社会
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社会 2017年12月20日 14時00分
スクープ! 富岡八幡宮殺傷事件 実行犯から本誌にあった「犯行予告」90分 全真相(2)
茂永容疑者によると彼は数年前から九州の福岡に移り住み、宮司に戻れない場合には釣り船屋を営もうと漁船や釣り船に乗ってノウハウを学んでいたそうです。だが、一方的な手当の打ち切りが原因で貯蓄もほぼ使い果たしてしまった。私が金融機関から借りる手立てはないのかと水を向けると、このときも「担保がないばかりか、前科がある人間に貸してくれる銀行なんかありませんよ」と笑っていた。 また、同じく犯行に及んで死亡した妻の真里子容疑者は宝石の鑑定士の資格を持っており、一時は宝石店にも勤めていたが、そこにも茂永容疑者の逮捕歴や放蕩歴を伝える怪文書がバラまかれ、「働く場所がない状況だ」と話していた。2人が『富岡八幡宮』と縁を切ろうと本気で考えたことがあったかは不明だが、逃げても幸せになる道はないと感じていたようです。 〈無論、だからといって長子さんの殺害を企て始めた同容疑者の思いを、記者が受け入れるはずがない。 茂永容疑者が話した内容を端的に伝えるためにここには記していないが、実際の会話には凶行を思いとどまり、生活を改めるよう諭す記者とのやり取りが多分に含まれていたことを伝えておかなければならないだろう。 茂永容疑者はその記者の声に耳を傾け、最後には「一度、考え直してみますよ。それに近いうちにまた電話します」と話してくれたが、終始、悔やんでいたのは逮捕歴と最初にバラまかれた怪文書のことだった。〉 茂永容疑者は、自分に対する度重なる怪文書をバラまき続けたのは、長子さんだと決めつけていた。事実、『富岡八幡宮』の内部関係者しか知らないようなことまで書かれており、その疑惑は確かに濃厚と見られていたのです。そのため、同容疑者も長子さんに対する怪文書をまき続けていたが、「最初の怪文書が出なければ、長子を道連れに地獄に落ちようとまでは考えなかったでしょうね」と語っていました。 というのも、宮司時代に怪文書が神社界にバラまかれた際、茂永容疑者は警視庁に相談し、長子さんを逮捕させようとしたという。結局、神社の看板に傷が付くことを恐れて取りやめたらしいが、逆に長子さんは茂永容疑者が年賀ハガキに書いた文面の一部を問題にし、深川警察署に通報して逮捕させた。 また、母親への思慕の念も強まっているようだった。茂永容疑者は、事件後マスコミ筋に送りつけた遺書で自分の長男を次の宮司に据えることを要求しているが、相談役として母親を任命するよう示唆している。母親は同容疑者の女性遍歴と放蕩ぶりの怪文書が出回った際、それをいさめるために長子さん側についたこともあるらしいが、長子さんが宮司になると冷遇され「神社の役員を外されて、安い給料で小間使いのように働かされていた」という。 「母もかわいそうな女で、それもなんとかしたいんですよ」。茂永容疑者はそう語っていたのです。 〈これが、のちに凶行を起こした茂永容疑者と話したほぼ全容だが、冒頭でお伝えしたとおり、そこには事実でないものも含まれているかもしれない。またどんな理由があれ、実の姉を殺害した茂永容疑者は、世間から糾弾されてしかるべきで、殺害された長子さんの冥福と巻き添えになった運転手の快癒を、心から祈るばかりだ。 だが、2人の間に長年横たわっていた確執は、凶行という最悪の形で幕を閉じる以外、道はなかったのだろうか。その答えは事件後に記者が取材した『富岡八幡宮』関係者のコメントに委ねたいと思う。〉 同神社の内情に詳しい氏子の1人がこう語る。 「長きにわたる2人の確執を知る者からすれば、事件は起こるべくして起きたと言える。『いずれこうなる』と話す者も少なくなかったんです。殺害された長子さんは痛ましいが、彼女では『富岡八幡宮』がもたなかったのも事実で、氏子の間では茂永さんにもう一度宮司を任せようと、今年の年明けから彼を探していた者もいたほどなのです」
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社会 2017年12月19日 14時00分
スクープ! 富岡八幡宮殺傷事件 実行犯から本誌にあった「犯行予告」90分 全真相(1)
