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社会 2013年06月24日 11時00分
世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第32回 「第四の矢」の愚
5月から6月にかけ、日本の株式市場で株価が乱高下をしている。特に、5月23日の日経平均は、何と一日で1000円を超える暴落を見せた。本稿執筆時点で、日経平均は今年のピークである15000円台を回復できていない。 最近まで一本調子で上がってきた反動と言えないこともないが、筆者としては期待インフレ率が下がっているのが気になる。安倍晋三政権の政策や要人の発言により、金融市場が「日本はデフレから脱却できない」と考え始めたのではないか。 我が国のデフレ継続とは、日本円の価値が国内のモノやサービス、そして「外貨」に対しても高まっていくことを意味する。すなわち、期待インフレ率の低下により、市場に円高期待が生まれ、日本円が買い込まれ、実際に円高になり、結果的に株価が下落をしたのではないだろうか。 特に、甘利明経済再生担当大臣が、5月28日に「財政健全化こそが第四の矢」などと発言したことは問題である。いまだにこの程度の認識しかない政治家が閣僚を務めているのかと、正直、愕然としてしまった。 本連載で繰り返しているが、財政健全化は経済成長なしでは達成できない。そして、我が国がデフレから脱却しない限り、日本経済が成長路線に戻ることはない。 さらに、政府が言う「財政健全化」とは、基本的には消費税を中心とする増税路線である。5月27日に公表された財務省の資料には「財政健全化を着実に進めることは、国民の将来不安を軽減し、消費拡大を通じて経済成長を促す」とあるが、嘘っぱちだ。財政健全化、すなわち緊縮財政路線(消費税増税や公共事業削減等)を推進することで、我が国の経済が成長することはない。むしろ、緊縮財政は消費を中心とした国内の需要を冷え込ませ、所得の縮小を招き、税収の減少により財政をさらに悪化させる。 財務省は本当に困った省庁で、緊縮財政路線を推進するために「国民の将来不安を軽減し」といった抽象的なレトリックを多用する。断言するが、日本国民が消費を増やさないのは、「将来不安」といった定性的な理由からではない。所得が少ないため、あるいは増えていないためだ。要するに「カネがないから、使えない」という話である。そして、日本国民の所得が増加しないのは、もちろんデフレのせいだ。 「デフレ深刻化で、国民の所得が減り、消費が伸び悩んでいる」 が正しいのである。そして、デフレ期に財務省お好みの財政健全化、緊縮財政路線を強行すると、我が国のデフレは確実に深刻化する。デフレが深刻化すると、円高になる。円高になれば、日本株は売られる。と、金融市場に「期待させてしまった」がゆえに、株価の乱高下が続いているのではないだろうか。 さすがに「これはまずい」と思ったのか、安倍首相は6月7日、首相官邸で開かれた日仏首脳会談後、オランド仏大統領と共同の記者会見において、「財政問題はデフレから脱却しない限り解決しない。強い意志を持って、今の政策を前に進めていく」と発言した。 そもそも、財政健全化路線とは構造改革(規制緩和、民営化、自由貿易)同様に「デフレ促進策」なのだ。すなわち、物価を押し下げる政策なのである。 もちろん、現在の我が国がインフレ率の高騰で悩んでいるならば、緊縮財政(消費税増税、公共事業削減等)や構造改革(規制緩和、自由貿易等)は正しいソリューション(解決策)になる。緊縮財政は国内の需要(消費、投資)を抑制し、構造改革は供給能力(いわゆる潜在GDP)を高める。結果的に、国民経済のインフレギャップ(=需要−供給能力)が縮小し、物価は抑制される。 お気づきだろうが、実は「第三の矢」と称される「成長戦略」も、構造改革そのものであり、デフレ促進策なのだ。政府が発表した成長戦略の中身を見ると、規制緩和系の政策がずらりと並んでいる。規制緩和は新規参入を増やし、競争を激化させることで物価を押し下げる。 先日の規制改革に関する会議において、内閣官房参与の浜田宏一教授は、「3番目の矢の成長戦略、これは生産能力を拡大しようというものだ」と、本質をついた発言をした。