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スポーツ 2009年07月28日 15時00分
東尾氏 楽天監督に急浮上
来季の東北楽天ゴールデンイーグルス監督の最有力候補に急浮上してきたのが東尾修氏(元西武ライオンズ監督)。というのも、同じ西武出身のフロント首脳が強力に推しているからだ。楽天・東尾監督が誕生すれば、その人脈からメジャーリーグのアストロズ松井稼頭央の入団、さらにレッドソックスの松坂大輔獲得も視野に入ってくる。 「ノムさんも、もう続投をあきらめたようだ。相手が東尾では勝てないと観念したんだろう。『残り試合は好きなようにやらせてもらうよ』と捨てぜりふを口にしているし、東尾の悪口を言いたい放題だ。『野球を知っているのか』『酒を飲むことと、麻雀や賭け事ばかりやっとるヤツや』とね。でも、東尾監督に決まったら自業自得でしょう」。楽天関係者はこう決めつけている。 それはなぜか。 「東尾監督を推しているのが、西武時代の仲間の楠城徹編成副部長だが、『楽天は編成が悪いから、ロクな選手が取れん』と、ノムさんは散々イビリ倒し、追い出そうとした。だが、楠城は編成担当から降格になっても生き残った。今回の東尾監督招へい案は、ノムさんに対する楠城の逆襲なんだよ」というのは球界関係者。さらに「東尾監督が誕生すれば、楠城編成副部長とのコンビで東尾体制下にいた西武選手が入って来るのではないか」とまで予想する。その一番手がアストロズの松井稼だ。メッツから始まり、メジャー球団を渡り歩いているが、ケガが多く、1シーズンまともにプレーしたことがない。 それだけに、同じようにホワイトソックスを手始めにメジャー3球団を経験した末に、今季千葉ロッテマリーンズ入りで日本球界復帰を果たし、4番として活躍している井口資仁と同じルートをたどるのではないかといわれている。 過去には原辰徳監督とのホットラインから巨人入りのウワサもあった松井稼だが、今回のWBCで日本代表入りから外されたことで、松井稼サイドは激怒しており、巨人入りは事実上、消滅している。 しかし、1997、98年と2年連続リーグ優勝した西武・東尾監督は、チームリーダーだった松井稼のすべてを熟知しており、高く評価している。楽天・東尾監督が決まれば、さっそく松井稼獲りに動くだろう。 投手陣には岩隈久志、田中将大という他球団がうらやむ二枚看板がいる楽天だが、野手陣の層は薄い。チームリーダーだった山崎武司にも40歳という年齢的な衰えが隠せない。松井稼はポスト山崎に格好の選手といえる。 東尾氏を良く知る西武OBは「松井稼はもちろんだが、松坂の楽天入りだってあり得る」という衝撃予告をする。その根拠は、東尾氏と松坂の固い絆(きずな)だ。 松坂は西武入団時の監督だった東尾には心酔している。うるさいことを言わず、ノビノビと自由放任にやらせてくれた東尾監督がいたからこそ、今の自分があると感謝している。 また、WBCでフル回転したことによってケガで大きく出遅れ、再起のためにフロリダでミニキャンプを張り、最近になってメジャー合流の時期も検討され始めたとはいえ、思うに任せない現状にイライラしている。高額年俸もあり、地元メディアの松坂バッシングも強まっている。松坂がレッドソックスを退団して日本球界復帰を決断、その時に楽天・東尾監督が実現していたら、一気に最終決断を下すことは充分にあり得る。 楽天・東尾監督が誕生すれば、西武時代の東尾ファミリーが集合するのは間違いない。
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芸能 2009年07月28日 15時00分
安室奈美恵 オトコの話が聞こえてこないワケ
