牧秀悟
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スポーツ 2022年02月24日 18時30分
DeNA、プロ2年目・牧の打棒がさらに進化? コロナ出遅れを感じさせぬ“すごみ”とは
昨シーズンは打率.314でセ・リーグ3位、ホームランは22本を数え、打点も71。得点圏打率304とOPS.890は規定打席到達者の中でチームトップだった牧秀悟。2年目の今年はキャンプイン直前にコロナ陽性が判明し、練習に参加したのは2月6日と出遅れてしまった。 しかし21日の沖縄電力との練習試合で4番に座り、初打席で見事な流し打ちでヒットをマークすると、すかさず盗塁するなど足でもアピール。翌日には一軍に合流し、カープとの練習試合に臨んだ。 5回にネフタリ・ソトの代打として登場した牧は、追い込まれながらもアウトコースのスライダーに対し素直にバットを出すと、打球はいい角度でライトポール際に上がりそのままスタンドイン。「チャンスの場面だったので甘いボールがきたら積極的にいこうと決めていました。打ち損じることなく強く捉えることができました」と本人も納得の一打は実質的に試合を決める3ランとなった。 内容的に価値が高かったのは2打席目だ。今年復活の兆しを見せているカープの元守護神・中崎翔太が、キャンプ絶好調で猛アピールを続けている神里和毅と、この日タイムリーヒットを放っているバットコントロール抜群の楠本泰史を、スピード&キレ十分のストレートで連続空振りの三振に打ち取り、無双感すら漂わせていた。その後で打席に入った牧は、主審のあやふやなジャッジもあり追い込まれるが、フルカウントからインドアのスライダーをカットで逃れるなどして対応し、最後はこの日最速の150キロストレートを見事にレフト前に弾き返すクリーンヒット。続く細川成也も三振に倒れ、この回のアウトは全て三振に切って取られるほど好調の中崎からのヒットだっただけに、なおさら印象的な打席だった。 昨シーズンは10月に入ると19試合出場で打率.452、OPSは驚愕の1.138。タイラー・オースティンの故障により10月6日から4番を任されると、シーズン終了までの15試合は、打率.517、OPS1.297、得点圏打率もジャスト.500といい形で終えた1年目の牧秀悟。その感覚と実績を元に、さらにすごみを感じさせる2年目はいったいどんな数字を残すのだろうか。風格漂う背番号2は、2022年もワクワクさせてくれそうだ。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2022年02月22日 11時25分
DeNA・三浦監督、“年上の部下”大量招集で選手の意識が激変? 恩師が目をつけた若手もブレーク確実か
横浜DeNAベイスターズ二軍が社会人チームと練習試合を行った(2月21日)。この二軍戦に注目が集まった理由は、昨季新人特別賞の牧秀悟にあった。 牧はコロナ陽性判定を受け、調整が遅れていた。しかし、“初打席”で結果を出し、三浦大輔監督を安心させた。 「社会人チームの投手が相手だからと言っても、油断はできません。牧は2回の攻撃の先頭打者として打席に立ちました。長打を欲しがらず、出塁することに徹し、右方向にクリーンヒットを放ちました」(取材記者) >>DeNA・佐野の故障離脱、球界OBが予言していた? 三浦監督肝いりの一塁コンバートに潜んでいた重大リスクとは<< 選手の意識が変わった。1998年の日本一メンバーでもある石井琢朗野手総合コーチ、斎藤隆チーフ投手コーチ、鈴木尚典打撃コーチらのOBが今季からコーチとしてチームに帰ってきた。 彼らの帰還が決まった頃、「三浦監督よりも年上ばかり。むしろ、やりにくいのでは?」と不安視する声も出ていたが、違った。他球団で学んだことを注入してくれた。 「シート打撃でも走者を置き、ベンチからサインを出していました。ただ打つだけなら、マシン相手の打撃練習と一緒。実戦を想定し、なぜ、このサインを出したのか、その目的も明確に説明していました」(前出・同) DeNAは全体練習にさほど時間を割くチームではなかった。しかし、今春キャンプでは、石井、鈴木両コーチが若手に居残り練習を課し、睨みも利かせていた。 「1日1000スイングは振らせていると思います」(関係者) ブルペンも興味深い。 ドライチルーキー・小園健太は、今季中にプロ初登板を果たすのではないだろうか。