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芸能 2018年10月11日 12時40分
芸能界復帰希望の坂口杏里 また“しくじり引受人”の大物芸能人が手を差し伸べる?
元タレントの坂口杏里が芸能界復帰を希望し話題となっている。坂口は2008年ごろより芸能活動を開始。女優の坂口良子さん(故人)を母に持ち、二世タレントとして人気を博した。だが、2016年3月末に芸能活動の休止を表明する。理由として坂口がホスト遊びにハマり多額の借金を作ったためともいわれた。 その後、キャバクラ店に勤務しながら、ANRI名義でAV女優デビューを果たすものの、2017年9月にAVを含めた芸能活動からの完全引退を表明していた。その直後には、高級性風俗店での勤務も話題となった。 完全引退表明から1年あまりでの活動復帰希望に対し、ネット上では「何度も不義理をおかしているんだから無理じゃないの?」「世の中が厳しかったから、芸能界に戻りたいと思っているなら甘い考えだな」といった厳しい声が目立つ。復帰可能性はどのくらいあるのだろうか。 「まず第一に整理しなければならないのは、芸能活動休止時に作ったといわれる膨大な借金ですね。それが返済を終えているのか、今も膨れ上がっているのか。そうした部分を含めてきちっと“尻ぬぐい”できる後見者が必要だといえるでしょう。さらに、今後坂口の素行を管理できるような優秀なマネージャーも必要です」(放送作家) 坂口に関しては、一時期はビートたけしが手を差し伸べる可能性も示唆された。 「たけしは、山本モナや小向美奈子といった“しくじり”をおかした女性タレントを自分の番組に起用するなど目をかけてきました。ただ両者の場合は、たけしと個人的な付き合いのある人物を通した依頼です。坂口の場合、そうしたコネクションがあるかといえば可能性は低いでしょうね。何より、たけし自身、オフィス北野からの事務所独立騒動もあり、坂口の面倒まで見るのは難しいのではないでしょうか」(前出・同) 果たして坂口杏里に“救いの神”は現れるのか。今後の展開を追って待ちたい。
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芸能 2018年10月11日 12時30分
“W不倫”疑惑で全番組降板の阿部アナ、直撃取材に回答 裁判の可能性も?
TOKYO MX「バラいろダンディ」などの全レギュラー番組を9月いっぱいで降板し、その原因がW不倫と報じられていたフリーの阿部哲子アナウンサーを直撃した様子を、発売中の「女性セブン」(小学館)が報じている。 阿部アナは9月27日に、前身番組から6年間出演した「バラいろダンディ」を卒業。その他、フジテレビ系「梅沢富美男のズバッと聞きます!」など全番組を突如降板。 所属事務所は、「具体的な病名については非公表ですが、重い症状ではありません」と説明。復帰時期は「体調の回復を見て探る」としていた。 そんな中、一部が降板の原因として報じたのが、亡くなった実業家の男性とのW不倫。男性の妻が遺品整理をしていたところ、阿部アナと不倫をしていた証拠品が次々と出てきたという。 そこで、怒り心頭の妻が所属事務所や出演していたテレビ局にW不倫劇を訴え出たため、降板に至ったというからシャレにならない。 同誌によると、阿部アナは06年11月にTBS局員と結婚し、09年10月に長男を出産したが、昨年5月に離婚。長男の親権は阿部が持っていたという。 阿部アナを直撃したところ、W不倫を認めつつ、「当時、私と夫の夫婦関係は破たんしていた。A氏からも、夫婦関係は冷え切っていると説明を受けていた」と回答。 男性の妻が今年8月ごろから阿部が出演する番組関係者に対し、阿部を告発する文書を送付。 それについて、阿部アナは「強い恐怖を感じ、執務に支障が出るほどの体調不良に陥ってしまいました」と説明している。 「今後、男性の妻が阿部アナに対して、慰謝料を請求して裁判を起こす可能性もありそう。いずれにせよ、しばらく阿部アナがテレビ復帰するのは難しそうだ」(芸能記者) シングルマザーの阿部アナだけに、収入がなくなれば苦境に陥りそうだ。
