹中知華アナ 全国ネットデビューで今後の動向に注目
巨乳フリークの間では、まさに伝説となっている元NHK沖縄放送局の“爆乳アナ”竹中知華(ともか)アナ(33)が待望の全国ネットデビューを果たした。 出演したのは、テレビ朝日で5月25日に放送された「ビートたけしのTVタックル」で、元祖爆乳アナで“スイカップ”と呼ばれる元NHK山形放送局の古瀬絵理アナ(37)と夢の競演。テーマは「巨乳は損?」との内容で、竹中アナは「巨乳は淫乱と思われる」「巨乳は同性に嫌われる」「巨乳は頭が悪いと思われる」などと主張。自称Aカップで貧乳代表のタレント・足立梨花と激論を展開した。 ニュースキャスター時代、朝の番組を担当していた竹中アナは、視聴者から「胸に目が行って、ニュースが頭に入らない」「朝から青少年に悪影響を与える」などといった不条理な苦情が寄せられ、胸が大きいことで悩んでいたことを吐露した。 スイカップに対抗し、パイナップル乳と称される竹中アナは自称「GときどきHカップ」。3月末で、8年間務めたNHK沖縄放送局を退局し、4月からフリーアナとして活動。沖縄限定で、1st写真集「ASAKARA TOMOKA」(ライトワークス)を発売したが、その活動は沖縄に限定されており、なかなか全国的に、その名が知られることはなかった。 番組の収録にあたって、竹中アナは自身のブログで「本番ではなかなか話が出来なくて、簡単に頭が真っ白に…。話すはずのことほとんど話せなかった。どこで入っていいのか、気づいたら終わっていました(笑)」などとつづり、反省しきりの様子。 ただ、オンエアは無難な仕上がりで、全国ネットのデビューとしては上出来。これで、認知度も高まり、各方面から様々なオファーも増えるはず。むろん、巨乳フリークが待ち望んでいるのは、ヌードとはいわなくても、ビキニやセミヌードでの写真集、DVDへのチャンレンジだ。チャンスをモノにできるかどうかは、竹中アナの思いきりに懸かっているといえそうだ。(坂本太郎)*写真は竹中知華オフィシャルブログから
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芸能 2015年05月27日 15時30分
豪快コンビ、たけしと洋七
ビートたけしと、島田洋七。ふたりは、80年代漫才ブームをけん引した、ツービートとB&B。出会って、親友に発展してから、30年弱。その絆は、誰も立ち入ることができないほど、頑強だ。 たけしといえば現在、17本目となる監督作『龍三と七人の子分たち』が上映中。公開21日で観客動員が100万人を突破するほど、大ヒットだ。実はこのなかにも、“洋七愛”が隠されている。下條アトム演じる京浜連合のヤクザは、「徳永」。洋七の本名・徳永昭広から命名したものだ。 ふたりは、およそ7年同居していたため、女性関係も熟知。歴代の愛人をすべて言え、嫁&マスコミ対策も講じあった。90年代前半、教育とバラエティを融合させた大ヒット番組“平成教育委員会”シリーズ(フジテレビ系/91〜97年)に出演していたときも、たけしは洋七に献身的。収録後、電話をして、何が食べたいかと聞き、帰宅前、超高級車のロールスロイスで庶民派スーパーに立ち寄って、食材を調達。晩ごはんを作ってあげた。「うどんを食いたい」と言われれば、麺から打ったこともある。 男ふたり、当然エロもある。 東京・新宿で、のぞき喫茶に行ったときのこと。偶然にもその時間帯、店内には男性客はおろか、ヌードキャストもいなかった。そこで、たけしは、「おまえ、中に入れ」と、洋七をマジックミラーで覆われたヌード部屋に入れた。パンツを下げて、“御開帳”のフルサービス”をする洋七。それを、のぞき穴から鑑賞していたたけし。気づけば、その背後には、「あれ、洋七じゃないか!」と酔っ払いながら盛り上がる男性客が大勢いた。 意外にも、たけしの好みは素朴な女性。売店・キオスクの販売員と親しい間柄になったときのこと。さほど裕福ではなかったその女性のために、たけしは世田谷区にマンションを借りてあげた。ほどなく、同マンションで連続強姦が発生。偶然にも強姦魔は、その女性が入浴中、部屋に侵入。