初のブルペン入りとなった13日は、三浦監督、斎藤、木塚敦志両コーチが見守り、緊張していたようにも見受けられた。 「直球の質、スピードは一級品です。お披露目を兼ねて一軍デビューという流れになりそう」(球界関係者) 2回目のブルペン入りは19日だった。間隔を空けさせたのは首脳陣の配慮である。小雨も降る中での投球練習ではあったが、かなり強いボールを投げ込んでいた。このストレートを見て、三浦監督が現役時代につけていた「背番号18」の継承者に相応しいと思った関係者も多いはずだ。 また、アドバイザーとして、同じくベイスターズに復帰した小谷正勝氏も若手投手たちを見守っていた。 氏は複数球団を渡り歩き、多くの好投手を育て上げてきた。若手時代の三浦監督もその薫陶を受けた一人だが、その名伯楽が付きっ切りになっていたのが、3年目の右腕・伊勢大夢だった。 「小谷氏が指導した投手は、その年必ず活躍する」とも言われている。伊勢は飛躍のシーズンを迎えそうだ。 「98年メンバーにしか分からない結束力もあるようです。コーチに任せる部分も作り、練習内容をガラリと変え、それを受け入れたのは三浦監督の度量の大きさでしょう」(前出・同) 小園が一軍デビューで結果をいきなり結果を出すようなことになれば、DeNAは一気に勢いづきそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年12月16日 17時30分
DeNA・牧、目標の新人王ゲットならずも特別賞受賞!「来シーズンは優勝目指す」“レコードコレクター”は改めて決意
打率.314と22ホームラン、打点71にOPS.890で得点圏打率は.304。ルーキーながら内野の要のセカンドをほぼ守り続けチームに貢献した牧秀悟。球団記録は打率、安打数153本、塁打数260、猛打賞14回、1試合4安打4回、二塁打35本と数々の記録を塗り替え、8月25日には敵地・京セラドームで新人初のサイクルヒット。シーズン後半の10月23日から26日にかけて5打席連続ツーベースヒットを放ち、1994年のイチローらの4連続を更新する日本記録も達成するなど、記録ラッシュのルーキーイヤーだったが「1年目しか取れない新人王を1年間めざしてきた」と常々口にしていたターゲットには、カープの栗林良吏にあと一歩届かなかった。 「NPB AWARDS 2021」で表彰された後に取材に応じた際は「悔しい部分はある」とくちびるをかんだが「このような特別な賞を受賞することができ大変光栄です。自分だけの力ではなく、多くの方々の支えがあり受賞することができたと思っています」と周囲に感謝。「初めてとなるプロ野球選手としてのシーズンで苦しい時もありました。前半戦の後半、打率も下がり成績も良くなかった」と打率.194と不振にあえいだ7月を反省するなど、晴れやかな場でもルーキーらしからぬコメントを残した。 また「チームは最下位という結果になりましたが、来シーズンは優勝を目指すとともに、個人としてもチームの勝利に貢献できるよう頑張ります」と決意。具体的には「一番チームに貢献できる打点にこだわる」と、最下位に沈んだチームを立て直すことを誓った。 ベイスターズの打者では1959年の桑田武氏、2000年の金城龍彦氏以来の新人王の快挙は逃したが、2017年に二桁勝利をあげ、日本シリーズでも快投を見せた濱口遥大以来、2人目の新人特別賞を受賞した牧秀悟。怪物ルーキーと評されるタイガースの佐藤輝明が研究されて成績を下げるのを尻目に、8月以降打率.372と打ちまくったスラッガーは、プロの水に慣れる2年目の来シーズンこそ、チームの優勝に尽力する覚悟だ。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年12月06日 17時30分
DeNAファンフェス、スーパールーキー・牧が気合のコスプレで主役に! 出身地・長野への愛も炸裂