芸能界にもファンが多い安室奈美恵(31)。昨年から今年にかけての全国ツアーでは50万人を動員。コンサートには梨花、土屋アンナ、リア・ディゾン、松本潤、赤西仁、押切もえ、山田優らがやって来たという。まさに“歌姫”の頂点に立つ彼女だが、ここのところ、まったく男のウワサが出ないのは、どういうワケだろうか。 7月上旬にV6三宅健の30歳誕生会が都内のダイニングレストランで開かれ、そこに集まったのがエビちゃんこと蛯原友里(29)と安めぐみ(27)の美女2人だったことが発覚。 「2人とも浴衣姿で超色っぽかったそうです。あそこはエビちゃん行きつけのお店でして、陣取った個室からは終始笑い声が聞こえてきたといいます。ひととおり食事が終わった深夜12時ごろにバースデーケーキが運ばれたそうです」(女性誌記者) その後、安は午前1時前にお先に店を出て、エビちゃんと三宅が出てきたのは、閉店時間が過ぎた午前2時を回っていたというから、かなり盛り上がったようだ。 ただし、エビちゃんには先日交際宣言をしたばかりのヒップホップグループ「RIP SLYME」のボーカルILMARI(34)という彼氏がいるので、「あくまでも三宅は単なる友達で、男女の関係があるとは考えにくい」(同)とのこと。 そういえば、三宅にはかつて“お泊り愛”を激写されたバツイチ歌姫・安室奈美恵との交際説が流れた。 「03年6月に、アムロのマンションに週2〜3日のペースで通う三宅の姿がフライデーされていましたね。皮肉なことに、アムロの元夫のSAMがV6の振り付けを担当したのがキッカケで、2人は知り合ったということでした。もちろん、離婚する前のことです」(同) 離婚とほぼ同時に2人は交際開始したという。 「アムロの長男・温大クンも三宅になつき、再婚は時間の問題といわれていましたね。人気ショップのTシャツをペアルックで着たり、ブレスレットや腕時計もペアで着けるなど、周囲も認めるラブラブ全開モードでした」(同) その後も、「双方の事務所は無理やり別れさせようとさんざん画策しましたが、別れたことにして水面下では引き続き付き合っていた」(同)というように、03年8月には破局が伝えられたが、06年12月に交際継続説が浮上。しかし、三宅はモデルの沙羅マリー、タレントの小野真弓とのデートが報じられていることから、とっくに別れているようだ。あれから6年。アムロは三宅と写真を撮られてからというもの、オトコ関係の話はまったく聞こえてこない。レコード会社関係者が語る。 「アムロは完全引きこもり状態で、一緒に食事をするような友人さえいない状態です。仕事でも、必要に迫られないと、ほとんど誰とも口もききませんし、ずっとipodのヘッドホンを離さず、殻に閉じこもっていますよ。とにかく三宅と別れて以降、浮いた話はまったく出てきません。三宅との破局が精神的にこたえたのかもしれません」 破局後しばらくは精力的にコンサートで全国を飛び回り、自身を鼓舞していたというが、三十路を越えたシングルマザーは、仕事に生きることを決意したのかもしれない。
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トレンド 2009年07月28日 15時00分
東海岸最大のアニメ祭「OTAKON 2009」緊急リポート
今年で16回目となるアメリカ東海岸で最大のアニメイベント「OTAKON 2009」がメリーランド州のボルチモアで7月19〜21日に開催された。日本からもアニメ関係者が多数参加。同イベントの様子を緊急リポート! 日本からアメリカへと渡米したコンベンションゲストは数多い。ミュージックゲストは田村直美。彼女はテレビアニメ「魔法騎士レイアース」の主題歌「ゆずれない願い」で1995年のNHK紅白歌合戦に出場している。今回アメリカのファンの前でコンサートを行った。 ほかには、アニメ「かんなぎ」「らき☆すた」の監督を務めた山本寛。アニメ「ああっ女神さまっ」や「サクラ大戦」のキャラクターデザインを手がけ、公開中の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の作画監督を務めた松原秀典。アニメ「ああっ女神さまっ」の主役ベルダンディの声優を務めた人気声優の井上喜久子。