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イチローvs松井の場外戦

 大リーグもオープン戦が始まり、新天地のエンゼルス・松井秀喜への注目度がさらにアップ。マリナーズ・イチローも負けずと好スタートを切っている。同じアメリカンリーグ西地区で直接対決するシーズン開幕が今から待ち遠しい。

 そんな松井vsイチローの注目対決だが、番外でも一騎打ちだ。「松井とイチローの本が、ライバル出版社から出る。どちらの本が売れるか注目だろう。ファンの支持率の表れの一つになるからね」と球界関係者も興味津々だ。
 松井本は、3年前にベストセラーになった『不動心』を出版したS社。「不動心は実は、女性ファンによく売れた。『心の構えで挫折は力に変わる』というテーマが、働く若い女性にアピールした」とS社関係者は、意外な支持層を明かす。
 松井と言えば巨人時代から男性層に圧倒的支持を得ており、若い女性層はイチローと思われていたが、そうではなかったというのだから、事実は小説よりも奇なりで面白い。前回ベストセラーを出したS社とすれば、今度はヤンキースからエンゼルスに移籍したばかりで話題満載の新しいレッドゴジラを見逃す手はないだろう。「転職」をキーワードにして、再び働く若い女性を購買層にすることができる。

 これに対し、老舗中の老舗出版社のB社はイチロー本を出して対抗すると言うのだから、番外戦の行方も興味津々だろう。もちろん、松井、イチローの成績次第で売れ行きは大きな影響を受けることになる。
 永遠のスーパースターONコンビも無関心ではいられないか。巨人・長嶋茂雄終身名誉監督、ソフトバンク・王貞治球団会長は、共にそれぞれ松井、イチローと深い関わり合いがある。長嶋氏が、巨人時代から今に至るまで松井のカリスマ的な師匠であることは誰もが知っているだろうが、王氏も第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表監督を務め、初めてイチローと直に接して以来、蜜月関係にある。「個人主義的だと思っていた、イチロー君があんなに日の丸に熱い思いを抱いていると知って驚いた。世界一になれたのは、イチロー君のおかげだ」と王氏は手放しで絶賛。イチローも「世界の王さんに恥をかかせるわけにはいかない。勝てて良かった」と語り、2人は新たな師弟関係を築いている。

 そういうONも現役時代に様々な本が出版されているが、「長嶋本は売れるが、王本はあまり売れない」と言われてきた。天衣無縫な長嶋氏と、神様のように品行方正のイメージのある王氏の違い。意外性の差が本の売れ行きに影響したと結論づけられている。さて、松井vsイチロー本はどういう結果が出るのか、番外戦の成り行きも楽しみだ。

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