筒香嘉智
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スポーツ 2020年04月14日 11時35分
レイズ・筒香にスタメン落ちの危機? メジャー生活で悪影響かもしれない、サポートチームの正体とは
タンパベイレイズに移籍した筒香嘉智選手は、メジャーリーグで通用するかどうか…。そのカギは「人の縁」が握っている。筒香が一時帰国し、DeNAの練習施設で調整を続けているのは既報通り。しかし、かつての仲間たち(ベイスターズナイン)と行動をともにしているのではなかった。練習パートナーは横浜高校時代の元同僚で、筒香のレイズ入団と同時にコーチ補佐、打撃投手となった知人だ。 「昨年オフも練習の手伝いをしていました。筒香の米球界挑戦のため、マネージャーみたいな役目も務めています」(球界関係者) 気心の知れた仲間を持ったのは心強い限りだが、複数球団からオファーがあったにも関わらず、米国で“最強の貧乏チーム”と呼ばれているレイズを選んだのか。それも、「縁」だった。 レイズには、かねてから面識のある日本人トレーナーがいた。そのトレーナーが渡米中の筒香の練習拠点を見つけ、ゼネラルマネージャーだけではなく、ケビン・キャッシュ監督も連れてやって来たのだ。直接交渉である。 「当時、筒香はレイズを断ったら、『キャッシュ監督が夢に出て来そうだ』とまで言っていました」(前出・同) もともと、筒香のメジャー志望に火をつけたのも「人の縁」だった。高校時代から目標、夢としてメジャーリーグに憧れていたが、筒香は村田修一(現巨人コーチ)に可愛がられていた。村田が通うトレーニングジムに連れて行かれ、そこで偶然いっしょになったのが、ダルビッシュ有だった。村田はダルビッシュにまだ一軍に定着していなかった筒香を紹介した。筒香はダルビッシュに筋力アップのトレーニング方法を学んだという。 こうした「縁」を考えてみると、筒香はレイズに入団すべくして入団したようだが、こんな評価も聞かれた。 「筒香は打球の速度が148キロ以上もある(初速)と紹介されました。メジャーでもトップクラスの数値です。レイズの本拠地は人工芝球場なので、DeNA時代に近い環境で野球ができるのが大きいです。心配なのは、『プラトーン』に馴染めるのかどうか」(米国人ライター) プラトーンとは、ひと言で言えば他選手との併用だ。筒香は左ピッチャーを苦にしないが、レイズにはハンター・レンフロー、ホセ・マルティネスといった外野兼DHの右バッターもいて、2人とも今季からレイズに移籍してきた。 「レンフローは今年28歳、マルティネスは32歳。レンフローの外野守備は『超』の付く一流ですが、打撃はホームランか三振。マルティネスは右方向に強い打球が打つセンスがありながら、シーズンを通して安定した成績が残せません。キャッシュ監督はこの2人を覚醒させようとしています」(前出・同) 左投手との対戦で、筒香を引っ込めて、この2人のいずれかを使ってくる場面もあるかもしれない。タイプの異なる選手を併用するプラトーンは、日本ではあまり馴染みがない。スタメン落ち、途中交代は、マイナス的なイメージで捉えられている。筒香を支えている人たちが巧く説明できるだろうか。 私見だが、DeNA時代の筒香は150キロ強のストレートに差し込まれる場面も少なくなかったように思う。速球派との対戦となれば、右投手でもレンフロー、マルティネス、あるいは、守備位置で重なるチェ・ジマンに出場機会を譲る場面もあるかもしれない。 「縁」は素晴らしいことだが、周囲が日本人ばかりというのがちょっと気になる。米球界の風習を教えてくれる縁も早く訪れてくれたらいいのだが…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年03月17日 20時00分
筒香に「活躍できない」発言の元巨人・笠原氏に「手のひら返し早すぎ」の声 OP戦好調を評価もファンは疑問
元巨人・笠原将生氏が16日、自身のユーチューブチャンネルに動画を投稿。今シーズンからメジャーでプレーするレイズ・筒香嘉智について言及した。 笠原氏は先月9日にアップしたユーチューブ動画の中で、筒香を「活躍できない」「レギュラーも獲れない」などと酷評。これを受けて視聴者からは「自分も筒香の活躍は厳しいと思う」「まだ始まってもない段階で何決めつけてるんだ」と賛否の声が集まっていた。 ただその後、考えに変化が生じたのか笠原氏は16日に「前言撤回!?メジャーオープン戦での筒香選手の活躍について」というタイトルの動画をアップ。前述の動画では筒香だけでなくレッズ・秋山翔吾、ブルージェイズ・山口俊といった他の日本人メジャーリーガーについても言及していたが、今回の動画では筒香1人に絞ってトークを展開している。 動画内で笠原氏は、筒香について「オープン戦ですごい成績を残してます。