まさに、その通り。規制緩和を中心とする第三の矢は、国民経済の供給能力(生産能力)を押し上げ、物価を抑制する政策なのである。 デフレ脱却のためには、第一の矢(金融政策)と第二の矢(財政政策)のパッケージのみで十分なのだ。 ところが、安倍政権は総選挙の頃から「デフレ促進策」である「成長戦略」を第三の矢と称し始めた。さらに、強烈なデフレ促進効果がある「財政健全化」を第四の矢と呼ぶ閣僚までもが出てきた以上、期待インフレ率が下がって当たり前である。 一応、第四の矢について書いておくが、我が国には「財政問題」など存在しない。 何しろ、デフレ不況深刻化で民間の資金需要が乏しく、政府が国債をバンバン発行しても、長期金利が上昇しないという異様な状況が続いているのだ。 しかも、我が国の政府の債務は100%が日本円建てだ。「子会社」である日本銀行に国債を買い取らせれば、返済負担や利払い負担が消滅する政府の負債を殊更にクローズアップする財務省は、やはり「単に増税をしたいだけ」としか思えない。 無論、インフレ期に日銀が国債買取を増やすと、物価が国民生活を痛めつけるほどに上昇してしまう。とはいえ、現在の日本はデフレだ。 結局のところ、昨今の株価の乱高下は、「市場の神様」が安倍政権に対し、「デフレ対策のみを実施し、デフレ促進策は止めるべき」と、警告を与えているように思えるわけだ。三橋貴明(経済評論家・作家)1969年、熊本県生まれ。外資系企業を経て、中小企業診断士として独立。現在、気鋭の経済評論家として、わかりやすい経済評論が人気を集めている。
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社会 2013年06月23日 16時00分
再生か衰退か 震災の爪痕が残る 宮城・石巻「水産業復興特区」現地レポート(2)
前出、笠原さんのこの指摘の通り、岩手県は漁協主体の復興を模索しており、漁師と養殖業者がタッグを組んで、従来は食用にならなかったツブ貝のむき身などの販売も行っている。 どちらの県の取り組みがいいのか、単純に答えは出ないし、新聞の論調も全国紙と地方紙では分かれている。朝日や毎日は特区に好意的だが、河北新報は「合意得られぬ『発車』は残念」(4月11日)としており、また漁協に対する批判も多く、この構想を後押しした元朝日新聞石巻支局長の高成田享氏も著書の中でこう書いている。「漁業権が漁協の既得権になっていて、それを守ろうとする漁業権スクラムには、漁協という組織だけでなく、政治家、役所、学者らが加わっているということだ」(「さかな記者が見た大震災」講談社) 石巻の地元紙・石巻日日新聞の関係者は「地元としては特区に賛成とも反対とも言えない」と苦しい胸のうちを吐露した。同時に、次のようにエールも送る。 「特区に手を挙げた桃浦の若手たちは大変な勇気が必要だったと思う。今のところ、漁協からの嫌がらせみたいなものはないと聞いて安心しているが、特区でやると決めたからには、ぜひ成功して欲しい」 今回、特区が認可されるまでには県議会でも大きな議論があったが、「ほとんどの議員は特区に反対」(県庁職員)という状況だったという。議員としては漁協や漁業者を敵に回したくないということだろう。 「もし、特区がうまくいかなければ、知事の責任を問う声が出てくるに違いない」(同)というから、結論が出るのはまだ先のことだ。 最後に、笠原さんが「企業は儲からないと撤退する」と話したことについて、一つ気になることがあった。今回の水産特区とは直接関係ないが、たこ焼き屋『築地銀だこ』を全国でチェーン展開している株式会社ホットランドが一昨年、群馬県桐生市にあった本社を、この宮城県石巻市に移転させた件だ。 同社は震災後、石巻市内に商業施設『ホット横丁石巻』を開設することを発表し、夏にはオープンにこぎ着けた。震災により職を失った地元の人たちを中心に約100人の雇用をもたらし、この施設の隣のビルに本社も移転。将来的にタコの加工場も建てて、より多くの雇用を生み出すとしていた。 しかし、金融機関筋からの「本気で本社を移すなんて思っていませんよ」との証言をもとに、小誌は本社移転の登記直後に現地を取材、昨年の3月29日号記事『築地銀だこ本社移転の裏』で次のように報じた。 −“本社”の建物は想像以上に小さく、「本気で本社を移すつもりはないのだろう」と、うがった見方をされても仕方ないレベルだった。ホットランド本社広報担当は「本社移転は、当初からの予定通り、1000日間での完了を目標に進めている。加工場予定地もすでに選定済み」と語った。− さて今回、すでに“550日”ほど経過している“本社”とされる事務所を再び訪ねてみた。ところが、社員は不在で、入居するビルの1階の美容室に聞くと、「平日はいつも誰もいない様子」とのこと。電話をすると、“東京本部”に転送され「事前に連絡をいただければ対応した」(広報担当)という返答だった。 隣接の『ホット横丁石巻』も、今では土日祝日のみの営業となっており、期待された大規模な雇用の創出も疑わしいと言わざるを得ない。 特区しかり、「儲からないから撤退」では、かえって迷惑なだけ。そうならないように願う。
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その他 2013年06月23日 14時00分
摂り過ぎは重大病のもと 夏場に向けて体に無理をかけないお気軽「減塩対策」(1)
中高年の食生活で、カロリーに比べ意外に意識が薄いのが、料理に含まれる「塩分」ではないだろうか。 特に外食派は、ラーメンを好み、スーパーで買った惣菜を利用し過ぎる生活が続き、塩分適量ゾーンを軽くオーバーしている。 塩分は将来の高血圧や心臓病、癌などのリスクがあるため、“必要悪の調理品”として冷めた目で見られがちだが、一方で、人間が生きていく上で疎かにできない貴重なもの。とくにこの時期、熱中症対策には水分補給とともに、塩分摂取は欠かせない品だ。 今回は、扱いによっては二律背反になりかねない食塩と向き合い、減塩という大きな課題にどう取り組むか、病気のリスクを抑える“減塩策”を考えてみよう。 厚労省が掲げる国民一人当たりの食塩摂取目標は、成人男性で1日10グラム未満、女性で7.5グラム。男性の場合は小さじ2杯弱にとどめようというわけだが、これで1日3食分を賄えるのか、素人ながら懐疑的にならざるをえない。 生活習慣の改善運動に取り組んでいる管理栄養士・前田和美氏に、普段、何げなく食べている食品に、どれくらいの塩分が含まれているのか尋ねてみた。 「日本の料理は醤油、味噌、食塩などを使う食文化が色濃くあります。加えて近年は、ファストフード、スナック菓子なども多くなり、日本人の1日当たりの塩分の摂取量はおよそ12〜13グラム。欧米は5〜7グラム程度ですから、いかに摂取量が多いかわかると思います。できれば、その欧米レベルが理想的で、国も10グラム以内に抑えることを提言しているが、それができそうでできないのが、減塩対策の現状でもあります」 前田さんは、地元の東京・町田市内のスーパーを覗き、惣菜売り場の「めんたいこおにぎり」を実際に手に取って裏側に添付されたラベルを調べると、「ナトリウム630グラム」とあるものの、肝心の食塩含有量の記述がなかったという。 「鶏の照り焼きそぼろ弁当にしても、容器の底のシールにナトリウム1420グラムとあるが、塩分の表示はありませんでした」 と前田さん。それではと、表示のナトリウムを塩分に換算する方式で計算した。 その結果、食塩含有量は「めんたいこおにぎり」が1.6グラム、「鶏弁当」が3.6グラムだった。これに「カップみそ汁=2.7グラムを追加すると、計7.9グラム。国の基準値に合わせると、残り2食で約2グラムの食塩しか摂取できないことになる。 減塩の難しさは、これでもおわかり頂けると思う。となれば、生活習慣を変えることに尽きるが、どこから手を付ければいいのだろうか。 「長寿県の日本一になった長野県をはじめ、食の魅力があふれる新潟など、東北・北信越地方でも、県民の塩の摂り過ぎが長年の課題でした。それを行政とNPOなどが共同で減塩食などの研究に取り組んできました。新潟県も“1日1グラム減”を目標に『にいがた減塩ルネッサンス』を立ち上げるなど、減塩運動で一定の成果を上げています」 こう説明するのは、健康管理スペシャリストとして成人病予防活動をしている相原恒彦氏だ。 「この運動の基本は、味わいや栄養素、食べる量などのバランスを崩さずに、ちょっとずつ塩分を減らしていく、という感覚が大事です。急に薄味にしたものの満足感が得られず、味を戻したりしながら、つい食べ過ぎてしまうようであれば困る。食べる量を減らすのが現実的です」(同)