今秋公開の新作映画「マイマイ新子と千年の魔法」や8月1日公開の「サマーウォーズ」を制作しているアニメ会社「マッドハウス」の取締役で多くの作品の演出・プロデューサーを努める丸山正雄。「タイタニア」や「銀河英雄伝説」の監督、古くは「宇宙戦艦ヤマト」のディレクターを務めた石黒昇。「タイタニア」や「銀河英雄伝説」のプロデューサーを務める菊川幸夫といった日本のファンもめったに会えないような大御所がこのコンベンションに参加。 このコンベンションは古くからファンと日本の業界人との交流の機会を設けており、ゲストが海外コンベンションにハマルきっかけになったりもしている。今回のイベントでは目玉となったのはやはり田村直美のコンサートだろう。最近では海外アニメコンベンションに「PUFFY」「モーニング娘。」なども参加するなど、コンベションを足がかりにJ-POPが進出している。 多くの海外コンベンションに参加している菊川氏もこのOTAKONには初参加で「東海岸にもまだこんなにも銀河英雄伝説のファンがいてくれるとは思わなかった」と語る。「銀河英雄伝説」とは、田中芳樹原作の小説を忠実に映像化したもので今までに劇場版3本、本伝110話、外伝52話の制作が行われている長編作品。 各パネルディスカッションではゲストはそれぞれ制作にかかわった作品の秘話を語り、ファンからの質疑応答も実施された。こういったアニメコンベンションはアマチュアベースのNPO団体により開催され、毎週のようにどこかで行われている。日本人のゲストが招かれている大会はさほど多くはなく、大きな大会には企業ブースも出展され日本の作品や文化に触れ合う機会を作っている。
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芸能 2009年07月28日 15時00分
「FNS26時間テレビ」紳助、さすが&内容はイマイチ
フジテレビが総力をあげて25日から26日まで放送した「FNS26時間テレビ 超笑顔パレード! 爆笑お台場合宿」の平均視聴率が27日発表され、平均視聴率は昨年と同じ13.8%(ビデオリサーチ調べ)だった。番組の内容はイマイチといったところで、その分、司会を務めた島田紳助のうまさが目立ったようだ。 「今年の26時間テレビで目立ったのは総合司会の島田紳助の司会能力の高さ、明石家さんま、ビートたけしの両大御所の面白さぐらい。あとはさほど面白みのない企画がダラダラ垂れ流されていただけ」(民放バラエティー番組関係者) 紳助が司会を務めただけに、今年の3大企画のうち2本は「クイズ!ヘキサゴンII」の出演者の「ヘキサゴンファミリー」絡み。 「3大企画は番組全体を通してヘキサゴンファミリーと『ネプリーグ』などほかのクイズ番組のレギュラーが対決する合宿形式、クリス松村と『アンガールズ』の山根良顕による『感動のイカダマラソン』、そしてもう1本がFNS各局対抗の『三輪車12時間耐久レース』だった」(芸能ライター) 3大企画であれば、しっかり時間とお金をかけて成功させることがそのまま番組の成功につながるはずだが、不景気により肝心のお金がなかったためか、“やっつけ感”の見えるイマイチのデキだったという。 「クイズは『ヘキサゴン』や『ネプリーグ』が黙っていても高視聴率だったので、問題はなかった。しかし、イカダは、素人のクリスと山根にイカダを手作りさせて都内の川を下ってお台場を目指させるムチャぶりで、案の定、途中リタイヤ。三輪車レースも友人同士や家族など、選考基準がさっぱり分からない構成のチームが各局の代表。レース中からゴール時まで実況や感動エピソード披露で視聴者を泣かせに入り、紳助がうまくあおっていた」(同) 企画が低調となれば、自然と出演者が目立つ。 「紳助はうまく仕切り、やたら数の多いCMを挟んだ。夜中恒例のぶっちゃけトークコーナーではさんまが中居正広に堂々と倖田來未との仲を突っ込み、たけしは昨年に続いてノリノリで着ぐるみを披露。その一方で、どのコーナーでもネタにされた木下優樹菜と『FUJIWARA』の藤本敏史はあまりにも堂々としすぎて、交際自体が怪しく思えた」(放送作家) そんな中でもかなり衝撃的だったのがエンディングだ。 「紳助が突如、『羞恥心』で大ブレークした野久保直樹のヘキサゴン降板を発表。野久保といえば、独立問題で事務所と確執があるとされ、ネット上では『引退か?』など大騒動となっている」(同) 番組のデキはともかく、話題づくりのうまさはさすがというべきか。