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社会 2018年10月11日 12時25分
韓国のモスバーガーで「安心して下さい日本産は不使用です」表示 SNSにも苦情殺到
韓国国内のモスバーガー店のトレーに敷かれたペーパーに書かれたある言葉が今、ネット上で物議を醸している。 今回問題となっているのは、今年夏ごろまでに韓国のモスバーガーで見かけられたというトレーのペーパー。そこにはロゴやバーガーの写真のほか、韓国語で「モスバーガーの約束 安全・安心・健康」として、「安心してお召し上がりください! モスバーガーコリアは日本産の食材を使用しておりません」とつづられていた。 このペーパーを実際に目にしたというツイッターユーザーは、いまだに韓国で日本産の食材が放射能の危険性に晒されているという偏見があると指摘。さらに、このツイートはネット上でまたたく間に拡散され、「いまだに風評被害を生む表記をするなんてひどすぎる」「食中毒騒動があったばかりなのにまた不祥事?」といった声が続出している。 2011年の福島第一原子力発電所事故以降、東北産の食材については安全であるというデータが出ているにも関わらず、日本国内でも消費が落ち込み、“風評被害”が問題に。さらに、海外では事故直後から日本産食品の輸入規制が敷かれ、今年に入って中国やブラジルなどから緩和や撤回があったものの、今もなお、韓国はじめ台湾、アメリカなどから日本産・福島県産の食材が輸出規制を受けている。 しかし、今回の韓国モスバーガーの文章は、あたかも日本産の食材が「危険」という印象を与えるものとして違和感を抱くネットユーザーが続出。モスバーガーの公式サイトでは、いまだ発表はないものの、モスバーガー公式ツイッターアカウントには、「風評被害を拡散させるのは直ちにやめてください!」「悪意を感じます。もう二度とモスバーガーに行きません」「本社が日本にあるにも関わらず、ああいう文面を許す姿勢は理解できません」といった苦情の声が殺到している。 韓国モスバーガーの文面について、日本のモスバーガー本社が関わっていたかどうかについては不明だが、公式発表を待つネットユーザーも多い。果たして何らかの動きはあるだろうか。
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芸能 2018年10月11日 12時20分
「あとは売人になるか」ラサール石井、高橋祐也被告への暴言で炎上 “不謹慎すぎる”の声
10日に放送された情報番組『バイキング』(フジテレビ系)の中で、ゲストとして登場していたラサール石井の発言が物議を醸している。 発端となったのは、女優・三田佳子の次男で、今年9月に覚せい剤取締法違反の容疑で逮捕された高橋祐也被告が保釈されたというニュース。番組では、「保釈金300万円を誰が払ったのか」「覚せい剤で逮捕される芸能人2世」などが紹介。さらに、取り調べの中で高橋被告が薬物について「やめる自信がある」と発言したことも取り上げられた。 しかし、今回で4度目となった高橋被告の逮捕。さらなる再犯の可能性についてトークを振られたラサール石井は、「甘い言葉が昔の仲間とかから入ってきちゃうから(縁を)断ち切らないと。薬物依存の回復施設とかで働くか……」と回答。続けて、「あとは(覚せい剤の)売人になるか」と発言。 この発言にはさすがのMC坂上忍も苦笑いしつつ、「それはまずいと思いますけど……」とフォローしていたが、この発言にネットからは「冗談でも悪質過ぎる」「放送事故レベルの発言。笑えない」「不謹慎にもほどがある」といった批判の声が噴出。さらに、「少なからず立ち直ろうというという意思を折る発言でしかない」「薬物から一生懸命立ち直ってる人もいるのにひどすぎる」という声もあり、炎上する事態になっている。 「今回は逮捕が4度目ということや、高橋被告が月200万円の小遣いをもらっていたことなども報じられ、高橋被告の印象もさらに悪くなっていますが、ラサール石井さんの発言は冗談だとしも、地上波でニュースを扱う番組として決して許される発言ではありません。普段ツイッターで政治的発言や与党批判を繰り返しているラサール石井さんだけに、『ネット上に書き込む悪口と同じ感覚になったのでは?』との指摘も見受けられます」(芸能ライター) 呆れ声を多く集めてしまった今回のラサール石井の発言。ネット上では批判が多く集まっているものの、いまだラサール石井本人から釈明のコメントなどは出されていない。
