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芸能ネタ 2017年06月09日 14時00分
妻・仲間由紀恵に頭が上がらなくなった田中哲司
先週発売の「フライデー」(講談社)で不倫疑惑が報じられた、女優の仲間由紀恵の夫で俳優の田中哲司が8日、所属事務所を通じて謝罪コメントを発表したことを各メディアが報じている。 同誌が報じたところによると、田中は仲間が海外の仕事で自宅を不在にしていたGW期間中、自身を担当するスタイリストの自宅マンションを訪れて密会。女性とは5年以上の付き合いだという。 田中は事務所を通じ、「私の軽率な行動でお騒がせしまして、関係者の皆様には大変ご迷惑をおかけしましたこと誠に申し訳ございません」と謝罪。妻の仲間について、「家族には大変辛い思いをさせてしまい、今後このような思いをさせないと心から謝罪いたしました」と猛省した。 一部スポーツ紙に対して仲間の事務所は、「(仲間から)別れたと聞いていないので、(田中を)許してあげたのだと思います」とコメントしている。 「おそらく、田中は仲間の事務所から相当プレッシャーをかけられて謝罪コメントを発表するに至ったと思われる。もし、仲間が別れを切り出して離婚するようなことがあれば、今後、オファーが激減。俳優生命の危機に陥るところだった」(芸能プロ関係者) 一部報道によると、田中の不倫疑惑報道後、仲間は周囲に対し、「彼にツラい思いをさせちゃったかな…」とまるで自分を責めるかのような言葉を口にしていたというのだ。 「謝罪コメントを発表したのは、小出恵介の淫行報道で大騒ぎになった直後。そうでなければ、各メディアで大々的に扱われることになってしまった。妻の仲間にかなり辛い思いをさせたことは事実なので、今後、同じようなことがあれば離婚届を突きつけられることになるだろう」(芸能記者) 田中は今後、仲間に絶対服従することになりそうだ。
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社会 2017年06月09日 14時00分
西の豊洲!? 鳥取赤十字病院が火消しに躍起の“ヒ素汚染土壌”
“西の豊洲”は言い過ぎだろうか――鳥取県内の中核病院の一つ『鳥取赤十字病院』に土壌汚染問題が発覚した。ただし、豊洲市場との大きな違いは、豊洲が「領内処理」(当該敷地内での処理)をしたのに対し、同病院の場合は初期の掘削で汚染残土が予想外に出たため、あろうことか鳥取港内に山積みしていることだ。そこに雨が降り続けば汚染水が海に流れ出る懸念がある。その量は、2万立方メートルにも及ぶのだ。 現在、同病院は病棟の老朽化に伴い、2019年3月末日の完成を目指して増改築工事を行っている。同工事から出た環境汚染物質はヒ素だ。基本的に鳥取地方の土壌は特殊で、自然由来のヒ素が他の地方より多く含まれているという。 こうしたことから港の残土の山を見た市民から「土壌検査をしたのか」という問い合わせが入った。そこで昨年4月に「3点掘り」という手法で日赤指定の環境業者に計量させたところ、基準値の22〜29倍のヒ素が検出されたのである。市民は内幕をこう説明する。 「県土整備部長による『公文書開示決定通知書』の計量の結果欄には、3カ所それぞれ基準値の22〜29倍のヒ素の数値が示されています。それなのに日赤は、この数値は『あくまで自然由来』として、火消しに躍起になっているのです」 果たして、日赤側はどう答えるか。 「ヒ素の含有量は“定量下限数値”を見て判断しています。環境基準値の2.9倍の値にすぎず、汚染水が海に流れ出る懸念については県と市、港湾事務所の3つの機関から漁業に影響はないとのお墨付きを得ています」(建設推進室長) 科学的に示された数値であっても、受け止め方で判断は分かれるということか。とはいえ、今そこにある危機は、放置された膨大な汚染土壌の量だ。取材をする中で、これらの運搬を請け負うゼネコン孫請けの元社員から「あの会社は不法投棄の常習犯」との“衝撃的”な証言があった。それが本当ならば、汚染の拡散が一気に危惧される事態だ。 行政のきちんとしたチェックを期待するしかない。