後日の警察の取り調べで、室内からたけしの指紋が山ほど検出された。逮捕歴があったたけしの指紋が、合致してしまったのだ。 これほどまでに親しければ、たけしと洋七で同じ女を取りあったことも推測されるが、意外にもそれは皆無。ただ、ホステスだった“北海道のオンナ”は、客として来店した洋七にベッタリ。「ファンなの」とボディタッチも著しかったが、遅れてたけしが入店した瞬間、「ほんとはたけちゃん」と鞍替え。以降、親しい間柄になり、ラジオ『オールナイトニッポン』に出演させたこともあった。ちなみに、そのホステスの店にたけしは、総額400万円も落としている。 ふたりが声をそろえるのは、「ほとんどがテレビでできん話ばかり」。年間億を稼いだ男同士は、すべてが豪傑なのだ。(伊藤由華)
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レジャー 2015年05月27日 15時30分
キャバ嬢が生まれる瞬間(46)〜保育士からキャバ嬢になった美樹〜
伊藤美樹(仮名・25歳) 私は高校の時から保育士になることが夢だった。なぜなら親戚の幼い子とか面倒見るのが大好きだったし、子供もすごくなついてくれたからね。だから私は一生懸命勉強して保育士の免許を取った。そしてなんとか市立保育園で働くことになったんだけど、現実はとても厳しい。もちろん子供は可愛いんだけど、お給料は低いし、親のモンスターペアレンツぶりが凄くストレスが溜まるばかり。それとなにより不安なのが出会いが少ないということ。先輩を見ると40過ぎて独身なんて人も珍しくないし。 とりあえず収入の低さから改善しようとして、浮かんだアイデアはキャバクラで働くことだった。でも市立保育園の保育士は公務員だから副業を法律で禁止されてる。だからもしバレると懲戒処分になっちゃうんだよね。とはいえ中には黙って、昼は保育士で小さい子供を見て、夜はキャバ嬢として大きな子供の面倒を見るという人はたくさんいるらしい。でも私はあまり隠れてコソコソやるのが好きじゃない。それに残業するときもある保育士と両立してキャバをやるのは体力的に絶対持たないと思った。 だから私はお金、出会い、体力、楽しさとか、色々なことを考えて私は保育士を辞める決意をした。もちろん不安もあったけど、いざ働いてみると気の合うお客さんとの会話はけっこう楽しいし、なにより保育士の時と違って残業がないのがうれしかった。その分、アフターやメールとかで時間が奪われることもあるけど、なんとか最小限に抑えてる。 あとはやっぱりお金がたくさん貰えるというのは大きい。今までずっとセーブしてきた欲しい服だったり、おいしいものをある程度は気兼ねなく手に取ることができるのはとても幸せに感じる。しばらくはこのまま働き続けて、キャバに来た社長と結婚し主婦になれればいいかなって感じ。子供への愛は、結婚して出産後、わが子に注ごうと思います。(取材/構成・篠田エレナ)
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芸能 2015年05月27日 15時00分
役者からも逆指名で引っ張りだこ 仕事を選ばない吉田羊の人気ぶり
ドラマ&映画界でもっとも売れっ子の脇役女優といわれているのは、昨年、ドラマ『HERO』(フジ)で一気に注目されブレイクした吉田羊(41)。既に1年先の出演オファーが舞い込んでいるのだ。 「いま、ドラマや映画プロデューサーが起用したい脇役女優のトップに必ず名前が挙がるのが吉田。演技が上手いし、誰よりも存在感があるんです。主演級の役者からも逆指名をよく受けます」(芸能プロ関係者) 吉田の売れっ子ぶりには目を見張るものがある。この4月からはドラマ『ドS刑事』(日テレ系)、6月には特番ドラマで『3つの街の物語』(TBS系)、さらにはバラエティー番組にも多数出演している。 「まさに金太郎飴のごとくあちこちに出まくっています。何でも彼女のモットーは、来る仕事は絶対に断らないことだといいます。彼女がブレイクしたのは40歳になってから。売れるまでは、葬式の営業や水商売、美容部員など、何でもやったそうです。そうそう、つい最近まで、数百万円の借金があったとか。