東京・江東区の『富岡八幡宮』で12月7日に起きた「女宮司惨殺事件」は、日が経つにつれ殺害された宮司の富岡長子さん(58)と事件を起こして自殺した元宮司の富岡茂永(56)、真里子(49)夫婦の確執が浮き彫りとなり始めている。 両容疑者が長子さんの乗った車を駐車場で待ち伏せしていたことや、事件後にメディアに積年の確執ぶりを伝える遺書が届けられたことで、今では計画的犯行だったことが判明しているほどだ。 だが、彼らはいったいいつからこの凶行を企てていたのか。その疑問に、小誌は少なからず答えられると考えている。というのも、事件のずいぶん前に記者の元には、茂永容疑者本人から犯行を予告する1本の電話がかかっていたのである。 その際に同容疑者が漏らした話の全容をここに記者の独白としてお伝えしようと思う。記した話にはあまりに一方的な言い分が含まれていたり、記者が当時のメモを取り違えている可能性も少なくないだろう。 また容疑者と被害者が死亡したため、今では事実かどうかも判別しにくい部分もある。ただ、ここに記した話は、骨肉の事件を引き起こした男が犯行前に語った「まごう事なき真実」に違いない。ぜひともそれをご理解の上、お読み願いたい。 茂永容疑者から私の元に電話が入ったのは、毎年夏に行われる深川八幡祭りの終わった8月下旬のことでした。もともと同容疑者とは、3年前に小誌が報じた記事の取材中に知り合い、昨年以来、連絡が途絶えていたため慌てて電話を取ったのです。 茂永容疑者は短いあいさつを終えると、突然、こう言い出しました。「山崎さん、悪いけどチャカの入手ルート(拳銃のこと)を教えてくれないか?」。たぶん、私が暴力団記事を呼び物とする『週刊実話』の記者だったことから電話してきたのでしょうが、もちろん入手先など知るはずがない。そのため教えられないことを告げ、「なぜ必要なのか」と1時間半にわたって問い詰めることとなったのです。 茂永容疑者は度重なる私の問いかけにしばらく黙り込んでいましたが、その後、意を決したようにこう言い放ちました。「長子をぶち殺したいんですよ」「ヤツを殺して私も死のうと思って」。その言葉を聞いて押し黙ったのは、今度は私の方でした――。 〈茂永容疑者は拳銃を手に入れたい理由を話してしまうと、間を置かず長子さんを殺害しようと考えた動機を語り出した。その最大の理由は、当時、『富岡八幡宮』が画策していた神社本庁からの離脱問題だった(9月28日に正式に離脱)。〉 茂永容疑者は何度も「神社本庁から離脱してしまったら、今度こそ長子が宮司に就任して八幡宮があの女の独裁で没落する」「自分や息子が再び宮司となって、富岡を由緒正しき格式の備わった神社に戻す夢も潰えてしまう」と語りました。 事件後に各メディアが報じたとおり、長子さんは7年前に同神社のトップに就いたものの、役職は宮司代務者。宮司に任命するよう神社本庁に何度も打診したが、それが認められず離脱の動きを見せていた。一方、茂永容疑者は2代前の宮司だが、女性遍歴と放蕩ぶりを伝える怪文書がバラまかれたことを理由に、辞任に追い込まれた経緯がある。 彼は常々「自分が心を入れ替えて宮司に返り咲き、運営体制を生まれ変わらせたい」「格式ある神社の未来を息子に託したい」と漏らしていたが、神社本庁から離脱すれば同団体の意向も関係なくなり、長子さんが宮司に就いてしまう。それに危機感を抱いたことは明らかで、話の中盤には「もう富岡を正す芽はない」「だから私は捨て石でいいんですよ」と、力なく笑ったほどでした。 〈ちなみに被害者の長子さんの独裁ぶりについては、3年前の小誌記事『天皇陛下を冒涜した 富岡八幡宮・エセ女宮司』('15年1月1日号)で詳報している。 その内容は、'12年に天皇皇后両陛下が深川八幡祭りをご訪問された際に建立した記念碑に「宮司」と偽りの肩書きを刻んだり、神社本庁への申請・許可なく境内地に“お賽銭御殿”と呼ばれる1億2000万円もの豪邸を建てたり。こうした暴挙を茂永容疑者は以前から苦々しく思っていたが、彼が凶行を思いついたのは、これを正す手立てが永遠に失われてしまうからだけではなかったのだ。〉 茂永容疑者は'01年に宮司を辞任させられたが、以後月額100万円近い手当の支給を条件に辞任を受け入れたそうです。ところが宮司を降りるとその条件は握りつぶされ、数分の1に減らされてしまったという。 新聞やテレビが報じたとおり、そうした恨みが積もって'06年の年賀状に〈必ず今年中に決着をつけてやる。覚悟しておけ〉などと書いた年賀状を送付。長子さんの訴えで深川警察署に逮捕されたが、この骨肉の争いが激化したのか「その手当が一方的に打ち切られた」「もはや私ら夫婦は生きていく金もないんです」と漏らしていました。
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社会 2017年12月19日 12時29分
結婚しても子どもがいても幸せじゃない?