3月2日時点で筒香選手の打率は12打数4安打・.333。外野もして三塁にも挑戦して、首脳陣にアピールしているところ」と評価。 続けて、「もっと体を絞って、体の軸、回転のキレを上げた方が活躍できるんじゃないかと思います」と指摘した。 また、笠原氏は「中距離バッターになってしまうと微妙な選手になってしまうと思うので、結果を恐れずに『自分は世界のホームランバッターなんだ』と自覚を持ってもっとフルスイングで、体のキレを増してどんどん打ってほしいと思います。(本塁打を)30本は打ってほしいですね」と期待をかけてもいた。 今回の動画を受け、視聴者からは「筒香は打撃はもちろん守備も成長している気がする」、「ホームランバッターに体絞れは意味分からん」、「手のひら返し早すぎ、ちょっと好調なくらいで評価変えるなよ」、「いや初めは打ってたけど今は打率2割切ってるよ」、「そもそも動画出すタイミング遅すぎだろ」といった反応が多数寄せられている。 2日時点で.333だった筒香の打率は、5日の試合で.357に上昇。しかし、そこから12日のオープン戦終了まで1本もヒットを打つことができなかったため、最終成績は「.179・1本・3打点・5安打」と3割はおろか2割以下の打率に。視聴者からは「逆方向を意識しすぎて、内角の直球に詰まらされている」、「速い球にかなり苦しんでる感じがする、三振の数もかさんでるし」とのコメントも複数寄せられている。 オープン戦の最終成績を見ると、当初の見立ては間違ってなかったようにも思える笠原氏。筒香の評価を改めた今回の動画は3月2日のオープン戦直後に撮影したものと思われるが、もう少し早く公開した方がよかったのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について笠原将生氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCGOKBW_5opgTMC1mJR_fERQ
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スポーツ 2020年02月10日 19時00分
元巨人・笠原氏、レイズ筒香に「活躍できない」「レギュラーも獲れない」 メジャーに挑む大砲を酷評したワケは
2015年に起こした野球賭博事件での解雇・無期限失格処分を経て、現在はユーチューバーとして活動する元巨人(2009-2015)の笠原将生氏。その笠原氏が9日にアップしたユーチューブ動画が、ネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 笠原氏は同日の動画内で、今オフメジャーに移籍した3名の日本人選手が移籍初年度に残す成績を予想。このうち、元横浜(2006-2016)・巨人(2017-2019)の32歳・山口俊(現トロント・ブルージェイズ)に対しては「10勝8敗・防御率3.70」、元西武(2011-2019)の31歳・秋山翔吾(現シンシナティ・レッズ)に対しても「打率.300・10本・180安打・20盗塁」と、それぞれ期待を込めて予想をしていた。 問題となっているのは、残る1名である元DeNA(2010-2019)の28歳・筒香嘉智(現タンパベイ・レイズ)についての予想。笠原氏は3名の中では最年少である筒香に対し「正直、メジャーで活躍できないと思う」とした上で、「ホームランが15本ぐらい、打率は.250もいけないと思うな」と予想。 続けて、「ひょっとしたらレギュラーも獲れないと思うんですよ、筒香選手に限っては」と、山口、秋山とは違いレギュラーの座も危ういのではと危惧した。 筒香を酷評する理由について、笠原氏は「自分と対戦(して)した時と比べて、筒香選手は体のキレがすごくなくなった」と、同じセ・リーグに身を置いた2010~2015年と比べ、現在の筒香は打撃面での瞬発力、対応力が衰えていると指摘。 その上で、「メジャーのボールって手元で動くってよく言われてますけど、それに対応できるかなっていう(ところが不安)。ボールを引き付けて、体をくるっと回すことができれば打てるとは思うんですけど、2017年から見てて(昨年は特に)体のキレがすごく悪くなった」と、メジャーで主流となっているツーシームやムービングファストといった動く直球には対応できないのではと述べた。 今回の動画を受け、ネット上のプロ野球ファンは「まだ始まってもない段階で何決めつけてるんだ」、「メジャー経験の無い笠原に言われても説得力が無い」、「球界から追放された奴が偉そうに語るな」と反発。 一方、「自分も筒香が一番厳しいと思う」、「日本でもストレートに苦戦してる筒香が、メジャーで打てるとは到底思えない」、「ホームランに関しては15本もいかないんじゃないか?」と笠原氏に同調する声も少なからず見受けられた。 「メジャーの投手は日本と比べて平均球速が早く、2017年には150キロ台に突入してもいます。