<12月4日 横浜スタジアム> 2021年ベイスターズのラストビッグイベント「ファンフェスティバル2021」が、晴天の横浜スタジアムで行われ、一年間応援してくれたファンに笑顔を届けた。 三輪車レースやピクトグラムでのジェスチャークイズ、卓球大会など様々なプログラムでファンを楽しませたが、中でもスタジアムを大きな笑いと驚きに包んだのは新人王候補の牧秀悟だった。 毎年恒例となっている「ハマコレ☆2021俺しか勝たん!冬のオシャレコーデ対決」のコーナーでは、田中健二朗、平田真吾のベテランコンビに山本祐大、森敬斗の若手、そしてディフェンディングチャンピオンの坂本裕哉にルーキー牧がエントリー。 おのおのがカジュアルな私服をお披露目したが、トリを務めた牧は人気漫画“スラムダンク”のキャラクター・海南大附属高校主将、牧紳一のコスプレを堂々と披露した。シーズン中の登場曲も「神奈川の牧」にちなみ、アニメで使われた「君が好きだと叫びたい」「世界が終るまでは…」をチョイスしていたが、ラストイベントでキメてみせた。 寒空の下、ヘアバンドにノースリーブ、ショートパンツのバスケットボールプレーヤースタイルでドヤ顔の牧は「海南の牧しか勝たんということです!」と一言。これにはベイスターズファンでもあるゲスト審査員の相川七瀬さんからも「寒いのに」と同情されていた。オシャレコーデの趣旨からは完全に外れたが、スタンドのファンの圧倒的な支持を集め見事に優勝を果たすと、出身地長野の県歌「信濃の国」の一小節をなぜか上半身を左右に振りながらかわいく歌い上げた。4月4日に初のお立ち台に上がった際も「長野から来ました牧秀悟です!」と自己紹介し、シーズン中には牧の縁で、出身の中野市が横浜スタジアムで特産品の直売コーナーを設けるなど、地元愛あふれる男の熱唱はスタンドを大爆笑に包んだ。 イベント冒頭でも初受賞となった10、11月「大樹生命月間MVP」の表彰式が行われ、ファンから祝福の拍手を浴びていた牧。過去にはひょっこりはんの齋藤俊介、エイリアンの井納翔一、プーさんの宮崎敏郎など、様々な選手がスポットでのコスプレで会場を沸かせたが、初冬の一日、スーパールーキーは最初から最後まで注目を浴び続けていた。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2021年11月11日 17時45分
DeNA、スーパールーキー・牧にまた栄誉! 月間MVPもゲットで高まる新人王への期待
ベイスターズの牧秀悟が10、11月度「大樹生命月間MVP賞」の打者部門を初受賞。今シーズン締めの賞も手にし、“ハマのレコードコレクター”にまたひとつ栄誉が加わった。 シーズンも大詰めの10月、牧のバットは打ち出の小槌のごとくヒットを量産した。19試合出場で打率.452、ライト線、レフト線、右中間、左中間と広角に打ち分ける中距離ヒッターとしての本領も発揮しツーベースも11本をマークした。オースティンの戦線離脱後の10月6日からは4番として15試合出場し「チャンスではしっかりと打たなければいけないのが4番の役割だと思うので、集中して打席に入った」と気合を入れると、打率.517、得点圏打率も.500と打ちまくり、ルーキー離れしたキモの座り方も披露した。 最終的には打率.314と22ホームランを記録。これは1958年・長嶋茂雄氏、1981年・石毛宏典氏、1986年・清原和博氏に続く史上4人目のルーキー3割&20本の快挙となった。 球団記録としては打率、安打数153本、塁打数260、猛打賞14回、1試合4安打4回、二塁打35本と数々の記録を更新。8月25日には新人初のサイクルヒット、10月23日から26日にかけて5打席連続ツーベースヒットを放ち、1994年のイチローらの4連続を更新する日本記録も達成するなど、記録ラッシュのルーキーイヤーだった。 現在行われている秋季トレーニングでは「来シーズンも一年間通してケガをしない身体作り」と「守備の向上。ひとつの打球に対してしっかりとさばけるように、確実性を意識して」をテーマにさらなる高みをめざしている牧秀悟。これだけの記録を塗り替えた実績と、チームが下位に沈む中モチベーションを切らさず打ちまくり、さらに主に内野の中心でもあるセカンドのポジションを守り続けたタフさをも加味すれば、最後の目標である「新人王」獲得も達成可能だろう。 写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年10月29日 15時30分
広島・大瀬良の投球に怒りの声「失望した」 “長嶋超え”かかる牧への四球に批判、大差リードでも勝負を避けたワケは