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社会 2018年10月11日 12時10分
薬物・銃器対策課の巡査部長が覚せい剤所持で逮捕 「ミイラ取りがミイラ」事件に怒りの声
北海道・札幌中央署の薬物銃器対策課の巡査部長(46)が覚せい剤取締法違反(所持)で逮捕されたことが判明。ありえない事件に、怒りの声が殺到している。 逮捕された巡査部長は、室蘭署など10年以上薬物・銃器対策課に勤務。4月から札幌中央署に所属していた。 そんな薬物と銃器の取り締りに精通していると思われた巡査部長だが、実は自分が覚せい剤を使用していた様子。札幌中央署が別の事件で捜査を進めていたところ、この巡査部長が覚せい剤を所持している疑いが浮上する。 そして10日午後8時、捜査員が路上にいた巡査部長に声をかけ、持ち物をチェック。その結果、覚せい剤を発見し、現行犯逮捕と相成った。現在のところ使用していたかについてはわかっておらず、これから明らかになるものと思われるが、可能性は高いものと見られている。 また、覚せい剤の取り締まり情報などを組織に流していた可能性も否定しきれないが、こちらについても現在のところは不明だ。 「覚せい剤を取り締まる人間が覚せい剤を所持していた」という「ミイラ取りがミイラになった」事件に、ネットユーザーからは「こんな奴らにスピード違反を取り締まられたくない」「腐っている」「権力を濫用している」など、怒りの声が殺到している。 警察官による犯罪が後を絶たない昨今だが、今回の事件は「ありえない」もの。巡査部長の懲戒免職はもちろん、管理者側も責任を追及されるべきだろう。
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芸能 2018年10月11日 12時00分
横野レポーター、貴乃花氏の政界進出を「応援する」と発言 再び“手のひら返し”に批判殺到
日本相撲協会と貴乃花氏の一連の騒動を受け、何かと話題になる横野レイコ氏にまた批判が集まっている。相撲取材歴31年で、“協会寄り”だと言われている横野氏だが、10日、『バイキング』(フジテレビ系)に出演し、貴乃花氏の政界進出について言及したのだ。 この日番組では、貴乃花氏が来夏の参議院選挙に出馬するのではないのかといったことを取り上げたのだが、横野氏は「元貴乃花親方は引退会見でも協会とは闘わないとおっしゃっているし、立候補しますとはおっしゃっていない段階」と慎重になりつつも、「もし元貴乃花親方が出るって言うんだったら、応援したいと思います」と支持を表明。さらに、「今、悩んでいると思いますけども、もしやると決めたら意外と向いている面があると思います」と貴乃花氏の政治家としての素質を評価する場面も見られたのだ。 しかし、ネット上では「横野が言うことは何かしら意図があるし、信用しない方がいい」「批判しておいて今度は応援したいなんて節操がない」といった批判が殺到。さらに、貴乃花氏が政界進出を果たすことを見越して「出馬すれば間違いなく当選だから、微妙に立ち位置を移動している」「横野氏はただ単に自分の仕事を増やそうと企んでいる」と推測している人も多かった。 「その前日にも、『バイキング』で貴乃花氏の政界進出について取り上げたのですが、その際、横野氏はあたかも貴乃花氏に“スキャンダル”があるかのような言い回しをしていました。坂上忍さんは『言い回しが上手い』『含みがある』と分析し、共演者らは『さすが横野さん』と称賛していましたが、世間は『印象操作をしてる』と大バッシングでしたよ。それにも関わらず、次の日には貴乃花氏を支持すると発言。視聴者の横野氏に対するフラストレーションも相当溜っていると思います」(芸能記者) ネット上を見ても、横野氏に賛同する人は少なく、批判の方が圧倒的に多い。そのため、「横野は視聴率を上げるためだけの役割」と捉える人も少なくはないようだ。 貴乃花氏の政界進出が決まった際には、その後の横野氏のコメントも気になるところだ。