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芸能 2013年06月23日 11時59分
芸能ポロリニュース PART69「“第2の壇蜜”に負けない“本家”壇蜜の新しい顔」
芸能イベントから小ネタを紹介するポロリニュース。今回は、3件。●“第2の壇蜜”に負けない“本家”壇蜜の新しい顔 大人気の壇蜜。出版記念イベントを開けば、壇蜜を「蜜様」と慕う女性ファンが詰め掛け、著書にキスマークをねだるほどの人気を得ている。また、知性とウィットに満ちたトークは、テレビやラジオで大人気だ。 壇蜜人気は留まる所を知らないが、近頃では、“ポスト壇蜜”“第2の壇蜜”も話題になっている。15日、“第2の壇蜜”とも呼ばれるグラビアアイドルの佐々木心音が主演映画「フィギュアなあなた」の初日舞台挨拶に登場した。イベントの度に大胆衣装で話題を呼び、映画初出演ながら劇中でオール・ヘア・ヌードを披露した佐々木だが、この日は、シースルーのドレスにアンダーは、Tバックを通り越した、前張りだけというビックリ衣装で姿を現した。壇蜜に対抗して舞台挨拶の場でパンツを脱げと言われていたが、前張りだっため脱ぐことができず、悔しさをにじませていたとか。 ただ、“第2の壇蜜”が話題になる中、“本家”壇蜜も黙ってはいない。昨年秋公開で舞台挨拶でパンツを脱ぎ、本格的ブレイクのきっかけとなった「私の奴隷になりなさい」に次ぐ、主演映画第2弾「甘い鞭」の予告編動画と劇中写真が公開されたのだ。大石圭氏による同名の原作小説では、ヒロインは、インテリの女医とSM嬢という2つの顔を持ち、気を失いそうになるほど背中を鞭で打たれ、顔中を唾と鼻水と精液だらけにしながら悶える一方、自ら鞭を振り下ろし恍惚に浸るという特殊な性癖の持ち主。公開された場面写真では、四つん這いになって悶える壇蜜と、鞭を振り上げる冷酷な目をした壇蜜の姿を垣間見ることができる。前作「私の奴隷になりなさい」ではS嬢としての覚醒を思わせる場面が映されたが、新作では、覚醒した壇蜜がS嬢としての顔を見せる可能性もある。 劇場版「甘い鞭」の内容はまだ明かされていないが、まだまだ、“本家”にも注目だ。●あやまんJAPANは、AKB48に対抗? AKB48の秋元才加と女性エンターテインメント集団「あやまんJAPAN」が13日、都内にて映画のPRイベントに登場。あやまんJAPANといえば、3月に行われた、元メンバーで今月女児を出産したファンタジスタさくらだの卒業ライブで、ルーキタエ(28)が、「あやまんは芸人集団ではありません。パフォーマンス・アイドル集団です!」と絶叫し、路線変更を発表したが、イベントで、あやまんJAPANの新しい方向性が見えてきたらしい。 この日、秋元とあやまんは、映画の内容にちなんで、ビキニ風スタイルで登場。ただ、あやまんは、3月に加入したフレッシュな新メンバー3人をルーキタエが率いて、4人で登場。34歳というあやまん監督は、ルーキタエいわく、ポールダンスも披露する舞台の稽古のため体中あざだらけで、慢性の腰痛にも苦しんでいるため、イベントに来ることができなかったそうだ。そんな中、ルーキタエの口から、新生あやまんJAPANも、「5人で舞台に取り組みたい」と意気込みが語られた。 既存メンバーが卒業し、フレッシュな新メンバーが加入しながら、舞台やパフォーマンスに取り組む姿はAKB48と同じだが、あやまんも、それまでの“謎の宴会芸集団”から、“アイドル集団”への脱皮を進めているという。 いずれ、あやまんでも、総選挙?●「今でしょ!」の林先生が、さすがのトーク テレビCMの中の「いつやるか? 今でしょ!」のセリフでブレイクした東進ハイスクール現代文講師の林修氏。いまや、メディアに引っ張りだこで、6月から、旅行会社大手HISのテレビCMにも、お馴染みの「今でしょ!」のポーズで登場。