-
その他 2014年03月22日 12時00分
脳に危険を与える子供のヘディング
14歳未満の子がサッカーのヘディングを繰り返し行っていると、脳がダメージを受け、将来、脳血管障害に陥る−−。今、世界中で子供のヘディングに警鐘を鳴らす声が上がっている。 発端は昨年10月、イングランドサッカーリーグのチームに所属する選手が、試合後に頭痛を訴えて病院に搬送され、2カ月後に亡くなった事故だ。 「死因は脳卒中と判明しましたが、検死官はさらに詳細な調査を継続。その結果、『亡くなった選手の脳卒中は何度となく行ってきたヘディングが一因となって引き起こされた』と報告したのです」(スポーツ紙記者) 27歳の若さでこの世を去ったブライアン・ハーバードさんは、12歳でランカシャー州のジュニアチームに入り、チームのエースストライカーとして活躍していた。 また、同じ昨年、ヘディングが脳にダメージを与える恐れがあるという研究結果が、学術誌『PLOS ONE』にも発表されている。米国・テキサス大学の研究者によると、サッカーをする人は、そうでない人より単純な思考が必要な課題をこなす能力が低いという。 加えて、米ヨシーバ大(ニューヨーク)の研究者の調査結果でも、年間約1000〜1500回以上ヘディングする選手の記憶力や注意力などを司る脳の領域に、外傷性脳損傷患者と似た異常が認められたという。 「ボクシングでも一発で倒す強烈なパンチは後に残らないといわれます。怖いのは、耐えうるパンチをいっぱいもらった選手。反応が鈍くなり、ドランカー症状を呈することはよくある。ボクシングも最近は小、中学生からやりますが、柔らかく大きなグローブを使用し、試合の止め際が早い。子供の脳を守るためには当然のことです」(ノンフィクション作家・織田淳太郎氏) ボールの硬さには十分な配慮が必要だ。
-
芸能 2014年03月21日 19時00分
吉高由里子 黒木華の朝ドラ出番増でぶんむくれヒロイン
視聴率が好調なNHK朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』を引き継ぎ、3月31日から始まる『花子とアン』のヒロイン・安東はな(後の村岡花子)を演じる吉高由里子(25)が、ここに来て“ぶんむくれ”状態にあるという。 「吉高の妹・かよを演じている黒木華(24)ばかりをスタッフがちやほやするので頭にきているのです」(芸能記者) 明治から昭和の混乱期に翻訳家として活躍した村岡の生涯を描いた作品とあって、4カ月もの間、英語のレッスンや時代物の準備に取り組んできた吉高。 試写会後の会見でも、 「朝ドラが似合わないと思っていた自分が本当に朝ドラに出ている。いつまでもネガティブでいられないので、現場に恋をしようと思っています」と、やる気を見せていた。 「撮影開始当初、2人は本当の姉妹のように仲が良かったんです。『杏ちゃん(『ごちそうさん』のヒロイン)の数字(視聴率)超えたいねぇ』などと言いながら食事をしたり、演技論についてもよく議論していました」(芸能関係者) ところが、2月に状況が一変。そう、映画『小さいおうち』で黒木がベルリン国際映画祭の最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞したのだ。 「これで、局の上層部が黒木の出番を大幅に増やすことを勝手に決めてしまったのです。このことを伝え聞いた吉高は、『銀熊だか白熊だか知らないけど、ヒロインは私よ』とブチ切れたそうです」(芸能記者) 結果、演技が絶好調な黒木の横で、吉高が何度もNGを出すこともあり、現場はピリピリしているという。 「もうちょっとニッコリして」と注文するスタッフに吉高が「笑ってるよっ!」と、突っぱねたこともあったという。 「2人は収録の合間、休憩中でも会話しないし、視線さえ合わそうとしません。吉高は黒木の『小さいおうち』で評判となった割烹着姿を皮肉って『あの割烹着女に主役やらせりゃいいじゃん』と、スネているようです」(芸能記者) 舞台裏は面白い!