あなたは、結婚することや子どもがいることを幸せだと思うか? マーケティング調査会社の『GfKジャパン』が15日、世界17か国2万3千人を対象に実施した「理想的な生活について考えた場合に、欠かせない要素はなんですか」というアンケートの結果を発表した。 その結果、「幸せな結婚」と回答したのは、17か国の全体平均では60%だったのに対し、日本では43%で、17ポイントもの開きがある。さらに、「子ども」は全体平均では46%だったが、日本では31%という結果になった。 つまり、日本人は世界的に見て「結婚すること」や「子どもがいること」を幸せと感じにくい人種と言えそうだ。 この調査結果に関して、ネット上では、様々な意見が飛び交っている。 まず、全体的に多く目立った意見として、「子供のあるなしで、使えるお金が全く違ってくるもん」「子供がいたら金がかかるから、経済的に安定しないしね」「一生困らない資産がすでにあるなら、子供いたらもっといいと思うけど、ほとんどの家庭はそんなゆとりないからね。やっぱお金だわ」など、子どもの好き嫌いではなく、お金がないため子どもを産むのが難しいと考えている人が多いようだ。 また、「結婚して子供産むのが当たり前と思ってるのは、年寄り世代じゃないの」「幸せの形がそれぞれ違うからね」「子供はいても、いなくても、幸せでしょ」といった、「子どもがいて当たり前」、「子どもがいる家庭は幸せ」という固定概念を否定する意見も多く見られる。 先日電車に乗った時、赤ちゃんが泣きだし、肩身の狭そうな表情を浮かべる母親の姿を見て、「子どもを産むのは大変そうだな」と思ってしまった。子持ちの親は世間から、「親ならちゃんとしつけとけ」「育てられない親が子どもなんて作るな」というプレッシャーを常に感じている。 もう少し、私たちの子持ちの親に向く視線が優しくなれば、この調査結果も多少は変わってくるのかもしれない。
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社会 2017年12月18日 14時00分
天下の猛妻 -秘録・総理夫人伝- 鈴木善幸・さち夫人(下)
鈴木善幸は、初出馬では野党の社会党公認で当選を飾ったものの、2回目の衆院選ではナント与党の吉田茂率いる民自党にクラ替え出馬、当選を果たした。 しかし、この「革新」から「保守」へという“コペルニクス的転回”には、当然のように有権者からの批判がついて回った。「あまりに節操がなさすぎる」「“見通し”がよすぎるのではないか」というものだった。そうした背景には、当時、次のような見方があった。 「鈴木は社会党入りしたものの、理論至上主義と党内の内紛ぶりの凄さに、ホトホト嫌気が差したからという話が残っている。加えて、当時、2年連続の『キャサリン』『アイオン』の台風があり、この災害復旧には乏しい岩手県の財政援助だけでは無理があり、国の援助が待たれていたということもあったようだ。結果、現実的な懸案解決には、地元後援会の要請の一方で、もはや社会党ではダメという判断を自ら下したということのようだった。もっとも鈴木には、元々、思想的な裏付けは乏しかったという声がもっぱらだった」(岩手県の地元記者) ために、妻・さちは夫への「節操なし」の有権者の批判に耐えられず、以後、3回ほどの選挙では前面に出ることはなかった。のちに、鈴木が総理になって半年ほど経ったあと、筆者はさちにインタビューし、このあたりを質したことがある。夫が総理になったことで、すでにそのときのショックぶりはどこ吹く風、シレッとしてこう言い切ったものであった。 「主人は民自党入りには、誰にも相談していませんよ。『与党に入って国家予算を地元へ』という地元の要請に応えたということです。総理としての初の訪米の際には、アチラさん(米国)も、『川の流れは、ときとして変わるものだ。それによって、端にあったクイも真ん中になることもある』と理解を示して下さったのです」 ここでは、さちの“気丈ぶり”も、また知れたということであった。 こうしたさちの気丈さは、鈴木が総理に就任したときにして“全開”だった。鈴木の総理就任直後に、報道陣からファーストレディとしての心構えを問われたさちは、ピシャリとこう言ったものであった。 「カラスはカラス。白鳥にはなれません」 そうしたさちを見続けた夫妻の次男で、現・五輪担当国務大臣の鈴木俊一は、その横顔を次のように語っている。 「とにかく、母は家で政治家の親父の帰りをひっそりと待つというタイプではなかったですね。そら姉の小学校のPTAの会合だなんだと、私の子供の頃でもよく外で活動していた。また、新聞で親父がこう言った、ああ言ったと書かれますよね。おふくろは、よく読んでいました。親父はたとえ発言の真意を違って取られても黙っていましたが、おふくろは論調に文句をつけていた。親父が何か言われると、まず先に反論するのがおふくろだったんです。芯が強いというのか、“我”は確かに強く決して自分を曲げない。