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芸能ネタ 2017年06月09日 13時10分
その行為があまりにもゲス過ぎて“告発”された小出恵介
未成年との飲酒と不適切な関係を報じられるのを受け8日に所属事務所が無期限活動停止を発表した俳優の小出恵介だが、不祥事の詳細を発売中の「フライデー」(講談社)が報じている。 小出は所属事務所を通じコメントを発表。「(相手の女性に)申し訳ない気持ちで一杯です」と謝罪し、「表に出る人間としての自覚の低さ、自分自身への甘さが招いたことであり、弁解の余地はございません」としていたが、同誌に“告発”した女性によると、その行為はまさに“ゲスの極み”ともいえるご乱行。 先月9日、今回の発表を受け10日から放送予定だったものの放送中止が決定された、NHKの主演ドラマ「神様からひと言〜なにわお客様相談室物語〜」の収録で滞在していた大阪で、知人から17歳と紹介された女子高生らと飲酒。その後、その女性だけを誘ってなじみのバーへ。 女性は翌10日午前3時ごろタクシーで帰宅しようとしたが、乗り込んできた小出に宿泊先のホテルに連れ込まれたという。 小出は避妊具をつけずにひと晚に5回も性行為を強要したうえ、タクシー代などは一切支払わなかったというのだ。 「小出と同じケースでは、同誌が未成年との淫行を報じたお笑い芸人の狩野英孝があるが、狩野の場合、女性と交際していたからまだ救いようがある。小出はそれなりの金額を女性に支払っていれば“告発”されることはなかったかもしれない。ただし、女性は小出との一夜を過ごした後、自身のSNSで自慢していたにもかかわらずの“告発”だけに、金銭目的だったのでは、との見方もある」(芸能記者) 各メディアの報道によると、今後、刑事事件に発展すれば解雇の可能性もあり、NHKの主演連続ドラマやCMの放送中止が決まるなど、違約金は億単位となる見込み。 いずれにせよ、酒の勢いとノリで過ごした一夜により、取り返しのつかない事態を招いてしまったようだ。
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芸能ニュース 2017年06月09日 12時40分
浅田舞「週プレ酒場」で一日ママに挑戦 「体もいい具合」と美ボディに自信たっぷり
「週刊プレイボーイ」の創刊50周年を記念して東京・新宿歌舞伎町にオープンした公式酒場「週プレ酒場」のオープンイベントに8日、フィギュアスケーターの浅田舞が出席。ドレスに着替えて一日ママに挑戦しながら「酒BAR」の魅力を紹介した。 1年間限定でオープンする本酒場では人気グラドルが直々に接客を行うのも話題。イベントにはグラビアアイドルの馬場ふみか、倉持由香、菜乃花、青山ひかるも登壇。本酒場をお色気たっぷりにアピールした。 浅田舞は最新号の表紙を飾っていることもあり、登壇すると「大人のセクシーがテーマ。グアムで撮影しました」と自身のグラビアページをアピール。 「(同誌で)2年半ぶりのグラビア撮影でした。一番最初に挑戦させてもらった時もグアムで、2年半前に比べると、緊張もあまりしなくて楽しめるようになりました」と嬉しそうな表情。 「ちょうど撮影の前日にアイスショーが終わって、舞台やアイスショーのために毎日筋トレをしていていた時期で、体もいい具合に締まっていたと思います」と美ボディにも自信たっぷり。「今、お休みがなかったりもするんですけど、お仕事がすごく楽しい。仕事もプライベートのような感覚で楽しんでいます」と充実の表情。 お酒については「普段飲むのはチューハイとか。たしなむ程度に飲んでいます」といい、妹の浅田真央と姉妹酒については「あんまりないんです。年末のクリスマスの時期に大きい選手権があるのでその後に飲むくらい」と紹介。お酒の強さについては「飲んでも変わらないですよ。わたしたち姉妹は」と述べ、自身については「めちゃくちゃ汗かいてちょっと喜怒哀楽が激しくなります」と笑顔で話していた。(取材・文=名鹿祥史)
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芸能ニュース 2017年06月09日 12時20分