-
芸能 2014年03月21日 17時59分
改名前の東風万智子の人生を狂わせたあの大物司会者の抜擢
3月31日からフジテレビの昼ドラ「聖母・聖美物語」で女優の東風万智子が主演をつとめる。 東風といえば、99年にバラエティー番組「進ぬ!電波少年」(日本テレビ)の企画から真中瞳としてデビュー。01年の初主演映画「ココニイルコト」では、日本アカデミー賞新人賞を受賞するなど、女優としても期待されたが、06年に事務所を辞めて休業。そのまま芸能界を引退したと思われていたが、09年に改名し芸能界に復帰し見事に再浮上を果たした。 東風はニュースサイトの「THE PAGE」の掲載されたインタビューで休業中にOLとして働いたことを明かし、「活動休止中は、芸能界に戻ろうという気持ちは薄かったですね。やはり一度離れてしまった世界ですから、改めてやってみようという気持ちになるまでには時間が必要でした」と振り返ったが、真中瞳時代、あの大物司会者の抜擢がなければ、もっとじっくりと女優業に取り組み、休業することもなかったかもしれないというのだ。 「00年に久米宏がキャスターをつとめていた、テレビ朝日の看板番組『ニュースステーション』の金曜日のスポーツキャスターに抜擢された。当然、キャスターとしてはずぶの素人だったが、とにかく久米が真中のことを気に入り、いつの間にか『瞳』と呼び捨てするようになり、画面でも真中が出て来ると鼻の下を伸ばしっぱなし。そこまで久米の寵愛を受けながら、2年間キャスターをつとめたものの、原稿の棒読みのままで、スタッフから総スカンを食らってしまった。おまけに、仕事の忙しさに拍車がかかり、かなりストレスをため込んでしまった」(当時を知るテレビ朝日関係者) 東風の活躍を久米も喜んでいるに違いない。
-
-
芸能 2014年03月21日 17時59分
日テレ・久野静香アナにビッグチャンス到来! 「NEWS ZERO」金曜日MCに抜てき
日本テレビの報道番組「NEWS ZERO」(月〜木曜日午後11時〜11時59分/金曜日午後11時58分〜深夜0時58分)の金曜日MCに、4月からフリーの八木早希アナに代わって、久野静香アナ(24)が抜てきされる。 女子アナでは唯一の同期である杉野真実アナが、入社1年目から、朝の情報番組「スッキリ!!」のMCに起用されるなど、大きく後れを取っていた。また、後輩の13年入社の3人組(郡司恭子、中島芽生、後藤晴菜)に話題をもっていかれるなど、存在感が薄かっただけに、巻き返しの絶好のチャンス到来となった。 久野アナは89年3月27日生まれ、愛知県出身。愛知県立刈谷北高等学校、法政大学国際文化学部国際文化学科を経て、12年4月に日テレに入社。学生時代、ソフトボールに熱中するなど、熱狂的な野球ファンで、野球をタダで見るために、東京ドームでビール売りのアルバイトをした経験もある。 野球好きであることを買われ、同年6月から、CS放送・G+の「徳光和夫の週刊ジャイアンツ」の司会に起用され、13年12月まで出演した。 12年7月から、朝の情報番組「ZIP!」で、「SHOWBIZ NEWS」「SHOWBIZ TODAY」を担当。13年4月から6月までは、同番組のフィールドキャスターを務めた。 12年10月から、「サッカーアース」(土曜日深夜1時25分〜2時25分)に出演。13年7月からは、「ザ!世界仰天ニュース」(水曜日午後9時〜9時54分)のアシスタントとなった。その他に、13年9月末から、BS日テレ「深層NEWS」(月〜金曜日午後10時〜11時)でニュース、天気を担当している。 