まあ、息子の私から見て、100点満点で75点の“政治家の妻”だったかも知れません」 その鈴木政権に“かげり”が生じたのは、総理になって2年が経つ頃だった。この間、政権のバックにいる「闇将軍」田中角栄元首相への自民党内の批判が、即、鈴木政権を徐々に追い込む形になっていったということだった。一方、こうした空気の中では鈴木が目指した「行財政改革」も遅々として進まず、田中はそれを指して「いつまでも芝居の幕を上げないと客は帰ってしまうぞ」と、“警告”の弁を口にしていた。これは、鈴木政権が一刻も早く実績を上げてくれないと、自民党内の「反鈴木」勢力の批判はさらに高まり、結果的には田中自身の権力維持に影を射すとの思いが強かったからと思われる。 結局、田中は鈴木政権に踏ん切りをつけることで、自らの影響力の温存を図った。影響力を残せるとの思いから、鈴木の後釜には中曽根康弘を担ぐのである。 鈴木は昭和57年(1982年)10月12日、ついに電撃的な退陣表明をした。権力抗争のはざまに揺さぶられる我が身を、よしとしなかったということであった。 その退陣表明の5日前、筆者はさちにインタビューをしている。振り返れば、ここでさちは筆者に退陣への“ヒント”を与えていてくれたのだが、惜しむらく、筆者は5日後の退陣を読み切れなかった思い出がある。さちは、こう言っていた。 「主人は人道的な人間なんですよ。カキみたいに、岩にしがみついてもという男ではありません。そのうち、分かるわ」 鈴木は「大宰相」の名前は残さなかったが、昭和53年、それまでの農林省の農業、林業に“水産”を加えた形で、農林水産省と名を変えた。それまでないがしろにされた漁業の重要性に、一貫して汗をかき続けた鈴木の、小さくはあったが金字塔と言えたのだった。小林吉弥(こばやしきちや)早大卒。永田町取材48年余のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『決定版 田中角栄名語録』(セブン&アイ出版)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
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社会 2017年12月18日 10時00分
買取価格下落で倒産続出 苦悩の太陽光発電業者が生き残る路
今年10月下旬から、中国の某大手太陽電池メーカーの日本法人(東京都千代田区)の事務所に“もぬけの殻”騒動が起き、改めて“太陽光不況”の深刻さが取り沙汰されている。 「民間の大手信用調査会社などによれば、ある企業からこの日本法人と連絡がつかないとの情報が入り調べてみると、完全に不在の状態だという。中国の親会社からも特に事務所移転の報告もないことから、騒動となったのです」(電力会社関係者) 本社は、米ニューヨーク証券取引所にも上場する急成長の中国太陽光企業。従業員はグループ全体で約6000人にのぼり、売上高は約70億円(2015年)。日本法人はモジュール(パネル)などの太陽光部材を販売していた。 「日本法人は別の企業が従業員や一部業務を引き継いだとの情報もある。つまり、本社の方は増産体制だが、日本では太陽光発電事業全体の陰りから、立て直しと別部門での事業に力を入れるための再編による事務所変更では、とも言われている。いずれにせよ、日本では太陽光発電事業は全体的に低迷状態に陥り、大きな岐路に立たされているということです」(全国紙社会部記者) 太陽光発電関連企業の厳しい経営環境の理由を経営コンサルタントはこう解説する。 「日本市場での太陽光発電は、国が定めた買取価格が年々下がっていることが大きく影響している。東日本大震災での福島第一原発事故を契機に、当時の民主党の菅直人政権が積極的に太陽光発電の買取制度を導入した。事業者から1kW40円で電力会社が購入する固定価格買取制度、いわゆるFIT法です。しかし、電力会社が購入するといっても、その原資は一般家庭の電気代に上乗せされる。つまりは、太陽光発電業者の儲けを一般の家庭が負担するというシステムです。再生エネルギーを手放しで喜んでいた一般家庭も最近は徐々にこのシステムのカラクリが分かり始め、反発も強くなり、国は買取価格を引き下げざるを得なくなった。それが、事業者の経営を圧迫し始めたのです」 '17年度も、買取単価は原則21円で、開始当初の約半分に低下した。このため冒頭の日本法人の騒動や、太陽光発電業者の倒産が続出しているのだ。大手信用調査会社の調べによれば、'17年1〜9月までの倒産は68件で、過去最多とされた昨年の年間65件を9月の時点で上回っている。 太陽光不況を示す象徴的な倒産は、'16年の日本ロジテック協同組合だ。負債総額は約163億円('16年3月31日時点)。同組合は、'07年11月に設立された事業協同組合で、経産省より特定規模電気事業者(新電力)の認可を取得し電力小売事業に参入。'10年7月、電力供給会社などから電力を購入し始め、組合員に廉価で電力を販売した。