そのため速い球、とりわけ動く直球への対応は必要不可欠と言えますが、昨年の筒香の球種別打率を見ると直球の打率は『.238』。2度の死球や首の張りなどといった故障もあったとはいえ、日本でもこれだけ直球に苦戦していることを考えると、メジャーでも対応に苦慮する可能性は高いと言わざるを得ません」(野球ライター) 動画内では筒香の成績を「ホームラン15本、打率は.250いくかいかないか」と予想している笠原氏。果たして、実際の筒香の成績はどのような数字となるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について笠原将生氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCGOKBW_5opgTMC1mJR_fERQ
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スポーツ 2020年01月27日 11時55分
DeNA、新キャプテン佐野には“アドバイザー”が必要? プロ4年目での大役、前キャプテンが残した“控室の明るさ”も助けとなるか
キャプテンよりも重要となってくるのは…。 横浜DeNAベイスターズの新キャプテンに佐野恵太内野手が任命された。ラミレス監督は「彼は明るいし、コーチ陣ともコミュニケーションを取れる。話もうまいし、話すことを恐れない」と抜てきした理由を語っていた。佐野は今年プロ4年目、広陵高校、明治大学と野球のエリート街道を歩んできたが、目立った成績は収めていない。高校時代は春夏合わせて甲子園の出場経験はなく、大学時代も「4番・一塁」を務めたこともあるが、4年間のリーグ戦出場試合数は63。レギュラーではなかったようだ。 「前キャプテンはメジャーリーグに挑戦する筒香(嘉智)でした。『筒香の後任』ということで何かと大変だと思います」 今さらだが、筒香は侍ジャパンの4番も務めたチームの大黒柱だ。「大変だ」というのは、実績の面を指しているのではない。筒香がキャプテンに就任した時と、今とではあまりにもチームの環境が違うからだ。 「筒香がキャプテンに選ばれたのは、2015年。前任は石川雄洋でした。キャプテンになる前の筒香は、むしろ、無口なほうで、先輩選手の誰かの後ろに隠れているようなタイプでした」 当時を知るプロ野球解説者がそう言う。そんな筒香をチームのまとめ役に選んだのは、中畑清監督(当時)だった。筒香の成長を促すためであり、筒香自身もその期待に応えてみせたが、こうも指摘されている。 「当時は三浦大輔・二軍監督(46)も現役でした。三浦現二軍監督が『何かあったら、オレの名前を使え。オレに言われたからそうしたと言っていい』と、後ろ楯になってくれました」(前出・プロ野球解説者) 筒香はこうした先輩たちに守られてきた。チームが連敗し、雰囲気が暗くなると、全員を集めて檄を飛ばすようにもなった。頼りになる先輩がいて、チームリーダーが育つのなら、佐野にもそんな相談役が必要だ。石川が相談役になると思われるが…。 「チーム全体が若返っているので、佐野と年齢の近い選手ばかり。筒香がキャプテンになった時は年上の選手もたくさんいました。今のチームなら、佐野も気苦労を感じないのでは。本当に困ったとき、石川など年長者に相談する形になると思います」(ベテラン記者) DeNAは一か月に一度のペースで、フロントスタッフと選手がファンサービスや施設面について意見交換を行っている。例えば、ファンサービスの一環で、球場周辺でのサイン会が選手側から提案されたとする。スタッフは都市公園法なども確認し、経営者の視点で企画を立てていく。選手側には試合に影響のない範囲を伝えて――。 DeNAのキャプテンは、こんな風に選手とフロントの橋渡し役もしなければならないのだ。しかし、佐野に決まったということは、ラミレス監督は戦力としても期待を寄せているからではないだろうか。 選手控室の様子は、12球団でさまざま。無駄なことは一切喋らない“職人気質のチーム”もあれば、仲の良いグループで固まっているところもある。DeNAはポップ系のBGMも流れていて、本当に明るい。 「BGMを取り入れたのは筒香。当時は反対した年長選手もいましたが」(前出・プロ野球解説者) このBGMにしても、三浦現二軍監督という後ろ楯があったから、「とりあえず、やってみろ」という雰囲気になったのだ。 明るいチームカラーなので、キャプテンに選ばれても精神的な苦痛はないはずだ。新キャプテン・佐野は良き相談相手を見つけることができれば、飛躍のシーズンとなるだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年01月12日 18時00分
.350、22本、106打点…メジャー1年目の日本人野手が残した打撃記録、筒香・秋山は更新なるか?