今回、報道番組でMCを務めるのは初めてのことで、お手並み拝見といったところ。 女子アナ・ウォッチャーのA氏によると、「同期の杉野アナはすっかり、“日テレの朝の顔”として定着していますので、大きく差が開いた感は否めませんが、巻き返しのチャンス。杉野アナは男好きする濃い顔であるのに対し、久野アナは清楚系で、同性からの支持も高いです。日テレは人材不足ですし、なんとか、このチャンスを生かしたいところですね」と語る。 立場的に、「ZERO」月〜木曜日MCの山岸舞彩キャスターと、どうしても、比較されることになりそうですが、負けずに頑張ってほしいものです。(坂本太郎)
-
芸能 2014年03月21日 17時59分
バラエティ番組で出た“迷言”週間トップ3(3/14〜3/21)
●第1位「品川と綾部は、しゃしゃり過ぎなんです」(小藪千豊/テレビ朝日系『アメトーーク!』3月20日) 今週は、デニス・植野行雄がプレゼンした“腹立つ芸人”に、番組側が“腹立たない芸人”を加えた、対決方式。腹立つとは、日常生活の些細な他人の言動に、イラッとしてしまう芸人たちのことだ。同番組において、こと品川庄司・品川祐だけに口が悪いのは、小藪。この日は品川が、久しぶりに会ったテレビ関係者から、「久しぶり!」と明るく声をかけられても、「久しぶりの状況を作ってんの、おまえじゃん」と怒りを込め熱弁すると、小藪は、「おまえがおもんないから、呼んでもらえない、自分を呪え!」と、真っ向否定。さらに、「映画とか撮って、しゃしゃり過ぎ。品川と綾部は、しゃしゃり過ぎなんです」と、とどめを刺した。●第2位「素直、感謝、謙虚、ボディやで!」(森脇健児/日本テレビ系『ナカイの窓 芸能人100人集結!年収&恋愛&私生活 一斉調査SP』3月19日) SMAP・中居正広が総合MCを務める深夜のトークバラエティが、ゴールデン特番となって再び登場。暴露、ランキングが行き交ったなか、『国民イメージ調査ランキング 友達が少なそうな人』が発表された。9位にランクインしたのは、中居と20年以上前に共演していた森脇健児。その理由として、「絡みづらいから」がいの一番で挙げられると、中居は、「えー、世間の人も知ってんの?」と、仲がいいからこその、絶妙なかぶせ。スタジオの森脇は、「走ってるからかな」と自己解釈すると、突然立ちあがって、「素直、感謝、謙虚、ボディやで!」とシャドーボクシングを開始。スタジオが微妙な空気に包まれたのは、いうまでもない。●第3位「浜田より先に死にたいと思ってる」(ダウンタウン・松本人志/フジテレビ系『ワイドナショー』3月18日) 前クールで、こっそり深夜に始まった番組が、4月から日曜午前にお引越し。そこで、お蔵入りになったVTRを公開しつつ、松本と司会の東野幸治が今後の展望を語った。注目されたのは、SMAP・中居正広と、ダウンタウン・松本が語る「解散」について。中居は、「(そういう日が)来るんですかね?」と可能性が薄そうな口調で聞いたが、松本は「浜田より先に死にたいと思ってる」と前置きしたうえで、解散がありうることをニオわせた。相方より先に逝きたい理由は、「(葬儀の)でかい写真に向かって、『浜田〜』っていうの、しんどいやんか。そこそこ笑いも取らんとあかんし、小ネタもはさんで、名言残さなあかんから」。明石家さんまではないが、“60歳引退説”を肯定する松本は、その幕引きを真剣に考えているのだろうか。(伊藤由華)
-
-
芸能 2014年03月21日 17時59分
木下優樹菜 LINEで里田まいをブロック!