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芸能 2009年07月28日 15時00分
イ・ビョンホンに黄色い大声援&ニコルズ大胆露出
イ・ビョンホン登場に黄色い大声援! 米映画「G.I.ジョー」のジャパンプレミアが27日、都内で行われ、出演者らがあいさつした。 フィギュア人形で有名な「G.I.ジョー」の実写版映画。同作でハリウッド初進出を果たした韓国の人気俳優、イ・ビョンホンは、日本刀と手裏剣を武器にまるで忍者のような活躍をみせる殺し屋役。「剣術は初めてだったけど、トレーニングを積んでいるうちに楽しくなった。G.I.ジョーの世界を知らなくても楽しめる映画だから、ぜひ見てください」とPRした。 この日は時折、激しい雨が降るあいにくの天候だったが、会場は中年女性を中心としたファンで超満員。中でもひときわ大きい歓声に迎えられたイ・ビョンホンはサインや握手攻めにもさわやかな笑顔で応えていた。
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芸能 2009年07月28日 15時00分
田代まさしの新メニュー始めました! 人気のコスプレキックボクサー長島君との意外な共通点
先日「青森ロックフェスティバル・夏の魔物」というロックフェスに呼んでもらって司会を務めてきたんだけど、そこで一緒に司会をやったのが長島☆自演乙☆雄一郎くんだった。この前のK-1を見た人は印象に残っているかもしれないが、アニメキャラのコスプレをしてリングに入場することで最近話題のキックボクサーだ。 実はオレとこの長島君には意外な共通点がある。それはネットの巨大掲示板・2ちゃんねるで人気があるということなのだ。ある時2ちゃんねるで、長島君のブログを応援してアクセス数日本一の上地雄輔くんのブログを追い抜こうという祭りが起こり、2ちゃんねら〜たちが大挙して長島君のブログにコメントを書き込んで、最終的には1日でなんと24万件ものコメントが集まって見事、上地雄輔くんを越えたということがあったそうだ。 オレも、アメリカのタイム誌がその年一番話題となった人物を選ぶ「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に2ちゃんねら〜たちが大量に投票しまくって、当時世界的なテロリストとしてトップになることが確実視されていたビン・ラディンを抜いて第1位になったことがある。…すごすぎるだろ、2ちゃんねるの力! ところでこの長島君、アニメのコスプレをしているのにも関わらず、司会が終わり舞台裏に帰るとそのままの格好で真剣にシャドーボクシングをしていて、そのギャップがちょっと怖かった(笑)。まあ、コスプレをしてはいるけど、それだけ格闘技に対して真面目に取り組んでいるということなのだろう。 オレの意見としては、今はまだ実力以上にコスプレ人気が先行してしまい、いきなりK-1で格上の選手たちと試合をさせられたりしているのはどうかなと思っていている。もうちょっと地道に「こんな格好はしているけど本当に強いんだぞ」ってところを見せていった方がいいんじゃないか? キック界も先日、全日本キックボクシング連盟の会長が偽装結婚したということで逮捕されたばかりで大変な時期じゃないかと思うけど、ぜひ長島君にはがんばってもらって、キック界を盛り上げていって欲しい。
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レジャー 2009年07月28日 15時00分