東日本大震災以降の相次ぐ原発稼働停止と、'12年に始まった再生可能エネルギーの固定価格買取制度の開始を追い風に急拡大し、'15年3月期は売上高約555億7700万円と驚異的な伸びを見せた。 「しかし、自前の発電所を持たず、自治体が運営するごみ焼却場発電や、太陽光発電などの余剰電力を購入し、既存の電力会社より1%から8%程度安価にして売るモデルは利幅が薄かった。また、新たな発電施設への資金負担などが重荷となり、資金繰りが悪化。各地域電力会社への買掛金の支払いに遅延が発生し、ついに倒産したのです」(同) 太陽光発電や再生エネルギー全盛ブームに乗り、十二分な経営基盤もないまま踊った末の倒産劇だった。 「今年ではZEN POWER(福岡県)の負債約52億円での倒産例が際立つ。同社は太陽光発電モジュールの組立、販売を手掛けていました。'14年12月期の売上高は約74億円と急伸。しかし、ヨーロッパでのモジュール価格の下落でダメージを受けた上、固定買取価格の引き下げで一気に受注が落ち込み、倒産に至ったのです」 そんな陰りばかりが目立つ太陽光発電事業は、今後、どうなるのか。 例えば、三井住友建設は出力2600kW、年間発電量290万kWhの『平木尾池水上太陽光発電所』(香川県)を、この11月に完成させたばかりだ。 「水上の太陽光であれば土地造成費用も抑えられ、周辺に遮るものも少なく熱効率もいいことから、こうした施設は今後、注目される。また、広大な土地にパネルを設置するよりも、戸建てやマンションの住宅、商業施設などの屋根に設置するパターンも増える可能性が高い。それでも買取価格が響くのであれば、東南アジアやアフリカなど、電力後進国への進出となる。原子力・LNG(液化天然ガス)・化石燃料VS再生エネの戦いは、これからが本番です」(事業者) 国の手厚い保護が薄れつつある中で、民間各事業者は、どう知恵を絞ることができるのか…。
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社会 2017年12月15日 15時00分
女子アナたちが落胆した民放キー局「共同五輪CM」中止
毎回恒例となっている民放キー局による五輪担当女子アナの共同CMが、平昌五輪で見送られることが正式決定したという。 「業界関係者が注目する一大行事だったのですが、民放連の会議で内々に決まったようです。当然、女子アナの誰もが、共同CMに出演するのを楽しみにしていたんです。なんか寂しいですね」(キー局編成マン) 業界関係者や女子アナらが注目する理由は至極明快だ。CMのPR大使に起用される女子アナは、いわば局の顔。各局、一押しの女子アナが判明するからだ。 「五輪CMは正統派アナの登竜門といってもいい。出演後にはバラエティーだけでなく報道&情報系などのMCに抜擢されるんです。しかも、元五輪PR大使からフリーになる局アナはあまりいないというのも特色ですね」(編成関係者) それにしてもなぜ、民放連は平昌五輪の共同CMを見送ることを決意したのか? 一番の理由は、各テレビ局が負担する制作費だという。キー局は最低でも1社1億円。テレ東はローカルということで5000万円の分担金を負担しなければならないのだ。 「昨今の不景気とスポンサーのテレビ離れが深刻で、これだけの制作費を余裕で出せるのはテレビ朝日と日本テレビだけという状態なんです」(キー局編成担当) さらに、開催国・韓国の国内情勢も大きく影響している。そもそも韓国国内で平昌五輪は盛り上がっていないというのだ。 「五輪開催まで100日を切ったと言うのに、北朝鮮のミサイル問題などが山積し、国民の関心が五輪に向いていないんです」(事情通) 当然、日本国内でも大した話題にもなっていないのが現状だ。 「視聴率的にも関心があるのはフィギュアスケートくらい。民放キー局はリスクが大きいと判断したんです。五輪中継の放送権料に加えて、共同CMの制作費となると割が合わない。だから今回は見送ったんです」(キー局編成関係者) 東京五輪では、ぜひとも共同CMの復活を望みたいところ…。
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社会 2017年12月15日 10時00分
派閥抗争勃発! 安倍首相の寝首を掻く「二階の乱」
師走になり、永田町界隈では安倍首相の腹心で“政界の寝技師”と呼ばれる二階俊博幹事長が、来秋の自民党総裁選に向け不気味な動きを見せているともっぱら。二階氏が小泉進次郎筆頭副幹事長を担ぎ出すのでは、との憶測まで広がり、自民党内でも一気に緊張感が高まっている。 「2015年、安倍首相の2選目にいち早く支持を打ち出し、無投票再選の流れを作ったのが二階氏だった。安倍首相も二階氏の調整力を頼りにし、昨年、幹事長に大抜擢。それを受け二階氏も、自民党総裁の任期延長に大車輪の動きで、3期9年を決めた。もちろん、それは安倍首相に東京五輪までもう1期、やらせるためのものだったのですが…」(二階氏周辺関係者) しかし、その二階氏に、10月の衆院選前後から微妙な変化が生まれつつあるという。 