28日に行われた広島対DeNAの一戦。「7-0」で広島が勝利したこの試合で、広島のプロ8年目・30歳の大瀬良大地が見せた投球がネット上で物議を醸している。 >>広島・鈴木のポスティング報道に「気が変わったのか」驚きの声 『ジャンク』での過去発言が話題に、ファンは巨人入りを覚悟していた?<< 問題となっているのは、「7-0」と広島7点リードの9回表の大瀬良の投球。完封をかけて最終回のマウンドに上がった大瀬良は、森敬斗を一ゴロ、佐野恵太を左飛に打ち取り2死を奪ったところで牧秀悟を迎える。ここまで2安打を放っていた牧はこの打席もヒットなら今季15回目の1試合3安打以上、いわゆる猛打賞達成となり、長嶋茂雄氏(巨人終身名誉監督/1958年)が保持するシーズン猛打賞新人歴代最多記録(14回)の更新が実現していた状況だった。 ところが、大瀬良は長嶋氏超えがかかる牧に対し一つもストライクを投じずに四球を与える。敬遠気味の投球を受けた牧は、一塁に歩く際に眉間にしわを寄せ悔しそうな表情を浮かべていた。 大瀬良の投球を受け、ネット上には「あからさまに牧の記録更新を阻止してて失望した」、「この日唯一の楽しみだった牧の長嶋超えがこんな形で潰されてムカつく」、「7点リード、しかも2死の状況で敬遠くさい四球なんて本当に白ける」と非難の声が寄せられている。 一方、「同僚の状況考えたら歩かせるのはおかしなことではない」、「栗林の新人王かかってるんだから逃げ気味になるのは仕方ないことじゃないか?」、「下手に勝負いって牧に記録作られたら記者投票に影響する可能性もあるだろ」と非難への反論も複数挙がった。 「今季のセ・リーグは牧と広島守護神・栗林良吏が新人王争いを展開していますが、28日に全日程を終えた牧は『137試合・.314・22本・71打点』で史上4人目の新人3割20本、残り2試合の栗林は『51登板・0勝1敗35セーブ・防御率0.72』で史上3人目の新人30セーブをそれぞれクリア。双方ともに素晴らしい結果を残しているため、オフの記者投票で受賞者に選ばれるのがどちらになるかは全く分からない状況です。今回大瀬良が牧に四球を与えた詳しい意図は不明ですが、一部ファンの間では新人王争いの状況を踏まえて、牧に得票につながるような好材料を与えたくなかったのではという見方もされています。なお、球界では同僚とタイトルを争う打者を相手にした投手が、自らやベンチの意向で四球を与え勝負を避けることは珍しいことではありません」(野球ライター) 新人王は「海外のプロ野球リーグに参加した経験がない」、「支配下選手に初めて登録されてから5年以内」、「打者として前年までの一軍打席数が60打席以内」、「投手として前年までの一軍登板イニング数が30イニング以内」という条件を満たす選手のみが有資格者となり、一度逃すと二度と受賞できなくなるタイトル。今年は牧と栗林が競っているタイトル争いに、大瀬良の四球はどこまで影響を及ぼすのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年09月16日 17時45分
DeNA・牧、逆転新人王のチャンスは十分? 球団史上9人目・打者3人目の栄誉に向けラストスパート
ベイスターズドラフト2位ルーキー・牧秀悟の調子が急上昇。15日に行われたジャイアンツ戦でも、ホームランを含む4打数3安打3打点の活躍。最終打席で三塁打とはならず、自身8月25日以来のサイクルヒット達成は未遂に終わったが、猛打賞の固め打ちで新人王獲得へ向けて加速した。 チームでは過去8名が受賞している新人王。いずれも好プレーヤーぞろいとなっている。最初に輝いたのは1953年の権藤正利氏が15勝で獲得し、56年には“伝説のアンダースロー”秋山登氏が受賞。秋山氏は60年の大洋ホエールズ初優勝時にMVP、日本シリーズでも4戦全てに登板し最優秀投手と活躍し、野球殿堂入りも果たしたレジェンドである。59年には31ホームランを放ち、打点も84と驚異的な数字を残し、あの村山実氏に圧倒的大差をつけ受賞した桑田武氏。64年にはプロ入り3年目ながら17勝を挙げ、引退後はタイガースで長くコーチを務めた高橋重行氏が、77年には横浜大洋ホエールズの象徴的ピッチャーで、その後もコーチとしてベイスターズを支えた、ヒゲがトレードマークの齊藤明雄氏が8勝で受賞した。 横浜ベイスターズ時代の00年には、野性味あふれるスイッチヒッター・金城龍彦現ジャイアンツコーチが受賞し、打率.346で首位打者も獲得し史上初のダブルでの栄冠に輝いた。15年には37セーブの新人記録を樹立した小さな大魔神・山崎康晃が、最後は18年にジャイアンツキラーとして名をはせた東克樹が11勝5敗の成績で文句なしの栄冠に輝いた。 今年の本命だったタイガースの佐藤輝明が二軍調整中だが、カープの抑えの切り札でゴールドメダリストの栗林良吏、盗塁王を争うタイガース・中野拓夢などルーキーの当たり年の今年はハイレベルな闘いが続く。 新人王は記者投票で決まるシステムで、18年には濱口遥大が10勝を挙げながら、京田陽太、大山悠輔に続く3位だった前例があるだけに、アドバンテージがあるとは思えないが、今の勢いなら牧にも逆転のチャンスは十分とみる。偉大な先輩たちに並び、一生に一度しか取れない栄冠を手にする牧の姿を、ベイスターズファンは心待ちにしている。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2021年08月26日 17時45分