磯山さやか、恋に焦り「もうすぐ34歳。恋愛がしたい。なめらかにいかない」と嘆き節
タレントの磯山さやかが8日、都内で行われたイベント「〜アクロボールで願いが叶いますよう に〜PILOT アクロボール Star Festival」に七夕の織姫のコスチュームで登場。自身の短冊に「なめらかな恋愛ができますように」と書きこんで、恋の成就を祈願した。 油性ボールペン”アクロボール”のPRイベントで、お笑いコンビのU字工事と、短冊を手に今年下半期の“願い”を披露しあった磯山。ボールペンの書き心地に絡め、「もうすぐ34歳。恋愛がしたい。なめらかにいかない」と嘆き節。 「男性を前にするとドキドキしてうまくいかなくなっちゃうんですよ。ドキドキして会話が続かない。会話が続く人がいい」と理想の男性像を明かし、「結婚というより恋愛したい。相手はおおらかで健康的な人であればこだわりません」とコメント。「今日もこのイベントの帰りに渋谷で出会わないかな?」とため息を漏らした。 「“アクロボール”さんのようななめらかな恋愛を目指したい。付き合う前にフラれたりとか、諦めたりすることが多くて……。一般人の方もいいと思います」と磯山。U字工事からは「妥協も必要」とアドバイスをもらった。 また、最近ネットで「激太り」と書かれていることにも言及。自身のプロポーションについては「今はいい感じ。ベストです」とコメント。「激太りとか書かれるんですけど、むくんでいるだけです」と笑顔で反論して会場を和ませていた。(取材・文=名鹿祥史)
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芸能ネタ 2017年06月09日 12時00分
戸田恵梨香 危険な臭い! 元カレ・田中聖大麻逮捕&加瀬亮との破局“ダブル後遺症”
現在、放送中のTBS系連ドラ『リバース』でヒロインを務めている戸田恵梨香(28)が、ダブルの後遺症に悩まされている。 「まず、元カレで元KAT-TUNの田中聖が5月24日、大麻取締法違反容疑で逮捕されたことへのショックです。ぶっ飛んだ性格同士の2人は気が合い、'13年頃には熱愛関係に。同じジャニーズで田中と仲がいい山下智久らを交え、都内で豪遊していたことが当時報じられたほど深い関係でした」(芸能紙記者) 田中は、そのときから薬物疑惑も囁かれていただけに、戸田も“巻き添え”を食う恐れも出ている。 「今回の逮捕を受け、当然、疑惑が浮上するのはやむを得ない状況です。捜査当局も田中の交遊関係を洗う中で戸田の名前を把握し、関心を寄せているようですからね。そうした状況もあってか、戸田は友人の電話やメールにも反応がない状態のようです」(同) もう一つのショックは、田中と破局後、'15年頃から交際していた、ドラマ&映画の『SPEC』シリーズで共演した俳優の加瀬亮と昨夏頃に破局したことだ。 「戸田は、大手総合商社会長の息子である加瀬と真剣に玉の輿婚を狙ってましたが、彼女の気性の荒さのためか破談に。田中逮捕&加瀬との破局が続き、ヤケクソモードになっています。バスト約80センチと貧乳系ですが、周囲に暴走ヌード願望までこぼし始めた。それを聞いた出版関係者が実現に向け、動き始めているそうです」(出版関係者) そうした中、戸田はかつての“豪遊仲間”山下智久と、7月期の月9ドラマ『コード・ブルー』(フジテレビ系)で共演する。 「7年ぶりに復活するドクターヘリが題材の作品。戸田は田中と交際時、グループでよく飲み歩いていた山下とも仲がよく、何でも打ち明ける間柄でした。久々の再結集に戸田は上機嫌で、一層親密になっているとか」(フジ関係者) 山下といえば本誌既報通り、石原さとみと“電撃婚秒読み”とも言われている。 「“恋多き女”戸田は、相手に彼女がいようと関係なし。今回の共演を機に、“婚前略奪”の可能性も十分あり得る話。石原も、戸田の横ヤリに備え、1日も早く電撃婚しようとするはずですから、壮絶な女のバトルが展開されそうです」(芸能プロ関係者) 危険な香りがプンプンだ。
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その他 2017年06月09日 11時45分
春奈るな、新曲「MONSTER」のリリックビデオが公開!