「確かに当初、二階氏は来年秋の総裁選では“安倍首相しかいない”と判断していた。改憲論にも賛同を示し積極的だったのです。ところが、ここへきて安倍3選には消極的、改憲も11月19日のラジオ日本の番組で『急ぐ必要はない』として明らかにトーンダウンしている。あれでは何らかの思惑があると思われても仕方がない」(自民党関係者) 別の自民党関係者によれば、そうした背景の一つに、次の総裁は安倍首相にはこだわらないとする心変わりが見られる。 「つまり、一気に進次郎氏を担ぎ出すということ。今年8月、二階氏は進次郎氏をまるで自分の子分のように、自身が主導で筆頭副幹事長に大抜擢した。それどころか、幹事長会見時に隣に立たせフォローさせるという、前例のない役まで担わせている。進次郎氏の“後見人”であることの強烈なアピールですよ」(同) ただし当時は、安倍首相の3選後に進次郎氏を幹事長にして、ゆくゆくは総裁選に出馬させるという腹づもりの動きだったという。 「それが急に前倒しに変わってきた理由は何か。二階氏ももうすぐ80歳で、政治家としてそろそろ総仕上げをする時期に来ている。進次郎氏の実力を間近に見るにあたり、それならば、自分の力があるうちに自らの手で総裁を作りたい、との野望が芽生え始めたというんです」(同) そうであれば、安倍首相を担いでも同じことに思える。 「安倍首相は、あくまで細田(博之)派や菅義偉官房長官が担いだ首相。二階氏は、その神輿に後から担ぎ手として参加しただけで、産みの親とは異なる。そこで、進次郎氏がたとえ二階派に入らなくても、二階派として総裁候補を担ぎ、新首相を誕生させたい。中曽根康隆氏と組ませ“進康コンビ”で二階派を拡大し、院政を敷きたいという思いもあるようなのです」(同) 二階派は衆院選前、無所属議員を次々に引き込み、岸田(文雄=政調会長)派を抜き第4派閥となったが、相次ぐ派閥内議員のスキャンダルによって8人が落選するという憂き目に遭っている。しかし選挙後、早々に中曽根康弘元首相の孫、康隆氏をはじめ新人5人を入会させた。 「その挽回と粘りたるや、さすが寝技師といったところ。11月に総務省が公表した'16年の政治資金収支報告書によれば、二階派の収入は最大派閥の細田派を抜き首位に躍り出た。これは資金が潤沢であるとともに、二階氏の集金力の凄さを物語っている。細田派や各派閥とともに、安倍首相にとっても気が気ではない状況なのではないか」(自民党重鎮) 二階氏の不気味な動きはまだある。中国との関係だ。 「二階氏は以前から、中国と太いパイプを持つ超親中派でもある。今年5月には安倍首相の親書を携え訪中し、習近平国家主席と会談。日本に対し強硬姿勢だった習氏を、関係改善に前向きにさせている。その結果、今年11月の安倍・習会談が笑顔のもとに成就したのです」(外務省関係者) しかし二階氏の周辺関係者は、これについて「裏のやり取りがあった」と言う。 「習氏が二階氏にシグナルを送っている可能性が高い。中国としては、安倍政権の改憲姿勢には絶対反対。もちろん、自衛隊の存在を明記することは中国を脅かす日本軍の創設となるからです。そして、この改憲に反対しているのが公明党。中国は公明党を引き合いに出し、安倍政権に代わる親中派政権の誕生を二階氏に持ち掛けているという」 衆院選で自民党が大勝した最大の要因は野党の分裂との見方が強いが、やはり公明党、支持母体である創価学会が自民党候補を支援したことは、大きな下支えとなっている。 「安倍首相も、その恩を無視するわけにはいかないし、日中関係で二階氏には口が出せない。中国としては、公明党であれ進次郎氏であれ、安倍政権をひっくり返す存在が欲しい。年末、『日中与党交流協議会』の名のもと、二階氏と公明党の井上義久幹事長が与党団を引き連れ訪中し、習氏と面会を予定しているのも、その流れに沿ったものとの見方がある」(自民党関係者) そうした二階氏の影響力拡大を、各派閥も黙って見ているわけにはいかない。 「ここへ来て突如、神谷昇衆院議員が選挙区内の自民党市議らへ現金を配った問題が浮上したが、神谷氏は二階派。これが、他派閥が仕掛けた二階潰しとの情報もある」(官邸記者) “二階の乱”を発端とした、魑魅魍魎の派閥抗争のゴングは鳴った。
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社会 2017年12月14日 14時00分
フィンランドで販売「コオロギパン」は日本でも広がるか