12日に、その林講師が、航空会社のイベントに登場し、マスコミ向けの囲み取材で、さすがのトークを披露したというのだ。 マイクを向けられ、引っ張りだこですね? と振られると、「おかげさまで、でもね、もうそろそろですよ。今、着地点を探しているくらいじゃないですか。思ったより長いですね、燃焼が切れてきました」などと、イベント内容にからめた軽快なトークを展開。「皆さんもう(「今でしょ?」に)飽きているんじゃないですか? と、このあいだ問い掛けたら、ああいう形で伝わるんですね!」とびっくり顔。なんでも、「『今でしょ! のテンションを少し下げますよ』と言っただけなのに、“もうテレビには出ません”というふうにネットに出ましたからね。世の中の伝言ゲームは難しいなということを認識しました」と笑っていたとか。 ちなみに、林講師のスケジュールは、「最近は、僕も(仕事を)選ぼうとするんですけど、跳ね返されて、スケジュールが埋まって戻ってくるんです」とか。レポーターから、儲かっているのでは? と突っ込まれていたが、世の中の伝言ゲームを理解して、“国語力”をさらに高めた林講師の更なる活躍に注目だ。
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スポーツ 2013年06月23日 11時00分
モンゴル出身力士が活躍する理由
大相撲界は今、夏場所も終わり、ひと息ついているところ。このつかの間のノンビリした時間の過ごし方もさまざまだ。夏場所、25回目の優勝を全勝で飾った横綱白鵬をはじめ、新入幕の東龍、十両で勝ち越した貴ノ岩ら、モンゴル出身力士たちはいっせいに母国に帰国した。 「故郷に錦を飾る、という言葉がありますが、彼らにとっては文字通り凱旋帰国。どんな思いでこの日が来るのを待ち焦がれていたことか」(部屋関係者) 白鵬はノンビリする時間はあまりないようで、観光大使を務めている北海道滝川市と共同研究している白鵬米の田植や、少年野球チームの指導などスケジュールがぎっしり。 対照的だったのは、もう一人の横綱・日馬富士。夏場所11勝はしたものの、またしても優勝争いに絡めず、場所後に横審から「次の名古屋場所(7月7日初日)では13勝以上してもらいたい。成績次第では『激励』(引退勧告、注意に次ぐ横審からのペナルティー内規)を通告する可能性がある」と奮起を促された。これでは、とても白鵬らのように晴れがましい顔で帰国はできず、場所後もしばらくは日本にとどまり、稽古一色の日々を過ごす羽目に…。やっとモンゴルに向かったのは、みんなより1週間遅れの6月10日だった。 好成績を挙げれば、胸を張って故郷に戻り、楽しい時間が待っている。しかし、思うような成績を挙げられなければ、肩身の狭い思いをせざるを得ない。なるほど、これではモンゴル勢が目の色を変えるのも当然か。 平成18年春場所以降、琴欧洲、把瑠都が優勝した2場所を除き、あとの覇者はすべてモンゴル勢。日本人力士は、ただの1人もいない。 モンゴル出身力士が活躍する理由はクッキリだ。
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社会 2013年06月23日 11時00分
西成・あいりん地区でも「名前が気に入らん!」の声が上がる『大阪あべのハルカス』の不人気ぶり
近鉄グループが総力をあげて建設した日本一高いビル『あべのハルカス』(大阪市阿倍野区・60階建て地上300メートル)が6月13日、来春の全館開業に先駆け百貨店部分をオープンさせたが、関係者は先行きに不安を抱えているという。 地下2階・地上14階の百貨店部分は近鉄百貨店の新館にあたり、ブランド店や人気レストランがズラリ。阿倍野、天王寺と言えば大阪のターミナルでも庶民的な雰囲気が漂うだけに、その高級感はひときわ目を引く。 「開業3日間のトータルでは、来店者、売り上げともに前年度に比べてアップしたのですが、オープン初日は開店待ちの行列が約100人という状態で、関係者は『近鉄バファローズの優勝記念セールの方が混雑してた』とヒヤヒヤでした。場所柄、高級店が地元民に継続して受け入れられるか、今後も気を抜けない状況が続いています」(地元記者) ハルカスの西、そのお膝元というべき一帯には、新世界や飛田、西成あいりん地区と、大阪では最も庶民的な街が広がっている。