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芸能 2018年10月11日 07時20分
初回がコケて大幅な軌道修正が必要になった有村架純の主演ドラマ
9日に放送された女優の有村架純(25)主演のTBS系ドラマ「中学聖日記」の初回の平均視聴率が6・0%だった。 人気コミックを原作に、片田舎の中学校を舞台に有村演じる女性教師・末永聖が、婚約者がいながらも、赴任先で出会った不思議な魅力を持つ中学生・晶に心惹かれていくヒューマンラブストーリー。 晶役には昨夏まで高校球児だった新人俳優・岡田健史(19)が抜てきされていた。 「ドラマの放送前、有村は同局の番組に出て番宣しまくった。女優としての実績も知名度も申し分ないにもかかわらず、あまりの低調な数字。制作サイドも有村の事務所幹部も落胆しているでしょう」(芸能プロ関係者) 有村の事務所の先輩・山口紗弥加(38)の初主演ドラマ「ブラックスキャンダル」は木曜深夜の放送にもかかわらず、4日放送の初回は4・3%を記録。 有村のドラマはゴールデン・プライム帯の火曜午後10時の放送。山口のドラマと比べても、なかなか厳しい数字となったが、その背景には制作サイドの“忖度”があるようだ。 「昨年、有村の主演映画『ナラタージュ』でかなり激しい濡れ場にしたところ、事務所サイドからクレームが入ったというのは有名な話。そのため、今回のドラマでも出し惜しみしそうです。実際、第1話では岡田とキスしそうでしませんでした。このままだと明らかに軌道修正が必要。たとえば、有村の恋人の謎の上司役を演じる吉田羊は第1話でバイセクシャルであることをカミングアウト。吉田の役に有村演じる主人公が“寝取られ”されそうになり2人が濃厚なキスをするシーンなど、あらぬ方向に向かえば数字も跳ね上がりそうです」(芸能記者) 有村にとって試練のドラマになりそうだ。
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芸能 2018年10月11日 06時00分
『ひよっこ』続編決定に歓喜の声! これが好評なら“ちゅらさん化”の可能性も
みね子がまた帰ってくる! 2017年度上半期に放送された連続テレビ小説『ひよっこ』が、来年3月に「続編」として戻ってくるのだ。奥茨城の小さな農家に生まれ育ち東京で就職した谷田部みね子を取り巻く、優しく温かい人々の群像劇は多くの視聴者の心をとらえたが、終了後も「続編」のラブコールが止まなかったこともあり、決定したようだ。 復活の一報に、SNS上では早くも歓喜の声で持ち切りだ。「春まで待ちきれない!!」「やったー!茨城っ子なので嬉しい! 有村架純ちゃんもみね子も大好き!」「みね子が、時子が、三男が、米子が 愛子さんが、青天目ちゃんが、豊子が、幸子さんに、優子さん、そして、宗男が帰ってくる〜」などなど興奮が続いている。 舞台は、前回から2年たった1970年の東京赤坂と奥茨城村。30分の本編が4回にわたって放送されるようだが、脚本を手掛ける岡田惠和氏によれば、登場人物の「近況報告」が主に描かれるという。確かに、その後が気になるキャラクターは多い。みね子と、ヒデこと前田秀俊(磯村勇斗)との夫婦生活は? 記憶喪失になったものの、あることで思い出すようになった父・実(沢村一樹)の様子は? 売れっ子漫画家になった坪内祐二(浅香航大)と新田啓輔(岡山天音)とのコンビ「つぼ田つぼ助」は今? 乙女寮の面々は? 女優・川本世津子(菅野美穂)の行方は? と興味は尽きない。 「脚本家の岡田氏は2001年の朝ドラ『ちゅらさん』も手掛けていますが、その後、『ちゅらさん2』(2003年)、『ちゅらさん3』(2004年)、『ちゅらさん4』(2007年)と続編を次々と放送しています。『ひよっこ』も来春のスペシャルが好評なら、この後も彼女たちの“物語”を見られるかもしれません」(芸能ライター) もちろん、主題歌は桑田佳祐の『若い広場』、語りは増田明美。終わった時は「ひよっこロス」で涙に暮れていた視聴者は、今度は喜びの涙に変わることだろう。いずれにしても楽しみに待ちたい。