タレントの木下優樹菜とつるの剛士が20日都内で「LINE新サービス発表会」に出席した。 LINEは小さい子供と保護者のための新サービスを近日開始、「ドラえもん」「プリキュア」などの人気キャラクターを中心に厳選した1500本以上の良質な動画コンテンツを無料視聴機能と2つの定額プランで提供する。 木下が「親子揃って楽しめる動画がいっぱい揃っています。ぜひ楽しんで下さい」と話すと、つるのは「びっくりしました。夢の番組表ですね。盛りだくさんのコンテンツは子供だけではなく、親も懐かしいアニメなどで楽しめます。親子のコミニケーションツールとしては最高です」とPR。 また、ヤンキース田中将大の妻・里田まいとLINE繋がりというつるのと木下、つるのは「まいちゃんはすぐ返信してくれるんですよ」と言うと木下は「田中まいって名前で来たから知らない人だと思ってブロックしました。あとあと考えて『あ〜まいちゃんか』と気が付きました」と爆笑。続いて木下は「むこうは時間差があるからと」意味不明のコメント。つるのの「それは時差の事だね」というダメ押しに木下は「こういうの懐かしいね。昔はいつもこんな感じだったね」とお得意のおバカキャラを発揮した。(アミーゴ・タケ)
-
レジャー 2014年03月21日 17時59分
若葉S(オープン、阪神芝2000メートル、22日)藤川京子のクロスカウンター予想!
阪神11R、若葉Sは◎ウインフルブルームが実績通りの力で他馬を捻じ伏せます。 2勝馬でオープン勝ちはありませんが、ここ2走はGIで3着、GIII2着と重賞で好走。前々走の朝日杯FSは、好位で我慢が利き、最後まで渋太さを発揮して0秒2差3着。500万を勝った直後の中1週でのGI挑戦でしたから、誉められる内容です。前走のシンザン記念は、2番手から折り合いをつけて追走。直線で追い出して瞬時に反応はできませんでしたが、加速がつくとジワジワと伸びて差を詰め、快速馬ミッキーアイルの半馬身差2着。4連勝中のミッキーアイルの影を踏めたのはこの馬くらいで、モタれながらも追い詰めた勝負根性は相当なもの。だいぶ落ち着いてきてレースに支障が出ていないし、集中力が切れたりフラフラするところはまだありますが、自分のペースで先行できれば終いまでしっかり。 中間も坂路で乗り込まれ上々の動き。ここも力を出せますね。2歳時の野路菊Sでは1分46秒6のタイレコードを記録。1ハロン距離が延びても血統的に問題なさそうです。(12)ウインフルブルーム(3)アドマイヤデウス(2)サウンズオブアース(5)ダイシンサンダー(6)メイショウチギリ(8)オールステイ(4)グッドスピリッツ馬単 (12)(3) (12)(2) (12)(5)3連単 (12)-(3)(2)(5)(6)(8)(4)ウインフルブルーム 1頭軸マルチ※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
-
レジャー 2014年03月21日 17時59分
一発逆転! 仲町通のここが抜きどころ(3/22) 若葉S
◆阪神11R 若葉S◎ウインフルブルーム 5戦2勝ながら内容的にはほぼパーフェクトなウインフルブルームを本命視。懸念材料は、初めての2000mだが、先行してしぶとい脚を使える脚質、スペシャルウィーク産駒であることなどから十分にこなせるはずだ。ただ、3戦続けてマイルを使っていることから、ペースが落ち着きすぎるとやや行きたがる面が出るかもしれない。逃げると目されているオールステイをつつくような流れでレースが進み、直線を向いてウインが早目先頭、そんな展開になるだろう。 2着争いは差し馬。末脚の良いアドマイヤデウス、タイシンサンダーに未勝利を勝ったばかりだが、サウンドオブアースを加えた3頭に絞りたい。中でも、休み明けの前走でラスト1Fで進路をカットされ手綱を引っ張るロスがありながら、体勢を立て直して差し切ったサウンドは強い内容だった。OPへの格上挑戦でも素質的には見劣らない。一叩きした上積みも見込め、楽しみな存在。【馬連】流し(12)軸→(2)(3)(5)【3連単】フォーメーション(12)→(2)(3)(5)→(2)(3)(5)<プロフィール>仲町通(なかまち・とおる)在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