「コオロギパン」とは、パンのブランド名ではない。昆虫のコオロギを原材料にしている正真正銘の“虫パン”だ。 11月23日、フィンランドでパンチェーン店を展開するファッツェル・ベーカリー社が、世界初の乾燥コオロギを材料にした食パンの販売を始めたと発表した。このコオロギパンは、1斤につき乾燥させて粉にひいたコオロギ70匹が使われている。他に、小麦粉などが含まれているが、重量比では約3%がコオロギという計算になるという。 「実はコオロギは、人類を救うスーパー食料とも言える。小麦粉の倍のタンパク質を含み(1カップ当たり28グラム)、鉄分や食物繊維などの栄養価も高い。小麦を含む穀物や乳製品アレルギーがある人にも安全です。しかもたった6週間で育つため、他の野菜や動物に比べて飼育効率に優れているのです」(グルメライター) 環境への貢献度も高い。 「牛肉や豆などの一般的なタンパク源を育てるには、大量の水が必要。一方のコオロギは、牛に比べると2500分の1、豆に比べて216分の1の水分量で飼育できるため節水に繋がり、広大な土地も必要ない。飼育では廃棄物がほとんどなく、温室効果ガスの排出量ゼロと、環境性能にも秀でています」(同) パンに先行して米サンフランシスコに拠点を構える『Bitty Foods』では、すでにコオロギの粉末を使ったスナック菓子を製造販売しているし、北米より昆虫食の認知度の高いヨーロッパでも、世界的に有名なレストランが食用昆虫をメニューに取り入れている。 「フィンランドのコオロギパンの価格は、小麦パンより高い1斤3.99ユーロ(約530円)ですが、環境税と思えば安いという捉え方もある。日本は、そもそもイナゴを含め虫を食する習慣があるだけに、近いうちに普及するかもしれません」(同) 将来は食糧不足の救世主になるか。
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社会 2017年12月14日 10時00分
世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第250回 二つの壁
本連載の第246回「財務省が日本を滅ぼす」において、現代の日本には「二つの壁」があると書いた。とにもかくにも、政府あるいは「政治」が経世済民や安全保障強化を推進しようとすると、壁のいずれか、あるいは双方が立ちふさがり、全く前に進むことができなくなってしまう。 一つ目の壁は1947年に建設された憲法九条第二項(陸海空軍その他の戦力の保持否定。交戦権の否定)だ。そして、二つ目の壁は、'97年の「財政構造改革法」に端を発するプライマリーバランス(基礎的財政収支、以下PB)黒字化目標である。二つの壁は、日本国民の生命や財産を守るために、政府が積極的に動くことを不可能とする。国民のために動けないのであれば、政府などいらない。ある意味で、日本国は二つの壁が原因で、「疑似国家」と化してしまっている。 '17年11月29日午前3時18分頃、北朝鮮が首都平壌近郊の平安南道・平城付近から日本海に向けて弾道ミサイルを発射。ミサイルは高度4000キロを超すロフテッド軌道で打ち出され、青森県の西方、我が国の経済的排他水域に落下した。 アメリカ国防省は、今回発射されたミサイルについて、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の可能性が高いとする初期分析の結果を発表。また、複数の報道機関が、北朝鮮がアメリカ本土を射程に収める弾道ミサイルのテストに成功したと主張していることを報じた。 日本の小野寺防衛大臣は、今回のミサイルについて、 「大陸間弾道ミサイル(ICBM)級と判断している」 と、発言。 韓国軍は、ミサイルが高度およそ4500キロまで上昇したと発表。過去最高の高度に達し、飛行距離は960キロ。 安倍総理大臣は、北朝鮮のミサイル発射を受け、 「国際社会の一致した平和的解決への強い意志を踏みにじり、このような暴挙を行ったことは断じて容認できません。北朝鮮に対して厳重に抗議を行いました」 と、語り、国連安保理の緊急会合を要請すると表明。さらに、 「引き続き強固な日米同盟のもと、高度の警戒態勢を維持し、国民の命と平和な暮らしを守り抜いて参ります」 と発言した。 もっとも、現実問題として超高度にまで上昇するロフテッド軌道で日本に「着弾」する形でミサイルを撃たれると、現在の技術では迎撃は困難だ。 11月27日、欧州のシンクタンクであるECFR(欧州外交評議会)が、北朝鮮の「核攻撃」の標的リストを公表した。ECFRは、 「北朝鮮の情報源から、核攻撃の標的となる可能性のある場所のリストを作成することができる」 と報告し、具体的には東京、横浜、名古屋、大阪、京都、ソウル、グアム、マンハッタン、ワシントンD.Cなどの都市を挙げている。ECFRの報告書には、 「平壌は、アジア太平洋の米軍の拠点と米本土の都市を襲う準備ができていると、脅迫を繰り返している」 「日本の都市はより明確に標的とされており、それには東京、大阪、横浜、名古屋、京都が含まれている」 と、明記されているのだ。 日本の都市が標的にされている。 ロフテッド軌道でミサイルを撃たれると、現在の技術では極めて困難。これが、日本が置かれている現実なのである。まずは、この現実を認めた上で、われわれ日本国民に、あるいは日本国に何ができるのか冷静に見極め、政治が動く必要がある。 日本の安全保障強化を妨害する二つの壁のうち、憲法九条第二項の改正はあまりにもリスクが高く(下手をすると否決されかねない)、さらに時間的にも間に合わない。