DeNA・牧、ルーキー初のサイクルヒッターに! 大洋時代からの達成者は大物ぞろい
25日に京セラドームで行われたタイガース戦で、ドラフト2位ルーキー・牧秀悟が新人として公式戦史上初のサイクルヒットを達成した。 6番セカンドでスタメン出場した牧は2回、ベイスターズが苦手とするタイガース先発・伊藤将司からライトフェンス直撃のツーベースを放つと、3回には右中間に豪快な3ランホームラン。4回には2アウト満塁、フルカウントからセンター前に弾き返し5打点目をマークした。残るはスリーベースのみとなった6回は初球を打ち上げキャッチャーファールフライとしたが、最終回のラストチャンスにライト深めのライン際、同じルーキーの佐藤輝明の前にしぶとく落とし、悠々と三塁に到着。祝福の花束が送られ、球場中から温かい拍手が巻き起こった。 ヒーローインタビューでは「チームが勝ってすごいうれしい」と第一声。「個人としてもこういう名誉のあることができたので、すごいいい試合だったと思います。チームメイトの方々に『こういうことはそんなにないから狙っていけ!』と言われた。結果が三塁打になってすごい良かったなと思います。ヒットを打つことをまず狙っていて、結果スリーベースになったらいいな、くらいの気持ちでいきました。記録として残ったので良かったです!」と声を弾ませた。 歴史をひも解くとチームでは大洋(洋松)時代を含め、8人目の偉業達成者となった牧。ブレイクダウンすると1950年にセ・リーグでは2人目の記録で、39歳まで現役、広島の監督も務めた門前真佐人氏を皮切りに、53年には“じゃじゃ馬”の愛称で親しまれ、野球殿堂入りしている青田昇氏が、61年には“天秤打法”で大洋のコーチも長く務めた近藤和彦氏、78年には82年の首位打者・長崎慶一氏が達成。横浜時代に入ると98年の優勝に貢献した“史上最強外国人”ロバート・リチャード・ローズ氏が95、97、99年と3回も記録。2002年にはボイ・ロドリゲス氏、DeNA時代では18年、今シーズン首位打者争いをしているリードオフマン・桑原将志が直近の達成者だ。 そうそうたる実績を残した先輩たちが達成し、NPBでも70人しか成し遂げていない大記録をマークした牧秀悟。軸のブレない打撃を武器に、この先もとてつもない記録を成し遂げてくれそうだ。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2021年08月26日 15時45分
阪神・佐藤に「わざと援護したのか?」の声 ライバルをアシストした怠慢プレーが物議、球団OBも激怒「スタメン外して」
25日に行われた阪神対DeNAの一戦。「10-2」でDeNAが勝利したこの試合で、阪神ドラ1・22歳の佐藤輝明が見せたプレーがネット上で物議を醸している。 >>阪神・佐藤の新打撃フォームは失敗?「差し込まれまくりや」 金村氏が見抜いた問題点を指摘、今後のスランプも予想<< 問題となっているのは、「2-9」と阪神7点ビハインドの9回表に飛び出たプレー。この回先頭のDeNA・牧秀悟が、阪神4番手・岩貞祐太が投じた2球目を捉え右翼線への打球を放つ。右翼を守っていた佐藤はこの打球を走って追ったが、ファールになると思ったのか途中で追う速度を緩めた。 ところが、打球はファール線の内側にポトリと落ちた後、佐藤の横で大きく跳ねて右翼フェンス際へ。これを見た佐藤はすぐに打球を追いかけたが、捕球し内野へ返球する間に牧は三塁へ到達。それまでの打席で二塁打、本塁打、単打をそれぞれ記録していた牧に、公式戦では新人史上初となるサイクルヒットを許す結果となった。 新人王争いのライバルの快挙を招いた佐藤の守備を受け、ネット上には「今の佐藤の守備酷すぎない? 