「判決で裁判官は、『女性は一緒に風呂に入ったり、同衾(一緒に寝ること)して耳元で囁いたりして現金を騙し取った』と認定したのです。裁判の争点は金の受け渡しの有無と、受け渡しがあれば詐取に当たるかの2点でしたが、女性側は『男性とは二度しか話したことがない』、『金は一切受け取っていない』と主張していたのです」(地元紙記者)
判決によると、女性は'00年6月に男性が管理する賃貸マンションに入居。当時男性は66歳、女性は64歳だったが、以来、親しく交際するようになった。
ただ、その後女性は「あなたに会うために自宅で開いている組紐教室を休み、講師を雇って出費が嵩んだ」とか、「実は私には借金があり、返済しないと金を借りた男性と結婚しなければならない」などと言って、'07年12月までひっきりなしに金を借りたという。
男性はその度に土地を売却したり、親戚や不動産業者から借りた金などを女性に渡し続けた。女性はこの間、静岡市内の土地(2450万円)やマンション(3949万円)を一括払いで購入。1000万円以上するジャガーやベンツを次々と買い替え、エステ通いに明け暮れていたのである。
「裁判の決め手となったのは彼の日記。女性との交際内容が詳細に記され、その記述が銀行の出入記録と一致した上、預金通帳の引き出し欄にその都度女性の名前が記されていたからです。女性は全く金を返済しておらず、返済の意思もないと判断されたのです」(前同)
もっとも、気になるのはこの女性の容姿だろう。
「彼女は77歳には見えないほど色艶がよく、『女優の高峰三枝子に似ているんだ』と彼はぞっこんだったのです」(男性の知人)
それが事実なら、裁判に勝訴しても男性の心の傷は癒えないかも?