数多くのヒットアニメ作品のテーマソングなどで人気のアニソンアーティスト春奈るなの、ニューアルバム「LUNARIUM」の収録曲「MONSTER」のリリックビデオが公開された。 「MONSTER」は8ビート+ディストーションギターの硬派なロックサウンドに、シンセサイザーによるエレクトロ・テクノ・デジポップテイストをトッピングしたアレンジで、女子のハートの中で「恋心を食べて膨らんでいく幼気なMONSTER」の攻撃性と愛らしさを同時に表現したキュート・ポップ・ロック。 リリックビデオは原宿竹下通り、キャットストリート、表参道で撮り下ろしたスチール写真で構成されており、「春奈るなとデートなう。」のポップでカラフルな世界観の中で、「恋を掴んでやる」と牙を出すMONSTERが表現されている。 リリースに向け、次々に新しい動画を公開中の春奈るな。次はどんな映像を見せてくれるのか、要チェックだ。◆MONSTER (Lyric Video)https://youtu.be/92w5ljOcLxw
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レジャー 2017年06月09日 11時00分
橋本千春の勝ち馬ピックアップ!(6/10)アハルテケステークス、他
3回東京競馬3日目(6月10日・土曜日)予想・橋本 千春東京11R「アハルテケS」ダ1600㍍◎(3)アルタイル○(11)ゴールデンバローズ▲(1)ラインシュナイダー△(6)ブライトライン、(12)カゼノコ、(16)ラテンロック 近3走、①③①着と充実著しい、アルタイルでもう一丁。矢嶋助手は「ここに来てひと皮むけて、力を付けている」と、2連勝に意欲を燃やす。メンバー最速の上り(35秒6)で突き抜けたオアシスSは真骨頂。ハンデ56.5㌔は微妙だが、オアシスSを56㌔で快勝しており、0.5㌔増なら仕方ない。むしろ恵まれたという見方もできる。小数点以下切り捨てを望むのは虫が良すぎるし、四捨五入して57㌔でも実力的に全く問題ないハズ。まだノビシロがあるし、目下の充実ぶりと勢いをもってすれば2連勝は十分ある。強敵は、ゴールデンバローズ。目下、2連勝中と飛ぶ鳥を落とす勢いで逆転も決して夢ではない。東京10R「八王子特別」ダ2100㍍◎(5)マイネルビクトリー○(9)アバオアクー▲(13)クインズウィンダム△(4)クールエイジア、(8)ピアシングステア、(15)プリンシアコメータ 本命にはマイネルビクトリーを推す。2走前にここと同条件の千万を楽勝(0秒3差)しているのはアドバンテージ。続く、丹沢Sはスローペースに引っ掛かり5着と不発に終わっているが、敗因は明らかだ。降級すれば巻き返しは必至。さらに、「ポテンシャルはオープンレベル」(菅田助手)なら、これからまだまだ強くなる可能性を秘めている点も強調材料だ。期待できる。相手は、休み明け2戦目で走り頃の実力馬、アバオアクー。東京9R「江の島特別」芝1600㍍◎(8)クリアザトラック○(9)ストーミーシー▲(7)キャプテンペリー△(1)ペルソナリテ、(3)ポールヴァンドル、(5)ベアインマインド プラスアルファの大きい3歳馬の、クリアザトラックをイチ押し。朝日杯FSは7着とはいえ、強敵相手に0秒8差。そして、前走の毎日杯6着も後に皐月賞を制する、アルアインと0秒8差だからここでは大威張り出来る。古馬混合だが54㌔ならチャンスは十分ある。当面の相手は、降級組のストーミーシー。阪神11R「安芸S」ダ1400㍍◎(3)キャプテンシップ○(6)カネトシビバーチェ▲(5)ブラインドサイド△(1)トレジャーステイト、(8)ジャコカッテ、(12)ガンジー 準オープン入り以降、③③②着と安定感抜群の、キャプテンシップでいける。とりわけ、シドニーTは価値が高い。従来の先行策と百八十度違う追い込み戦法で0秒1差まで迫ったのだ。上り3F35秒0はメンバー最速。地力強化の跡はもとより、脚質に幅を増したのは大きな収穫でチャンスは十分ある。相手は、カネトシビバーチェ。クラスの安定勢力で、前走2着(クビ差)なら好勝負必至だ。※出走表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合して下さい。