だから、来る仕事は全て受けるんです」(事情通) 気になるのは吉田の出演料。果たして業界での評価はいくらなのか。 「GP帯でドラマは1本70万円〜。主役だと2倍になる。バラエティーはMCクラスなので1本90万円〜。それでもまだ、十分お得感のある女優です」(芸能プロ関係者) 吉田がテレビ界から受けている理由は、それだけではない。 「やはり潜在視聴率の高さにあるのではないでしょうか。世間に認知されてからわずか1年で8.9%もあるんです。これがCMにも抜擢される理由でもあります」(芸能関係者) 吉田を主役に抜擢したドラマが発表されるのも時間の問題のようだ。
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ミステリー 2015年05月27日 15時00分
ハロルド・ホルト豪首相失跡の謎(2)
南半球では夏真っ盛りの1967年12月、日曜の暑苦しくけだるい午後。オーストラリアのハロルド・ホルト首相(当時)が忽然と姿を消した。彼は休日に世界単独周航中のヨットを訪問した帰り、何故か不意にスキューバダイビングを楽しみたいと言い始め、友人やボディガードを砂浜に残して海へ入った直後、波間に姿を消したのである。 直ちに大規模な捜索活動が始まったものの、手がかりひとつ見つからないまま、時間が過ぎていった。首相の失踪を受け、当時の政権与党は早くも月曜から後継の人選に着手したほか、翌週には首相の「死亡推定声明」が政府から出され、政治空白を最小限に留めたのであった。 だが、後述するように当時のオーストラリアを取り巻く国際情勢は政治空白を許さない緊張関係があり、国内情勢も決して穏やかとはいえなかったと言っても、政府や与党の動きはいささか性急に過ぎるように感じた人も少なくなく、その中には「首相の失踪があらかじめ予定されていた」かのように受け止める人もいたのである。 まず、当時のオーストラリアはベトナムでの戦争に数千人規模の部隊を派遣し始めており、また北に隣接するインドネシアでは親中派政権がクーデターで倒れ、親米政権が成立するなど、重大な国際問題を抱えていた。さらに、ホルト政権は与党を巻き込んだスキャンダルも取り沙汰されており、年明けには波乱含みの政局が予想されていた。 こういった内外の状況から、ある大胆な仮説がささやかれるようになっていた。 ひとつは、ホルト首相は失跡したかのように見せかけて沖合のオーストラリア海軍潜水艦と合流し、メディアの監視が届かない場所で愛人と第二の人生を歩んでいる、あるいは政治情勢の変化を待っているという仮説であり、もうひとつはより大胆に中国の潜水艦が拉致したというものであった。 当時の中国は政権中枢から追われた毛沢東が巻き返しをはかった文化大革命と、それにともなう社会的混乱状態のただ中にあり、事実上の鎖国状態にあったばかりか、資本主義に対する過激かつ敵対的な主張を世界に広めようとしていた。そのため、中国の勢力圏を脅かすベトナムへの派兵や、インドネシアの親中派政権を倒した親米軍事政権との関係強化を図るオーストラリアに対する感情は、相当に厳しかったと想像されている。 このような背景から、ホルト首相は政治的陰謀やテロの渦中に置かれていると、そのように考えた人々も少なくなかったのである。(続く)
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スポーツ 2015年05月27日 14時00分
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈マービン・ハグラーvsトーマス・ハーンズ〉