今オフ、それぞれメジャー球団への移籍を果たした秋山翔吾(西武→レッズ)、筒香嘉智(DeNA→タンパベイ・レイズ)の両名。純粋な日本人野手のメジャー挑戦は2013年の田中賢介(日本ハム→サンフランシスコ・ジャイアンツ)以来の出来事となる。 どちらも日本球界ではトップクラスの打者ということで、これまでの歴史を塗り替えるような活躍が期待されている両名。ここではその歴史の一つとして、日本人野手のメジャー1年目における打撃3部門の歴代1位記録をそれぞれ見ていきたい。 メジャー1年目における日本人歴代1位の打率は、2001年にイチロー(オリックス→シアトル・マリナーズ)がマークした「.350」。2000年オフにオリックス(1992-2000)からマリナーズへポスティング移籍したイチローは、前年まで7年連続でパ・リーグ首位打者を獲得。ヒットを打つことに関しては、日本で右に出る者はいないといっても過言ではない打者だった。 日本人野手初のメジャーリーガーとなったイチローだが、海の向こうでも変わらず快音を連発。1年目にしていきなり首位打者、最多安打(242本)、盗塁王(56盗塁)のタイトルを獲得し、さらにマリナーズが所属するアメリカン・リーグの新人王やMVPにも選出されるなど、まさに記録ずくめのルーキーイヤーとなった。 日本人ルーキーの最多本塁打記録は、2018年に大谷翔平(日本ハム→ロサンゼルス・エンゼルス)が放った「22本」。投手と打者を両立する“二刀流”の選手として日本ハム(2013-2017)で活躍した大谷は、2017年オフにエンゼルスへポスティング移籍。高校時代から公言していたメジャー挑戦の実現は、数多くのメディアによって広く伝えられた。 注目のメジャー1年目。大谷は右ひじの靭帯を損傷したことにより、投手としては10試合しか登板できず。しかし、打者としては104試合に出場し、日本時代の2016年に並ぶ自己最高タイの数字となる22本塁打をマークしている。 メジャー1年目の日本人打者が残した最多打点記録は、2003年に松井秀喜(巨人→ニューヨーク・ヤンキース)が記録した「106打点」。巨人(1993-2002)で長らく4番を務め、この間に本塁打王、打点王にそれぞれ3回ずつ輝いた松井。その実績を引っ提げ、2002年オフに海外フリーエージェント(FA)権を行使しヤンキースへ移籍した。 前年に50本塁打を放っていたこともあり、異国の地でもアーチを量産することが期待された2003年の松井だったが、迎えたシーズンで松井が放った本塁打は16本と激減。一方、打点については日本時代とそん色ない数字をマークしている。 現時点での打撃3部門の最高記録はどれもハードルの高い数字となっているが、もし塗り替えた場合は大きな注目・話題を集めることは確実。アベレージヒッターの秋山には打率、そしてパワーヒッターの筒香には本塁打、打点の記録更新を大いに期待したいところだ。文 / 柴田雅人
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