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スポーツ 2018年10月11日 06時00分
来期“打者専念”の大谷翔平に期待がかかる史上5人目の快挙
二刀流・大谷翔平が右ヒジにメスを入れた。所属のロサンゼルス・エンゼルスの発表によれば、術後の回復具合は順調とのことだが、投手としての本格的な練習を再開するのは「半年以上」先となるらしい。 来季は二刀流を封印し、打者に専念することになる大谷。米メディアは早くも「ホームラン王のタイトルが獲れる」と期待を寄せているのだが…。 「大谷が今季のペースで本塁打を打つことが前提となりますが、来季も今季同様、バッターとして活躍できるのなら、2つの栄冠を手中に収められます」(在米スポーツライター) 1つは本塁打王、2つ目は「40×40クラブ」入りだ。同クラブは1シーズンに本塁打40、盗塁40を達成した選手を指し、過去4人しか実現していない。しかも、96年のボンズ、98年A・ロドリゲスなど、いずれもその時代を代表するスラッガーばかりだ。 大谷が達成すれば史上5人目の快挙となる。今季の大谷は114試合367打席に立ち、22本の本塁打を放った。米球界には「打数÷本塁打」の指標があり、ホームランを1本打つのにどれくらいの打数を要したかが重要視される。大谷は四球37、敬遠2、死球2。「326打席÷22本塁打=14.8」。つまり「15打席に1本」の確率で本塁打を放っている計算になる。 この数値はかなり優秀。昨季、本塁打王に輝いたア・リーグのジャッジが14.3、ナ・リーグのスタントンが17.0。ジャッジは52本、スタントンは59本を放ったが、両選手とも、540打席以上に立っている。大谷が打者に専念すれば、当然打数も増え、彼らとほぼ同数の本塁打を放つとみられているわけだ。 「しかも大谷は、エンゼルスきっての俊足です。打者に専念するのなら、単独スチールのサインも増えます。今季は投手登板に影響しない範囲での盗塁ばかりでした」(同・ライター) 2年目の飛躍も併せ、本塁打王のタイトル争いに食い込めば、二刀流以上に注目が集まるかもしれない。もし争いに敗れたとしても、史上5人目の「40×40クラブ」快挙達成の可能性は高そうで、全快後、「このままバッターに専念してくれ!」なんて声も聞かれそうだ。
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社会 2018年10月11日 06時00分
田中角栄「名勝負物語」 第二番 福田赳夫(4)
昭和47年(1972年)6月17日、佐藤栄作首相退陣声明をもって“開禁”されたことになる「角福総裁選」ではあったが、すでに田中角栄の水面下での動きは激しいものだった。5月9日夜の東京・柳橋の料亭「いな垣」での事実上の田中派旗揚げも、またその一つであった。筆者はのちに、当時の田中秘書だった早坂茂三(のちに政治評論家)から、迫真に満ちた模様を次のように聞いている。 「その後の多数派工作をにらめば、核になる田中派としての“数”が問題だ。あの夜、私は『いな垣』の玄関隣にある帳場で部屋を暗くし、電話を前にして障子をほんの少し開け、入ってくる佐藤派衆参議員の名前をチェックした。議員が到着するたびに、目白の自宅にいるオヤジに電話で名前を報告する。オヤジは向こうで佐藤派議員の名簿を前に、私の報告した名前に赤エンピツで○印を付けている。最後の議員の名前を告げると、オヤジは言ったナ。『ご苦労だった。よし、予定通りだ』と。集まったのは81人だった。佐藤派は102人だったことから、福田支持は21人と読み切った」 この「いな垣」の謀議を、福田自身は知るよしもなかったのだった。 