小倉記念 充実一途テイエムアンコールがV3決める
今週は、サマー2000シリーズの第3弾「第45回小倉記念」(GIII、芝2000メートル、8月2日)が、小倉競馬場で行われる。同じ条件下で行われた先週の函館記念と比較すると、メンバー構成はやや小粒。勢いのある上がり馬にもチャンスは十分ありそうだ。とりわけ、今季を迎え、2連勝中のテイエムアンコールは小倉<1210>の巧者。鞍上も昨年、当地で活躍した若武者・浜中騎手と一発の魅力を秘めている。 充実一途の4文字がまさにピタリと当てはまる。上がり馬テイエムアンコールが、一気呵成に夏の小倉王者の座を狙っている。 昨年の秋、1000万に再昇級後は(6)(6)(2)(4)(3)(2)(4)着とワンパンチ足りない競馬が続いていたが、今夏を境に1000万・長久手特別→1600万・垂水Sを一気に連勝。ともに2着に1馬身以上をつける完勝で本格化を印象付けている。 “善戦マン”を脱皮した最大の要因は折り合い面の成長。脚をためる競馬をマスターし、ここ4戦中3戦ですべてメンバー最速の上がり(3F)をマークしている。「ハマれば切れる」ムラ馬が、「いつでも切れる」確実性を身につけたわけだ。 斎藤助手も「昨夏はかなり引っ掛かっていたけど、馬に落ち着きが出てきて今はレースでしっかりと折り合える。以前のように最後の1Fが甘くなることもなくなった」と、かなりの成長を感じ取っている。 末脚を身上とするタイプだけに小回りコースはマイナス材料にとらえられがちだが、小倉は4戦して(3)(2)(2)(1)着と好相性。福島にも勝ち鞍があり、相当に高い適性がある。斎藤助手は「小回りだとジョッキー心理も手伝って意外と流れは速くなる。それがこの馬には合う。しかも、今回はコスモプラチナが引っ張ってくれる。ハンデも55キロだし、この間みたいな競馬ができれば面白い」とキッパリだ。 父は晩成型の産駒を多く輩出するオペラハウス。5歳にして完全に軌道に乗った今なら、破竹のV3で重賞を勝っても何ら不思議はない。
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レジャー 2009年07月28日 15時00分
丹下日出夫の若駒通信簿 闘争心あふれるスペースアーク
ラベンダー賞を勝ち上がったキョウエイアシュラが、新馬勝ちした際、「同週のステラリードは、上がり(3F)34秒3で芝1200メートル1分10秒0。対するアシュラは、同じ34秒6の上がりで1分10秒5。走破タイム、ラップともに、ステラ上位は一目瞭然」と記し、採点を「2」としたワタシだったが、いざこの結果を手にして、読みの甘さにアララ…。 走破タイムは芝1200メートル1分10秒4と、さほど初陣と代わり映えはしないものの、粘りつく芝とでもいいますか、新馬当時との馬場差を考慮すれば、1分10秒を切るか切らないかの価値はあるかもしれない。 道中はきちんとタメも利き、しかも脚を使ったのは正味1F。まるで昨年の函館2歳Sのフィフスペトルを見ているようだったが、あの折り合いと上がりなら、マイルまではギリギリもつ。「3.5」くらいの評価は、与えなくてはいけない馬なんでしょう。 なんて、札幌芝1800メートル戦。この距離設定を見ると、昨年のロジユニヴァースをふと思い出してしまう。同馬は札幌2歳Sを1分49秒1のレコードで快勝して、後のダービーへとつなげた。 しかし、スペースアークのそれは1分52秒0。ロジと見比べると採点が辛くなってしまうが、ラスト2Fは11秒6前後の連続ラップでまとめている。若駒らしく、まだパドックで余計な仕草も目につく。だが、勝負事に不可欠な闘争心にあふれた馬であることは間違いない。時計うんぬんは、ひとまず宿題としておきますか。 新潟芝1400メートル戦を制したラジャポネーズは5F通過59秒5という平均ペースの上に立ち、メンバー最速の上がりで1分22秒9。中央場所では坂と輸送がカギになるが、タイムは合格点。一方、新潟芝1600メートル戦を勝ったコスモセンサーは、5F通過が62秒2、7F通過が1分24秒0というスローの逃げ切りだけに、ウ〜ン…てな感じ。 札幌ダ1000メートルを勝ち上がったカネスフォルテは、「昔はこういう体の馬が、ダートの中距離で活躍したもんだ」と、懐かしさを呼び起こさせるドッシリとしたつくり。小倉ダ1000メートルを59秒2でまとめたダッシャーゴーゴーも、胸前や下腹に筋肉がいっぱい詰まった良質なダートの短距離馬ですね。