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社会 2017年06月09日 10時00分
世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第224回 続々・移民政策のトリレンマ
本連載212回、214回で『移民政策のトリレンマ』について解説した。トリレンマとは、三者択一を迫られて窮地に追い込まれることを言う。よく聞くジレンマよりも厄介な状態だ。 移民政策のトリレンマとは、「移民受け入れ」「安全な国家」「国民の自由」は、同時に二つまでしか成立させることができないという法則だ。三つを同時に実現することはできない。◇自由な移民国家は、安全な国家を失う。◇安全な移民国家では、国民の自由が制限される。◇安全で自由な国家を維持したいならば、移民を受け入れてはならない。 移民政策のトリレンマの法則からは、誰も逃れられない。 5月22日、イギリス中部のマンチェスターでアメリカの歌手、アリアナ・グランデのコンサートが終了した直後、会場と鉄道駅をつなぐ公共スペースで自爆テロ事件が発生。22人が死亡、負傷者は59人に達した。犠牲者の多くは10代から20代の若者で、死者には8歳の女の子も含まれていた。 メイ首相は緊急の治安対策会議を開き、事件は計画的テロだとの見方を示した。さらに、テロ警戒レベルを5段階の最高位である「危機的(テロの危険が差し迫っている)」に引き上げた。 イギリスのテロ警戒レベルが「危機的」に引き上げられるのは、2007年6月以来のことである。今後は武装警察官、およびイギリス軍の兵士が警戒に当たることになる。イギリス国民は、「安全」のために「自由」をある程度失う事態になったわけだ。 イギリスの警察当局は翌23日、多数の観客を巻き添えにして自爆した男について、サルマン・アベディ容疑者(22)であることを特定したと発表した。 ちなみに、フランスは'15年の二度の大規模テロを受け、今も非常事態宣言下にある。'15年11月の同時多発テロ以降、フランスでは令状なしの家宅捜査が4000回以上も行われ、自宅軟禁が600人超を記録した。フランスは、移民政策を継続し、国家の安全を維持しようとしたため、国民の自由が制限されたままなのだ。 「移民受け入れ」「国民の自由」「安全な国家」は、同時に二つまでしか実現できない。二つを追求すると、一つが失われる。移民政策のトリレンマからは逃れられない。 筆者は5月26日、徳間書店から『今や世界5位「移民受け入れ大国」日本の末路 「移民政策のトリレンマ」が自由と安全を破壊する』を刊行した。 本書は、移民受け入れにより、安全もしくは自由を失う羽目になった国々がテーマなわけだが、現在の欧州のトリレンマ問題は、主に二つある。 一つ目は「歓迎されない難民・移民」の流入だ。難民受け入れに際し、テロリストや犯罪者が流入することは、現実問題として回避困難である。とはいえ、より重大なリスクが「ホーム・グロウン・テロリスト」なのではないだろうか。 ホーム・グロウン・テロリストとは、国外の過激思想に共鳴した、国内出身者が独自にテロを引き起こす人々のことだ。 今回のイギリスの事件では、自爆したサルマン・アベディ容疑者について、マンチェスター生まれの「リビア難民の息子」であると、英デイリー・テレグラフが報じている。すなわち、ホーム・グロウン・テロリストの可能性が濃厚なのだ。 筆者は欧州の「多文化主義」が、逆に社会から孤立した移民の子供たちを増発させてしまい、ホーム・グロウン・テロリズムの苗床になっているのではないかと睨んでいる。何しろ、多文化主義の下では、移民の子供たちであっても移民先の言葉をしゃべることを強要されず、「祖国の言葉」で教育を受ける「権利」があるとされている。 欧州は1970年代から80年代にかけ、移民を自国に「同化しない」タイプの移民政策を採用してしまった。移民の祖国の文化を尊重し、自国の文化に同化することを避け、多様な文化の維持を容認する。すなわち「多文化主義」である。 