最後まで全力で追ってたら普通に捕れてたでしょ」、「まともに走らずスライディングもしないのは怠慢プレーでしかないし、仲のいい牧に忖度したと言われても仕方ないぞ」、「捕球から送球への流れがチンタラしてたのもいただけない、もしかして牧のサイクルをわざと援護したのか?」と、牧への“忖度”を疑うような反応が寄せられている。 一方、「なんか忖度とか言ってる人いるけど、そんなことができるほど佐藤は守備上手くないだろ」、「見てる感じではただ下手くそなだけで、何が意図があったプレーには見えなかったけどなあ」、「状況が状況だから物議醸してるけど、ただ単に判断を誤っただけでは?」と忖度疑惑への反論も複数見受けられた。 「今回の佐藤の守備に対しては、ファンだけでなく複数の球団OBも苦言を呈しています。元阪神監督・安藤統男氏は26日の『スポーツ報知』(報知新聞社/電子版)の記事内で、『ファウルと勘違いしたのか、牧の打球を全力で追わずに三塁打にした。期待以上の働きを見せている新人も、平凡なミスや怠慢プレーだけは許されない』と集中力を欠いたプレーだと批判。元阪神・下柳剛氏は26日に自身の公式インスタグラムに投稿し、『今日のプレイ、あの三塁打、どう思います スタメン外して欲しいな 打つだけがレギュラーじゃない』と首脳陣に佐藤のスタメン剥奪を求めるほど怒りをあらわにしています。なお、佐藤と牧は大卒ルーキーの同期で頻繁に連絡を取り合う仲であることから、一部では佐藤は牧のサイクルを演出しようと緩慢守備を装ったのではとの見方が浮上していますが、佐藤の今季の守備率がリーグ外野手上位10名にも入らないほど低い数字(.980)であることを引き合いに、単に守備面の実力が不足しているだけという意見も見られます」(野球ライター) 牧がサイクル安打を達成した一方、自身は「4打数無安打・3三振」とこの日は全くいいところがなかった佐藤。26日以降の試合で汚名返上の活躍を見せることはできるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について下柳剛氏の公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/shimoyanagi_tsuyoshi
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スポーツ 2021年05月31日 17時30分
交流戦6戦8安打と上昇気配? DeNAドラ1・牧の適応能力がスゴイ!
もはやベイスターズ打線になくてはならない存在となっているドラフト2位ルーキー、牧秀悟の勢いが、交流戦に入って加速している。 交流戦6試合で、ヒットがなかったゲームは1試合のみ。計8安打で打率.348、ホームランも1本と堂々の成績を残している。リーグ戦での通算打率が.270で、開幕してからの好調からやや失速傾向が見られたが、交流戦に入ってから再び上昇気配を感じさせている。 調子が上向いてきたことを感じたのは、5月27日のオリックス戦だ。4月7日以来となる猛打賞を放ち勝利に貢献すると、翌日には3、4月の月間MVPを獲得したイーグルスのエース格・涌井秀章からもヒット。点の取り合いとなったゲームの中、8回には福山博之の初球を思い切りよく振り抜き「1点差だったので、なんとか塁に出ようと思って打席に向かいました。自分のスイングができました。追加点がとれてうれしいです」と振り返る貴重な一発をレフトスタンドへたたき込み、またもや勝利に貢献した。 見応えがあったのは29日の最終回、ノーアウト満塁の勝ち越しのチャンスでの打席。イーグルス抑えの切り札・松井裕樹との勝負で最速150キロのストレートにフルスイングで対応しながらも、低めのフォークはしっかりと見極める。お互い手に汗握る真っ向勝負を展開し、最後は9球目の高めの149キロストレートの前にバットは空を切ったが、若者同士のプロ野球らしい好勝負を見せてくれた。翌日も同じルーキーの早川隆久から、初打席は三振を喫したものの、2打席目には先頭打者でレフト前ヒットとリベンジ、結果を残した。 ベイスターズはリーグ戦で苦しんだこともあり、交流戦を浮上の足がかりにしようと奮闘中。オープン戦でもオリックス・山本由伸、ファイターズ・上沢直之、イーグルス・田中将大からヒットを連発し、評価をグッと上げた牧秀悟の適応能力に、期待は高まるばかりだ。取材・文 ・ 写真/ 萩原孝弘
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