住民に聞けば、こんな声も聞こえてくるのだ。 「あんなもん出来てもわしらの暮らしに変わりはない。ここらには通天閣があったらそれで十分や」 さらにアベノミクスへの不満も入り混じった、過激な反発も。 「だいたい“アベ”なんちゅう名前がついた建物が、高いところから下を見下ろしてるのが気に入らん。早よ潰れたらええねん」(新今宮の建設労働者) 不安材料は他にもある。タワービルの大半を占めるオフィス部分の入居状況だ。目玉になるはずだったシャープの本社移転や、早稲田大学の関西事務所開設の話が頓挫。その影響が、全面開業間近の今も尾を引いているとの見方がある。 経済紙記者が言う。 「シャープの話が無くなってからは小フロアの多売に方針を変更し、それなりの効果は上げていますが、それでもテナント不足の感は否めません。今の狙いは外資系。勝負は関空からのアクセスの良さを、どこまでアピールできるかですね」 中身も日本一になれるか。
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芸能 2013年06月22日 17時59分
ご意見番としてオファーが増えそうなあの朝ドラ女優・遠野なぎこ
一般人と結婚するもわずか2カ月で離婚し、「過去最高は7股」とバラエティーで言い放つなど破天荒な言動で知られる女優の遠野なぎこだが、今月3日にブログを開設し読者が急増中だ。 3日付けのブログで遠野は読者からの質問・相談への返信を中心に更新をすることを宣言。5日からは毎日ブログを更新。質問・相談の内容は人間関係、恋愛・結婚、幼児虐待、摂食障害などにわたり、遠野はそれぞれの質問・相談にかなりの長文でなかなか的確な返信をしている。 「今年3月に発売した著書『一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ』(ブックマン社)で長年にわたる母親との確執を明かしているが、返信では幼少期に母親から受けた虐待を赤裸々につづるなど、自分の実体験も交えているのでリアリティがある。まだブログを開設して期間が短いにもかかわらず、芸能人が多く利用している『アメーバブログ』のランキングで60位台に食い込むこともあり、読者が急増中。ブログの内容をまとめての書籍化も視野に入れているようだ」(出版関係者) 99年のNHK朝の連続テレビ小説「すずらん」でヒロインをつとめ清純派女優としてブレークした遠野だが、ここ数年のテレビでの“ぶっちゃけ発言”が原因となり、「昨年3月に長年所属していた大手芸能プロをクビになってしまった」(芸能記者)。 これまでテレビでは主に自身のことを専門家らに相談することが多かったが、「このままブログの読者が増えれば、視聴者から相談される側としてのオファーが舞い込むことになりそう」(同)というだけに、ここに来てようやく波瀾万丈の人生経験が仕事に生きることになりそうだ。画像:遠野なぎこオフィシャルブログ「Nagiko Tono Official Blog」http://ameblo.jp/nagiko-tono/
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芸能 2013年06月22日 17時59分
週刊裏読み芸能ニュース 6月16日から6月22日
(“無傷”では済まなさそうな蒼井優) 14日にそれぞれの公式サイトで3月に破局していたことを報告した女優の蒼井優と俳優の鈴木浩介だが、早くも蒼井の新恋人として俳優の三浦春馬の名前が浮上。鈴木はかなりの傷心に違いないが、蒼井もこのまま“無傷”ではいられないようだ。 「蒼井が浮き名を流したのは岡田准一、大森南朋、堤真一ら売れっ子ばかりと浮き名を流してきたが、ついに“スキャンダル女優”のレッテルを貼られてしまい、いよいよCMのギャラが大暴落し始めたようだ。映画を中心に仕事をこなしてきたが、もともと現場での態度があまり良くないため共演者やスタッフからは不評でオファーも減りそう」(広告代理店関係者) ゆるふわなワンピースなどを着用し「森にいそうな」ファッションを好む女子である「森ガール」のキャラで売り出されていた蒼井だが、そろそろ“素顔”の「肉食系女子」で売り出した方が良さそうだが…。 