世紀の一戦とうたわれたフロイド・メイウェザーとマニー・パッキャオの一戦は、試合後の会場にブーイングが飛び交うなど消化不良な内容となった。これまで絶対的なキャリアを築き上げてきた両者の対戦では、ともに守るものが大きいだけに、この結果も仕方のないところか。 だが、そんなもっともらしい言説も、'80年代“黄金の中量級”を知るファンには通用するまい。 アメリカのボクシングシーンに登場したキラ星のごとき天才たち。かのガッツ石松も下した“石の拳”ロベルト・デュラン。モントリオール五輪金メダリストのシュガー・レイ・レナード。強打のラッシュでデビューからKOの山を築いた“ヒットマン”トーマス・ハーンズ。そして稀代のテクニシャン“マーベラス”マービン・ハグラー。 圧倒的なパフォーマンスを誇る彼らによる戦い模様は「ボクシング界の頂点はあくまでもヘビー級」とされてきた歴史すら書き換え、米国内にとどまらず全世界を熱狂の渦に巻き込んでいった。 「当時は日本でもテレビ東京系で中継があったので、それを見たという人も多いでしょう」(ボクシング雑誌記者) デュランがレナードを下せば、次にはハーンズがデュランをKO。そのハーンズに今度はレナードが勝利するといった具合に勝者は目まぐるしく入れ替わる。 「そんな中でも最も人気が高かったのはハーンズ。長いリーチから繰り出されるフリッカージャブで相手を翻弄しながら、強打のラッシュで仕留めるファイトスタイルは見た目もハデで、さらにリングを下りてもビッグマウスでファンの関心を集めました。その一方、関係者の間で評価が高かったのはハグラーです」(同) ミドル級王座獲得はプロデビューから7年を経た54戦目と時間のかかったハグラーだが、これはあまりの強さを恐れた王者に対戦を拒否されたり、ようやくたどり着いた王座戦では泥仕合の引き分けに持ち込まれるなどがあってのこと。その当時に付けられたあだ名は“無冠の帝王”。それでもくじけず、地道なトレーニングを続けた結果の戴冠であった。 王座奪取後のハグラーは遺憾なくそのテクニシャンぶりを発揮し、デュランらの強豪を次々と退けていく。そこに挑戦者として名乗りを上げたのが、ウェルター、スーパーウェルター級王座を制覇し、三冠目のミドル級に狙いを定めたハーンズであった。 一度はレナードに敗れたハーンズだが、そこからまた連勝街道を突き進むと、'84年にはボクシング専門誌『リング』で年間最優秀選手に選ばれた('83年の最優秀選手はハグラー)。 '85年2月、2人の対戦が発表されると、全米各地の都市を巡る両者のプロモーションツアーが組まれる。試合に付けられたキャッチフレーズはシンプルに“The Fight”。余計な装飾はいらない、ボクシングの神髄がここにあるというわけだ。 そうして迎えた'85年4月15日、大歓声が包み込むラスベガスの名門ホテル、シーザーズ・パレス特設リング。運命のゴングは鳴った。 テクニックのハグラーvs強打のハーンズという前評判を覆すかのようにハグラーが開始早々からラッシュに出ると、これに気圧されて引き気味ながらハーンズも応戦。第1Rから両者の間で激しくパンチが交錯する。ハグラーは揉み合いの中で額から出血。それでも前進を止めることなくハーンズの懐に潜り込むと、ボディーを中心にパンチを放ち続ける。 第3R、コーナーを出たハグラーは、それまでのサウスポーからオーソドックスに構えをチェンジ。 「基本、試合中はサウスポーなのですが、私生活では右利きで、オーソドックススタイルもスムーズにこなす。気を付けて見ていないと構えが変わったことにも気付かないほどです」(同) そんな変調にハーンズは調子を狂わされたか、ハグラーの放った右ストレートが顔面を捉える。さらにハグラーは飛び込むようにして大振りの右ストレートを3連発。このすべてをクリーンヒットされ、ハーンズはあえなくマットに沈んだ。 ファンはおろか、専門家からも「地味」と評されたハグラーが世紀の一戦で見せた意地のハードファイトに、いつまでも歓声は鳴りやまなかった。
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社会 2015年05月27日 13時00分
お家騒動の血が騒ぐ 東芝決算延期の修羅場