多文化主義の原則は、人種差別を禁じる法律の制定に加え、移民の子孫に対し、祖国の言葉による教育機会を保障(いわゆる多文化教育)。その他にも、公費によるイスラム教の学校設立など、さまざまな政策に影響を与えた。欧州連合もまた、多文化主義による政策を掲げ、移民が各国に「同化しない」状況は続いた。 結果的に、移民の失業率は上昇し、犯罪増加に結び付いた。 改めて考えてみると、欧州の多文化主義は「移民」に対しても残酷な制度に思える。何しろ、その国の言葉を話すことを“強制”されない。別の言い方をすると、その国の言葉を話すことができないとなると、真っ当な社会生活を営むことは不可能に近い。 さらに、移民の子孫まで「その国の言葉」を使うことを強制されないわけである。当たり前だが、先進国において高等教育は「その国の言葉」によって行われる。 その国の言葉を話せない、理解できないということは、移民の子孫が高等教育を受ける機会をつぶすという意味を持つ。つまりは、多文化主義は外国に移民した本人はもちろんのこと、彼ら彼女らの子供たちにも、高等教育を受け、付加価値の高い職に就く道をふさいでしまうという話でもあるのだ。 移民先の言葉を流暢にしゃべれないのでは、まともな就職先もない。さらに、社会と途絶した彼らの鬱屈としたルサンチマンの思い(憤りの感情)が、ホーム・グロウン・テロリストを作り出しているように思えてならないのだ。 人権、寛容、多文化共生。言葉は確かに美しい。 とはいえ、現実には多文化主義は移民たちに対し、移民先の国に適応し、幸福な人生を送るチャンスを壊してしまうのである。移民先の国の言葉をしゃべれず、社会に順応することがない若者たちが犯罪に走るケースも、それはもちろん増えてくるだろう。 イギリスのテロ事件の全容は、これから解明されることになるだろうが、いずれにせよ、わが国がこのまま移民国家の道を進んでいくと、やがては「安全な国家」もしくは「国民の自由」のいずれか、あるいは双方を失う羽目になるという「事実」を、日本国民は知らなければならない。 安全で自由な国家を望むならば、日本を移民国家化してはならないのだ。みつはし たかあき(経済評論家・作家)1969年、熊本県生まれ。外資系企業を経て、中小企業診断士として独立。現在、気鋭の経済評論家として、分かりやすい経済評論が人気を集めている。
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スポーツ 2017年06月08日 18時00分
東京六大学史上最強 法政三羽ガラス裏面史(3)
「勝ちゃん! 起きろ!」 田淵幸一は棺桶の中で花に囲まれた富田勝の顔を何度もひっぱたき、人目もはばからず号泣した。なかなか棺桶の蓋を閉めさせようとしない田淵の落胆ぶりは、見ていられないほどだった。 人と話すとき、田淵は富田勝を「トミ」と呼び捨てにしていたが、2人だけの会話になると、「勝(まさる)ちゃん」と呼んでいた。2人は特別な絆で結ばれた親友だった。 2015年5月、肺がんで死去した富田勝(享年68)の通夜と告別式が大阪市阿倍野区のやすらぎ天空館でしめやかに執り行われた。 私も参列したが、300人を超える弔問の列には、とうとう法政三羽ガラスの一羽が欠けてしまったという無念さが漂っていた。 式前の控え室では、明治大学のライバルだった星野仙一や、法政で同期だった山本浩二、1学年下の江本孟紀、山中正竹たちが、田淵を囲んで富田の思い出話をしみじみ語り合っていた。 田淵と浩二は、亡くなる半年前に抗がん剤治療を続けていた富田を最後に見舞っていた。余命宣告を受けたと聞いて大阪市内の病院を訪ねたのだ。2人はやせ細った富田を見て絶句した。 すでに腹を決めていたのだろう。富田は「ブチ! 浩二! ありがとう!」と笑ってみせた。心配させないように気を遣う富田に何も言うことができず、2人は肩を落として病院を出るしかなかったという。 監督時代は選手から“鬼”と呼ばれていた松永怜一監督も、葬儀で弔辞を読みながら号泣した。優勝しても涙ひとつ見せず、翌日から練習を再開し、豪雨の日でも「こんな日も試合があるんだ!」と、決して練習を休まなかった鬼監督が泣いていた。 