「一緒に飲むと男心を巧みにくすぐるトークやボディタッチをしてくるので、蒼井は狙った“獲物”は確実にゲットしているようだ」(芸能記者)というから、これからもどんどん浮き名を流すことになりそうだ。(高島ファミリーの歴史から“消された”美元) 18日にフジテレビ系の「カスペ!」で高島ファミリーを特集した番組が放送された。 番組はうつ病に加えパーキンソン病などを併発し日常生活もままならない俳優の高島忠夫を“老々介護”する妻で女優の寿美花代への密着を中心に構成。 番組の中で寿美はかつて息子で俳優の高嶋政宏、高嶋政伸よりも先に産まれた長男が未成年のお手伝いの女性に殺害されたことを涙ながらに語るひと幕も。 一家4人が勢揃いした場面では、昨年の芸能ニュースで大々的に取り上げられた、政伸と美元の泥沼の離婚訴訟について触れられそうだったが、踏み込んだ内容はなかった。 「どうやら、収録はしたものの、高島ファミリーからダメ出しされまるまるカットとなってしまったようだ。美元は今や高島ファミリー最大のタブーとなってしまったようだ」(テレビ関係者) すっかり表舞台から消えてしまった美元だが、同番組を見ていたかが気になるところだ。
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レジャー 2013年06月22日 17時59分
橋本千春の勝馬ピックアップ!(6/23) パラダイスS 他4鞍
3回東京競馬最終日(6月23日日曜日)予想・橋本 千春☆東京11R「パラダイスステークス」(芝1400メートル) 実績最右翼のレオアクティブに期待。休み明け緒戦の京王杯SC4着(0秒1差)をステップに、調子は上昇一途。昨秋、破竹の2連勝でレコード勝ちを飾った「京成杯AHのデキに近づいた」(長嶋きゅう務員)となれば、チャンスは限りなく高い。1400メートルも初重賞制覇を達成した京王杯2歳Sをはじめ、メンバー最速の1分11秒9と出色のタイムで朱鷺Sを快勝しているように条件は最適。馬場状態に左右されないのも強みだし、久々にベストパフォーマンスが見られそうだ。相手は、ハナズゴール。前走のヴィクトリアマイルは6着に終わったとはいえ、ヴィルシーナに0秒3差と迫った内容はここでは大威張りできる。好勝負に持込みそう。穴は、全4勝を東京1400メートルで挙げているインプレスウィナー。◎7レオアクテイブ○9ハナズゴール▲12インプレスウィナー△6ブラボースキー、8レッドスパーダ☆東京10R「清里特別」(ダ1400メートル) 東京コースは<3200>と、自分の庭同然の活躍が際立つオールドパサデナ。メンバー屈指のコース実績に加えて、昨秋の4回東京開催でここと同条件の三峰特別勝ちをはじめ、準オープンで(4)(3)(2)着と毎回好勝負を演じてきた格上馬でもある。先週の青梅特別を感冒により出走取り消しのアクシデントにあったが、今週こうして出走にこぎつけたのを見てもその影響は皆無に等しい。陣営とこの馬の底力を素直に信頼して大丈夫。相手は、休み明け2戦目で走り頃の素質馬ナリタスーパーワンだが、ヴィンテージイヤーも条件的に好勝負だ。◎2オールドパサデナ○16ナリタスーパーワン▲10ヴィンテージイヤー△1タールタン、14テイクエイム☆函館11R「大沼ステークス」(ダ1700メートル) 充実の4歳を迎えて、(2)(1)(1)着と一気に素質開花したエアハリファの勢いは止まらない。いかに能力が高いか成績を見れば一目瞭然。<5420>と、複勝率は10割を継続中だ。トップハンデ57キロ(他に2頭)も許容範囲で全く心配無用。破竹の3連勝を達成する。相手は、デキの良さが目立つナリタシルクロード。ハンデ55キロなら好勝負。台風の目は、メンバー有数の実績馬クリールパッション。◎9エアハリファ○4ナリタシルクロード▲7クリールパッション△13セイリオス、11マスクトヒーロー☆阪神11R「宝塚記念」(芝2200メートル) “4強”の1角オルフェーヴルの戦線離脱は返す返すも残念だが、これこそ「競走馬に明日はない」証左だ。それはさておき、春の頂上決戦を制するのはフェノーメノ。