北朝鮮の核・ミサイル危機は、今、目の前で起きているのだ。 日本国民の生命や財産を守るためには、憲法の範囲内で(あるいは解釈変更をした上で)可能な限りの手を打つ必要がある。当たり前の話だが、政府が国防力の強化などに乗り出すと、追加的な予算措置が必要となる。つまりは「財政」が動かなければならないのだ。そして、現在の日本において、財政を拡大しようとすると、PB黒字化目標という壁が立ちふさがる。 というわけで、深刻化する北朝鮮危機に備えるためにも、二つ目の壁である「PB黒字化目標」だけでも、何とか破棄しなければならなのだ。PB目標を破棄した上で、敵基地反撃能力の議論を進め、早急に予算措置を取る。非核三原則を見直し、核武装の議論を始める。各家庭や公共施設に対し、核シェルター整備を推進する特別法を成立させ、予算措置を取る。 そして、恐らく最も重要なのは、 「現行法(安全保障関連法)や韓国政府との関係上、朝鮮半島が戦場になったとしても、自衛隊が邦人救出に向かえない可能性がある」 という厳しい現実を、政府が明確に国民に知らせることだ。 日本政府は朝鮮半島有事に備え、韓国内にいる邦人の退避計画を策定する方針だが、安全保障関連法において、自衛隊が在外邦人の救助を行う際には、 (1)相手国の治安が維持され、戦闘行為が行われることがないと認められる。 (2)相手国から受け入れ同意がある。 (3)相手国と連携・協力が見込まれる。 と、三つの条件が満たされなければならない。ソウルが砲撃されている最中に、自衛隊は日本人救出に向かえるのか。さらに有事の自衛隊による邦人保護活動について、韓国側の同意が必要になってしまうのである。 アメリカのティラーソン国務長官は、北朝鮮のミサイル発射を受け、カナダと連携し「国連軍派遣国」の会合を開催することを表明。日本や韓国も加え、北朝鮮の脅威に国際社会がいかに対抗できるか協議するとのことである。次なる制裁措置は、北朝鮮にとって「最後の一撃」になる可能性が高い。残念ながら、世界は「戦争」へと向かっている。 安倍総理が「国民の命と平和な暮らしを守り抜く」と宣言するならば、「具体的な措置」に踏み込まなければならない。特に、PB目標というナンセンスな「カネの目標」に固執し、日本国民の生命や財産が害された場合、安倍総理は「亡国の首相」として歴史に名を残すことになる。まずは第一歩として、PB黒字化目標の閣議決定を決断するべきだ。みつはし たかあき(経済評論家・作家)1969年、熊本県生まれ。外資系企業を経て、中小企業診断士として独立。現在、気鋭の経済評論家として、分かりやすい経済評論が人気を集めている。
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社会 2017年12月13日 14時00分
“働き方改革”で注目度増す「ブラック企業大賞」の行方
安倍政権が声高に推進する「働き方改革」。昨年、電通過労死事件が明るみになって以降は、長時間労働に対する企業の取り組み方にも注目が集まっている。 そんな中、今年も『ブラック企業大賞』のノミネート会社が11月27日に発表された。主催のブラック企業大賞実行委員会は、誰もが安心して働ける環境作りを目指し、劣悪な労働環境にある企業を名指しで公表している。同委員会が挙げた9社を順に記すと――『ゼリア新薬工業』、『いなげや』、『パナソニック』、『新潟市民病院』、『日本放送協会(NHK)』、『引越社・引越社関東・引越社関西(アリさんマークの引越社)』、『大成建設・三信建設工業』、『大和ハウス工業』、『ヤマト運輸』――。今年も知名度の高い企業ばかりだ。 「いずれも、過労死者が出たり、労基から是正勧告を受けても改善されなかったり、労使協定以上の残業をさせていたことが明らかになったり…。紛れもなく社員を酷使していた企業たちです」(経済記者) しかし、ノミネートされたこれら以外にも“ブラック”と呼ばれる企業は日本中に数多く存在している。 「日本はいまだに労働者=使用人、仕事ができる人=自我を犠牲にして会社に尽くす、といった古い価値観がまん延しており、知らず知らずのうちに企業をブラック化する要素で埋め尽くされています」(企業コンサルタント会社役員) さらに“下手な経営者の根性論的な経営”や“コストカットが正義”などのノウハウ本が、間違ったマネジメントをする管理職増殖の要因とも付け加えた。 辛抱強いといわれる日本人。しかし、その辛抱強さにつけ込み、労働力を酷使する経営者は後を絶たない。 「ブラック企業をこれ以上増やさないためには、行政だけではなく、ブラック企業のサービスを利用しないなど個々人が意識を高め、社会全体としてブラック企業にペナルティーを与える機運が必要です」(有識者) ブラック企業大賞への投票はウェブを通じて12月22日まで可能だ。あなたの1票が、よりよい社会へと導く力となるかもしれない。
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