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レジャー 2009年07月28日 15時00分
データインパクト 藤田伸二騎手後編
先週に引き続き札幌開催における藤田伸二騎手を徹底チェックしていきたい。(データ集計期間は、2007年から09年7月12日)。 ◇東西比較 まず全場の騎乗馬を見てみると藤田は関西所属なのに、関東馬1214鞍騎乗に対し、関西馬は479鞍騎乗という不思議な数字が出る。ちなみに北海道での592鞍騎乗を差し引いても、関東735鞍騎乗と、関東の方がはるかに多いのだから、地盤は完全に関東である。 かなり奇妙で、何か面白い事情が隠れているのかもしれないが、馬券収益には関係ないので、ここでは追及しない。 では、本題となる札幌での関東馬と関西馬。連対率や複勝率はほぼ同等だが、単複回収率は関西馬がずっと上。馬券を買うなら関西馬だ。 ◇乗りかわり お手馬(前走も藤田が騎乗した馬)と、乗りかわりの馬の比較では、連対率、複勝率ともに乗りかわりの方が上。単複回収率に至っては、乗りかわり84%に対し、お手馬58%と大差がつく。 藤田はほかの騎手が下手に乗って負けた馬を復活させるということか? 逆に、お手馬の場合は、前走も能力を出し切っているケースが多く一変する可能性は少ない。この仮説通りだとすると、藤田はものすごくうまい騎手ということになるが、判断は読者の皆さまに任せよう。 ◇芝コース 1200メートル、1500メートル、2000メートルに良績が集中している。なかでも、最も得意としているのが2000メートル戦で、07年札幌記念(GII)では5番人気のフサイチパンドラで優勝するなど、上級条件でも実績を残している。2600メートルは複勝率5割と、一見好調に見えるが、単複収支は40%台と低迷している。 ◇ダートコース 買いは1700メートル。藤田はダートで24勝しているが、たった3勝の1000メートルに対し、1700メートルは21勝。単複収支、連対率、複勝率…どれを取っても1700メートルが上である。
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スポーツ 2009年07月28日 15時00分
プロレス界 新・勢力図はこうだ!!
日本プロレス界に三大メジャー連合VS闘魂同盟という二極化の流れが生まれそうだ。プロレスリング・ノア前社長でマット界に大きな影響力を誇っていた三沢光晴さんが急逝したことで、業界の勢力図は大きく変動しようとしている。ライセンス問題などで協調路線にあった新日本プロレス、全日本プロレス、そしてノアのメジャー3団体がより緊密な関係を保持する可能性は大である。その一方で、IGFのアントニオ猪木代表を中心とする闘魂の流れを汲む団体の連携も目立ってきた。多団体時代を経て氷河期に突入したマット界は、生き残りをかけた二大勢力のぶつかり合いが生まれようとしている。 ノアの象徴、三沢光晴さんの訃報はマット界に大きな衝撃を与えた。その悲しみは計り知れないが、現実を見つめたとき、“悲しい”だけでは済まされない。ノアしかり、他団体しかり、レスラーはどんな悲報があろうとも前進しなければならないからだ。 「今回のマイナスを乗り切るために、メジャー3団体はより強固な連係が必要になってくるでしょうね」。こう話すのは、ある団体関係者だ。メジャー3団体とはいわずと知れた新日本、全日本、ノアのことで、今年に入ってから非常に密接な関係を築いている。 