天皇賞・春に続きGIを連覇し、名実ともに頂点に立つ。対ゴールドシップとは2戦2勝。ジェンティルドンナには初顔合わせのジャパンカップで5着と、後塵を拝しているが折り合いを欠いたことが響いたもの。勝負付けが終わったと見るのは早計過ぎる。0秒8差なら巻き返しは十分可能だろう。馬も短期間で急成長を遂げ、当時と別馬の如しなのは今年2戦2勝の成績が如実に物語る。相手は、捲土重来を期すゴールドシップだが、ジェンティルドンナも56キロを克服すれば好勝負必至だ。◎3フェノーメノ○10ゴールドシップ▲11ジェンティルドンナ△6トーセンラー、8ナカヤマナイト☆阪神10R「尼崎ステークス」(芝2000メートル) 満を持して出走する、リベルタスが狙い目。約2か月半の休養は吉と出そうだし、コース替わりも強調材料だ。全4勝を阪神、京都のホームコースで挙げているからだ。もちろん、実力も確か。オープン特別勝ちをはじめ、朝日杯FS3着の実績はここでは上位の評価が与えられる。ハンデ57キロも背負い慣れていて能力に影響することは考えられない。差し切りが決まる。相手は、復調著しいメイショウサミットだが、ハンデ頭のアドマイヤフジも圏内。◎11リベルタス○2メイショウサミット▲7アドマイヤフライト△9オールアズワン、3マイネジャンヌ※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
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レジャー 2013年06月22日 17時59分
宝塚記念(GI、阪神芝2200メートル、23日)藤川京子のクロスカウンター予想!
阪神11R、宝塚記念は◎フェノーメノが頂点に立ちます。 前走の春の天皇賞で念願のGI制覇。レースではうまく流れに乗り、4角先頭から直線は追われて2着馬の猛追を振り切っての勝利。4歳になって古馬の風格が出てきて、馬がしっかりとしてきましたね。 競馬ではいい位置を取れるし、どんな流れでも対応できるところは強み。最後も反応良く追っていい脚を使えるので、阪神内回り2200メートルのコースは合いそう。 中間も順調に調整され、万全の態勢で臨めるのもいいですね。58キロも前走で克服。直線で先頭に立ち、他馬の追撃を捩じ伏せます。(3)フェノーメノ(11)ジェンティルドンナ(7)スマートギア(10)ゴールドシップ(6)トーセンラー(9)ローゼンケーニッヒ(5)シルポート馬単 (3)(11) (3)(7) (3)(10)3連単 (3)-(11)(7)(10)(6)(9)(5)フェノーメノ 1頭軸マルチ※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
特集
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
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豊ノ島“ライバル”琴奨菊との思い明かす 業界には「いい物は残し、時代に併せて変わっていけば」と期待
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2025年07月20日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
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2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
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2025年04月28日 19時03分
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カラテカ入江慎也、闇営業で得た教訓は「人と人をつなぐ怖さ」 反社の見極め方は「金の使い方」
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2025年06月01日 12時00分