田中菜津美はHKT48に第1期生として加入。グループに加入した時はまだ11歳。当時は最年少メンバーであった。その後は、毒舌を生かしてHKT48のバラエティ班として活躍。HKT48の冠番組で、指原莉乃が田中を“ボス”と言うようになり、ゲストとして登場するAKB48の先輩メンバーたちに、「博多のボスにあいさつして下さい」と強要させたことから、すっかり“博多のボス”が定着した。他のHKT48のメンバーは指原を前にすると緊張するものも少なくないというが、田中は、「さっしーですよ。相手」と、総選挙で第1位となったこともある相手に対しても、最年少ながらふてぶてしい対応。この強心臓が“博多のボス”と言われる所以だ。
高身長で毒舌であるため、一般的なアイドルとは、かなりイメージがかい離している田中は、他のHKT48の番組で、指原に、「泣きたいけど泣けない」と相談したことがある。泣いているメンバーを見ると、「家でやれ!」と思ってしまうという。田中は選抜発表で自身が落選しても、泣くのでなく、キレて反抗してしまうタイプであると語っていた。ちなみに、そんな田中が最後に泣いたのは、小学校4年生の時に、こたつに小指をぶつけた時とのこと。
これを聞いた指原は、「怖い…応援したくないもん、そんな子」と苦笑い。指原も指摘するように、そんな田中は、SKE48と兼任となるなど話題になることが多いが、決してファンが多いメンバーではない。総選挙でも一度もランクインしたことはない。指原からは、「面白いし、顔もキレイ。スタイルもいい。足も長いし。何ってなった時に、かわいらしさが根本的に…」とも指摘された。
この指原の指摘に田中は納得しているようだが、あまりキャラを変えようとしている様子はない。周囲の反応など気にしていないようだ。「今、自分の進んでいる方向は正しいのか」「もっと人気が出るためにはどうすればいいのか」「どうやったらメディアでもっと活躍できるのか」と多くのAKB48グループのメンバーが真剣に悩んでいることが、よく話題になる。もちろん、田中も同じような悩みを抱えているであろうが、その悩み方が、明らかに他のメンバーと“博多のボス”とでは違っている。ただ、そんな“博多のボス”は、「アイドルとしてはわからないけど、タレントとしては面白い」とファンから評価されているのも事実だ。