松永監督は「ノックができなくなったら監督を辞める」という信念を持っていた。腰痛で選手として現役を引退した松永監督は、マッサージを受けながら毎日ノックを打ち続けていた。 そのノックを最も多く受けた選手が富田だった。他人から見れば理不尽なスパルタに見えたかもしれない。しかし、闘志をふり絞って球に食らいつく富田と監督の間には、言葉にはできない信頼関係のようなものがあった。 「おやじ(松永監督)をあそこまで泣かせたのは、トミしかいないよな」 松永監督の弔辞を聞きながら、改めて富田の大きさを感じたように、田淵がポツリとつぶやいた。 霊柩車を見送る最前列には、星野仙一が寂しそうに下を向いて涙していた。明治大学野球部のエースだった星野が富田と親しくなったのは「打倒早稲田大学」の共通点があったからだ。 酒好きだった富田は毎晩のように飲み歩いていたが、そんな男が飲みにも行かず、合宿所の小さな裏庭で深夜に素振りをする時があった。それは決まって対早稲田大学戦の前夜だった。 当時の早大は油に浸して真っ黒にしたバットを使っており、これが相手に威圧感を与えていた。富田は負けじと自分のバットをドス黒く染め、そのバットを握って深夜の素振りを続けていた。 「早稲田にだけは負けたくない」 富田の口癖だった。 「法政の黄金時代を築いたのは、田淵でも浩二でもない。あの2人を陰で命を張って守った男(富田)がいたからだ。あいつには本当によく打たれたよ」 星野はそうつぶやいた。星野の後ろでは、浩二が同期の投手だった小林郁夫と並んで思い出を語っていた。 「トミと俺は、洲本(兵庫・淡路島)でやった法大の新人セレクションで一緒になったんだ。意気投合して、テストが終わった後も大阪でトミの自宅に泊めてもらった。2年の春に合宿所に入ったのも一緒だった。投手から外野に転向して、うまくいかずに落ち込んでいたときはトミがいつも激励してくれよった。初めて『HOSEI』のユニホームをもらったときは、2人でユニホームを抱き締めたよ」 法政一高時代から田淵とバッテリーを組んでいた小林も「トミは田淵をいじめる上級生にも食って掛かって、人のいい田淵を守っていた。キャプテン田淵に逆らう下級生がいたら、全員整列させて往復ビンタを食らわすようなこともあったけど、不思議と下級生にも慕われていたな」と述懐している。 この葬儀を裏方として仕切っていたのは、1年下の後輩たちだった。 富田の武勇伝は三羽ガラスの中でも飛び抜けて熱いエピソードが多い。 ある日、田淵と富田が例の如く飲み歩いて朝帰りしたところ、部屋には誰もおらず合宿所全体がシンと静まり返っていた。 2人がほかの部屋を覗き込んでいくと、同級生や下級生が風呂場で正座させられていた。田淵と富田がいないことがバレてしまい、連帯責任として説教を食らっていたのだ。 覗き込んだ2人もすぐに見つかり、上級生から「お前たちもここで正座しろ!」と命令が下ったが、これに富田が猛反発した。自分の門限破りを棚に上げ、頑として正座を拒み、上級生に食って掛かった。 「全員を許して正座から解放しなければ、俺は絶対に座らない!」 富田の態度には理由があった。実は以前から、1年生の江本孟紀や山中正竹らが上級生から理不尽ないじめを受けていたことを知っていたからだ。中でも、特に目をつけられていた江本などは、富田にこんな相談もしていたという。 「富田さん、4年生は酷いですよ。買い出しとかはしょうがないですけど、1度で済むことをわざと3回に分けて『買ってこい』とか言うんです。あれじゃあ、ただの嫌がらせです」 もっとも、江本も黙ってやられているタマではない。「コーラ瓶に水を入れてこい!」と命令されると、そのコーラ瓶の飲み口にこっそり自分のションベンを入れていたのだ。富田もこの復讐を打ち明けられたときは、さすがに絶句した。 「富田さん、これくらいしてもいいでしょ!」 「おい、この間、俺が頼んだラーメンにはまさか入れてないだろうな」 「富田さんには、そんなことしてませんよ。黙っていてくださいね」 富田も暴君のようにふるまう上級生には辟易していたので、江本の話を笑って許したそうだ。 「理不尽なことは上級生にも食って掛かる――。