今回の事故でもクローズアップされたが、3団体統一のライセンス発行に向け、新日本・菅林直樹社長、全日本・内田雅之取締役、ノア・仲田龍相談役(当時は統括本部長)、最近ではプロレスOBの馳浩衆議院議員も加わって、何度となく会談を重ねている。過去に新日本と全日本、全日本とノアなどふたつの団体がそろうことはあっても、3大メジャーが同時となることはなかった。それだけに、今回の連合にかける本気度はかなり高いと見ていいだろう。 そして、三団体連合の大きな事案であるライセンス発行に関して、大きな役割を期待されるのが全日本の武藤敬司社長だ。当初、ライセンス発行に関して、中心になるのはノア・三沢社長だと目されていた。志なかばで天国に召されてしまった今、その思いを継ぐのは武藤しかいないというのが周囲の目だ。 武藤は三沢さんと同時代に生まれ、ともに天才と称された。現在の社長兼エースという立場も酷似している。武藤自身も三沢さん急逝に関して強い思いを抱いているだけに、亡き盟友の遺志を継ぐ可能性は十分に考えられるだろう。 ノアでは、相談役に退いた仲田氏が、これまで手がけていた懸案に関しては引き続き自身が行う構えを明らかにしている。さらに田上明新社長も三沢さんの遺志を継ぐことを明言し、これまで以上の融和政策をとると見られている。 かつて田上の付き人をしていた杉浦貴が、7・20新日本・札幌大会で棚橋弘至のIWGPヘビー級王座挑戦を果たしたのに続き、真夏の祭典「G1クライマックス」(8・7広島大会で開幕)にも出場することがそれを象徴している。 三沢さんの死をきっかけに、メジャー同士のつながりはより強固なものになっていくのではないだろうか。 そんなメジャー3団体に対するのが、アントニオ猪木率いるIGFを中心とした闘魂同盟だ。 一昨年6月に旗揚げされたIGFは、メジャー3団体の動向に左右されることなく、独自路線を貫いている。猪木という絶大なるネームバリューを誇る象徴が先頭に立ち、これぞストロングスタイルという試合を全国のファンに届けてきた。会場には常に超満員のファンが集結。2〜3カ月に一度と興行数こそ少ないが、他団体にはない熱気を生んできたイベントである。 そんなIGFも昨年末から変化の兆しを見せている。昨年11月の名古屋大会に初代タイガーマスク、藤波辰爾という昭和新日本の流れを汲む、ベテランふたりが参戦。まさかの初シングルを実現させ、ファンを熱狂させたのは記憶に新しいところだが、これを機に猪木と初代タイガーらが急接近した。 彼らは「プロレス復興」を合言葉に、IGFだけでなく、リアルジャパンやドラディションなどで、レジェンドにしか見せることができない戦いをファンに提供。独自の形でプロレス人気再燃への動きを見せている。 猪木・IGFとは直接的な連動こそ見せていないものの、革命戦士・長州力も藤波&タイガーに呼応。“龍虎革命”を実現させるべく、ユニットとしての活動を活発化させている。こうした動きも、猪木らが目指す「プロレス復権」に繋がっていくもの。 今後の日本マット界は三大メジャー連合、闘魂同盟の二大勢力がどのように動くかで大きく勢力図が変わってくるだろう。氷河期といわれる現状を打破するためにも、二大勢力による切磋琢磨は大歓迎。今年の夏から秋にかけて、日本プロレス界に新たな風が巻き起こる。◎猪木&藤波&長州つなぐ初代タイガー 闘魂同盟のキーマンは初代タイガーだ。“プロレス黄金期の復活”という目標こそ同じだが、猪木、藤波、長州の間には、いまだ少なからず確執に似た感情は残されている。これは幾度となく闘いを繰り広げてきた人間にとって、消すことのできないものではあるのだが、その中和役となるのがタイガーだ。 一番年下ながら独自の存在感を発揮し、藤波、長州のみならず、猪木に対しても物言うことができる数少ない人間。今回の同盟に関しても、タイガーが間に入っているからこそ成立すると見る向きもあるほど。三大メジャー連合に対抗する勢力になるためにも、タイガーの役割は大きくなるだろう。(イラスト・たけだつとむ)