-
社会 2014年03月21日 17時59分
JA兵庫西のATMから2100万円強奪犯人は警備員だった
今年1月、兵庫県姫路市のJA兵庫西のATM(現金自動預払機)から現金約2100万円が強奪された事件は、通報した元警備員の狂言だった。 兵庫県警捜査3課などは3月18日、窃盗容疑で、元警備員の男(30=同県宍粟市一宮町)と、共犯の無職の男(31=大阪府大阪市城東区)を逮捕した。さらに、共犯者として、同19日、無職の男(31=大阪市中央区)を逮捕した。 逮捕容疑は、1月9日午前3時頃、共謀して、同県姫路市余部区上余部にあるJA兵庫西旭陽支店余部コーナーのATMから、現金約2100万円を盗んだ疑い。 主犯の元警備員は事件当時、同県たつの市内の警備会社の営業所に勤務し、ATMの警備を担当。そのため、現金が盗まれたATMコーナーが無人で、監視カメラが1台しかないなどの警備状況を熟知していた。 共犯者はインターネットで仲間を募ったといい、元警備員とそれまで面識はなかった。共犯の2人の男は知人だったという。 事件発生時、元警備員は県警に対して、「侵入警報が鳴ったため、ATMコーナーに駆け付けたところ、男2人に『金を出せ』と脅され、合鍵でATMを解錠させられた。後ろ手に粘着テープで縛られて、犯人は逃走した。粘着テープを自力で外し、携帯電話を奪われていたため、近くのコンビニから110番通報した」と説明していた。ところが、現場の状況とずれがあったため、県警が捜査していた。 元警備員は容疑を認めており、「パチンコでつくった数百万円の借金を返したかった」と供述している。(蔵元英二)
-
-
スポーツ 2014年03月21日 17時59分
元大関・琴欧洲が引退 日本国籍取得遅れ醜態さらす
大相撲春場所12日目の3月20日、元大関で西関脇のブルガリア出身・琴欧洲(31=佐渡ケ嶽)が日本相撲協会に引退届を提出した。 大関から陥落し、先の初場所(1月=両国)で復帰を懸けた琴欧洲は、8勝7敗で、条件の10勝以上を挙げられず、大関復帰はならず。今場所は関脇にとどまったが、2日目から9連敗。古傷の左肩を痛めたとして、11日目から休場した。肩、ヒザ、ヒジに故障を抱え、まさに満身創いだった。 最後の一番となった10日目の横綱・白鵬戦の後に、師匠である佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)に「気力がないです。悔いはないです」と引退を申し出たという。 会見で「若いときに一緒に上がって、巡業で毎日のように稽古した。最後に白鵬関と取ることがうれしかった」と話した琴欧洲。白鵬戦では相手の顔を見ることもできず、敗れた後、「終わりがきたと感じた」と言うと号泣した。 琴欧洲は02年九州場所で初土俵。所要11場所で新入幕を果たすと、年6場所以降では史上最速(幕下付け出し除く)所要19場所で、大関にスピード出世。08年夏場所で初優勝を果たしたが、ケガが多く、大関では満足な成績を収められなかった。大関在位は47場所で史上4位だが、そのうち、2ケタ勝利を挙げたのは、わずか14場所。通算成績は537勝337敗64休。 佐渡ヶ嶽親方は「ケガが治れば、まだ取れると思った。でも本人が、もう気力がありませんと言った。いつかこういうときが来るとは思っていたけど、早かった気がする」とコメント。北の湖理事長(元横綱)は「限界を感じたのだろう。大関に上がるときが最も良く、横綱を射止めると思っただけに残念。ヒザのケガが響いた。それでも、なかなか8年近くも大関は務まらない」と労をねぎらった。 「日本に来て、相撲取りになって本当に良かった。相撲は自分の人生です。今までも、これからも」と語った琴欧州は、今年1月、日本国籍(日本名=安藤カロヤン)を取得し、親方になる資格を得た。年寄名跡は取得していないが、大関経験者はしこ名で3年間、年寄として協会に残ることができる。今後は佐渡ヶ嶽部屋の部屋付き親方として後進の指導にあたり、その間に年寄名跡の取得を目指す。 日本国籍を取得するべく準備を始めてから、1年以上の月日を要した。帰化があと2カ月早ければ、大関から陥落してまで相撲を取る必要はなく、醜態をさらすこともなかったのだが…。なんとも、そこが惜しまれるところだ。(落合一郎)