あれが富田さんのすごいところで、優しいところですよ!」 後輩たちからは、よくそんな話を聞かされた。 もちろん、富田も上級生として締める所は締めていたが、それでも江本や山中たちの後輩から慕われたのは、こんな男気あふれるところがあったからだろう。 三羽ガラスの絆が目に見える形で表れたのが、「富田の暴行事件」だった。 3人が4年生になった1968年の春、リーグ戦を優勝した法政大学は、日本一を決める全日本大学野球選手権大会に臨んでいた。迎えた準決勝の対愛知学院大学戦(神宮球場)。富田は試合前から「負ける気がしない!」と気合いが入っていた。 ところが、試合は法政に形勢不利のムードで進み、リードされた中盤に一死満塁のピンチを迎える。相手打者の打ったゴロが、三塁を守る富田の前に来た。ホームゲッツーのチャンスだ。富田はゴロを捕り素早く捕手の田淵に送球した。その瞬間、三塁ランナーがスパイクの刃を田淵に向けたまま猛烈な勢いで滑り込んだ。 このラフプレーに富田がブチ切れたのだ。 「ブチに何するんだ!」 「バカヤロー! 許せねえ!」 富田はネット裏の観客席まで聞こえる怒声を上げると、脱兎のごとく駆け出し、スライディングした相手選手を捕まえてボコボコに引きずり回した。 今思えば、あれでよく退場にならなかったと思うのだが、殺気立った空気を帯びたまま試合は続いた。終盤の7回を迎え、相手の先頭打者が浩二の守る右中間を深々と破る当たりを放つ。打球を追いかけてボールを拾った浩二が振り向くと、走者は二塁ベースを蹴って三塁を狙うところだった。 浩二の渾身の返球は、三塁を守る富田のグラブにストライク。走者はまだ三塁ベースの手前だったが、イチかバチかでヘッドスライディングを敢行した。富田は待ってましたとばかりに身構えると、走者の顔面めがけてパンチと見まがうような強烈なタッチを食らわせた。相手は数メートルも吹っ飛んだ。 明らかに先ほどの田淵へのラフプレーの仕返しだった。この富田のプレーに愛知学院大学の応援団は爆発寸前となり、スタンドからは、ヤジとすらも呼べないほど露骨な怒声が富田に向けて浴びせられた。 「テメエ、このまま帰れると思うな!」 「ぶっ殺す!」 試合は法政が9対4で勝利したが、球場はこれ以上ないほど険悪なムードに包まれたまま終了した。 「あのスライディングは許せん! 田淵に怪我させようとしてたじゃないか。俺はどうなってもかまわん。田淵は宝なんだ。許せなかったから、わざと顔面にタッチした。反省してない」 試合後のロッカーでは富田が1人、吼えていた。 「俺1人だけでも、愛知学院大の応援団とケンカする。殺されたっていい!」 外の様子を見に行っていた池田周弘マネージャーが戻り、球場の外に相手校の応援団が待ち伏せしていることを伝え、「トミ、頼むからユニホームを脱いで学生服に着替えて裏門から出てくれ」と頼み込んだが、富田は「逃げるのは卑怯だ。何人でも相手してやる」と聞かなかった。 富田は法政大野球部の藤田信男部長からも呼び出され、「法政大学野球部の品位をお前1人で潰すな! これから一切暴力行為は許さない」と説教されたが、「野球部をクビになっても俺は逃げたくない!」と拒んだ。 富田はケンカにかけては負けたことがない。退部してでもケンカする腹を固めていたようだ。 それでも、「次は決勝だ。トミがいなかったら勝てない。頼む!」という池田マネージャーの必死の説得に、田淵や浩二も加わり、ようやく矛を収めた富田は、法政の学生に囲まれて合宿所へ戻っていった。 今の風潮なら、決して褒められた話ではないのかもしれない。しかし、チームメートにとっては、これほど頼れる男はいなかった。 富田勝は、そんな闘志あふれる男だった。(次号最終章)【スポーツジャーナリスト:吉見健明】1946年生まれ。スポーツニッポン新聞社大阪本社報道部(プロ野球担当&副部長)を経てフリーに。法政一高では田淵幸一と正捕手を争い、法政三羽ガラスとは同期で苦楽を共にした。『参謀』(森繁和著、講談社)プロデュース。著書に『ON対決初戦 工藤公康86球にこめた戦い!』(三省堂スポーツソフト)等がある。
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