大手総合電機メーカー東芝の株価暴落が止まらない。市場関係者は「修羅場の到来、待ったなしではないか」と不吉な言葉を口にする。 5月11日(月)、東芝株は取引開始直後から売り注文が殺到し、ストップ安となる前週末終値比80円安(16.56%安)の403円に張り付いたまま取引を終了した。翌12日は終値こそ前日比0.74%安の400円だったが、一時は28%安の375円まで売り込まれ、年初来安値を更新した。 発端は前週末の5月8日、連結営業利益3300億円(前期比13.5%増)、純利益1200億円(同2.4倍)などと見込んでいた今年3月期の業績予想を取り消し、決算発表を6月以降に延期する上、期末配当を見送ると発表したことだ。 これだけでも尋常ではないが、市場の不信感を煽ったのはその理由である。同社は4月初め、過去に請け負ったインフラ工事の一部で「不適切な会計処理を行った疑いがある」として室町正志会長を委員長とする特別調査委員会を設置し、1カ月程度かけて調査する旨明らかにした。ところが今度は決算発表を大幅に延期した上、「法律や会計など社外の専門家のみで構成する第三者委員会をあらためて設置し、調査を継続する」と発表したのだ。 「東証は上場会社に対し、決算期末から45日以内での情報開示を要請している。東芝は3月決算会社だから5月15日が期限になる。それを大幅に延期すること自体、タブーに踏み込む強い意思表示と理解すべきでしょう。社内中心の特別調査委員会では調査に限界があるため、外部の手を借りて一気にウミを出す作戦に他なりません」(経済記者) 東芝が調査対象にしているのは『電力システム社』『社会インフラシステム社』『コミュニティ・ソリューション社』の社内カンパニー3社。言い換えれば、この中に東芝の命運を左右しかねない“爆弾”が潜んでいる図式だ。 当然、不気味さは増す。その鍵を握るのは奥歯にモノが挟まったような「不適切な会計処理」、即ち“粉飾疑惑”の中身である。東芝ウオッチャーが解説する。 「4月に調査委員会を設置した際、東芝には長期間の工事について完成時に一括して収益を計上する会計処理だけでなく、工事の進捗状況に合わせて計上する工事進行基準で処理する制度があり、昨年3月期は工事進行基準で掛かった費用を少なく見積もったことから収益が実際よりも多く計上された可能性があると明かした。実態はもっと複雑らしく、過去数年にさかのぼって大幅修正しないとも限らない。その裏に経営トップの秘めた意図が絡んでいたら大型経済事件に発展しかねない。市場が疑心暗鬼を募らせてパニック売りに走るのは、そのニオいを敏感に嗅ぎとったからです」 東芝には、世間の耳目を集めた衝撃的な“事件”がある。2013年2月、同社は佐々木則夫社長が6月総会を機に副会長に退き、後任に田中久雄副社長が就く人事を発表した。退任が濃厚とみられた西田厚聡会長は留任したものの、3人そろって臨んだ記者会見の席で西田会長-佐々木社長コンビの確執が一気に表面化したのである。西田会長が田中新社長への期待を込めて「東芝をもう一度、成長軌道に乗せてほしい」とエールを送った途端、佐々木社長が「業績を回復し、成長軌道に乗せたことで私の役割は果たした」とかみついたのだ。前出・ウオッチャーが苦笑する。 「本来ならば現社長は会長になり、会長は相談役に退く。ところが佐々木さんの会長就任を阻止したい西田さんは彼を70年ぶりで復活する“中二階ポスト”の副会長に据え、社長候補の下馬評にも上がらなかった田中さんの後見役を自負した。揚げ句に新社長の発表会見で『佐々木社長の下で東芝の成長が止まった』とバッサリ斬り捨てた。これじゃあ佐々木さんがムッとなったのも無理はありませんでした」 これには後日談がある。前年6月の株主総会で副社長を退き、常勤顧問に退いた室町正志氏が、わずか1年で取締役に復帰、翌'14年6月の株主総会では相談役に退いた西田氏の後任会長に就任した。社長経験がなく、一度は役員から退いた人物が会長に抜擢されたのは、東芝の長い歴史の中で初めてのことだ。 実は室町会長、今でこそ東芝が外部で構成する第三者委員会に調査を委ねたとはいえ、4月に発足した特別調査委員会の委員長を務めた経歴を持つ。今回の“室町外し”は何を意味するのか。市場関係者が膝を乗り出す。 「彼は西田さんの腹心中の腹心。ということは西田社長時代にさかのぼって粉飾疑惑が解き明かされる可能性がある。社長推挙の恩を仇で…。案外、田中社長は大物かもしれませんよ」 東芝の伝統ともいうべき“お家騒動”の血がまたゾロ騒ぎそうだ。
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