しかし、正式に退陣声明を出す前のこうした露骨な動きを知れば、佐藤が烈火の如く怒ることのほか、どちらに付くか様子見の他派議員による田中自身への不信感に直結しかねない。ために、じつは「いな垣」の謀議は抜け道をつくっていた。田中の政治行動は、常にまず最善手を指し、次善の策、三善の策まで用意する、万全の策をほどこしていたのが特徴だった。田中のご意見番的存在だった木村武雄がこの集まりの旗を振った形とし、仮にこの謀議がバレても田中自身の意向ではなかったとしたのである。「いな垣」での予約は、木村武雄名だった。 この木村は戦前は大陸浪人、その頃からチエ者で時に大ボラ、ラッパも吹くことから「元帥」の異名もあり、建設大臣などを歴任したいわば“大物議員”である。筆者は「角福総裁選」に決着がついたあと、この木村に自宅でインタビューをしている。一重の着物に兵児帯をぐるりと巻き、次のように大いに“自賛”したものだった。「じつは不利だった総裁選で田中を勝たせることができたのは石原莞爾から学んだ戦略だったのだ。作戦は、いわば二段構えで臨むということで、まず佐藤派内の田中支持者を増やす一方で、ライバルの福田クンを外堀から包囲していくというやり方だった。図星だったナ」 石原莞爾とは、かつて日本軍の満州占領における“立役者”で、独自の戦争理論を持っていた戦略家である。大陸浪人だった木村は戦時中、この石原に大きな影響を受け、総裁選という戦争に“援用”したということのようであった。★遮二無二の「田中多数派工作」「いな垣」で自信を得た田中は、その後、一気に多数派工作に拍車をかけた。6月2日には、盟友の大平正芳の支持を取り付け、大平も総裁選に出ることで福田支持者を分散させる一方、「角福」の決選投票になった場合はもとより田中支持に回ることを確約させた。 その一方で、無派閥議員に影響力のある「ズル正」「道中師」の異名もあった“策士”川島正次郎を引き込み、やがての天下取りを夢見る中曽根康弘の協力も取り付けた。出馬をチラつかせていた中曽根は、突然の出馬辞退を表明したが、時にこんな声も飛んだ。 「田中は7億円で中曽根派を買収、中曽根がやがて総裁選に出るときは支援するとの“密約”もあったようだ」 次いで、何かと「金権政治打破」の声を上げる三木武夫も説得、田中内閣ができた場合は「清新にして実行力ある政治をやる」「日中国交正常化へ努力する」などの“確認事項”を取り交わし、三木は総裁選に出馬するものの大平同様、決選投票になった場合は田中支持で同意したのだった。 ここに事実上の田中・大平・中曽根・三木の「4派連合」が成立し、参院議員の取り込みも拍車をかけていたことから、7月5日の総裁選ではメディア各社は「田中圧勝」を予測した。 「4派連合」を成立させた田中は余裕も見せ始めた。それまで福田の世話になっていた議員が、「迷っている」と田中のもとを訪れると、田中はその議員に言ったものである。「友情は友情だ。オレに遠慮はいらん。福田君の力になってあげなさい」と。余裕があるからと言えばそれまでで、こうした対応で相手をコロッと参らせてしまうのも「田中流」なのだ。 さて、一方の福田はと言うと、「劣勢」を尻目に、しかし一縷の望みは崩さなかった。なぜなら、退陣声明をした直後の佐藤首相が、田中、福田を前にして、こう言ったからだった。「君たちは“息子の争い”だ。どちらが1位になっても、(決選投票では)2位が1位に協力するのが好ましい」 福田はこれを了としたが、もとより田中は聞き流した。福田は三木が出馬することになる第1回投票で佐藤の影響力にも期待し、接戦ながら自分が1位になる可能性を読んでいたことにほかならなかった。(文中敬称略/この項つづく)***********************************************小林吉弥(こばやしきちや)早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
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