「すでに松嶋の人気は下り坂で、それほど期待度は高くなかったが、感情をあまり表に出さない役柄がピッタリハマった。初回は19.5%、第2話は18.7%で、第3話では瞬間最高視聴率が23.9%。第4話での20%超が期待されている」(日本テレビ関係者)
ここ数年、ドラマの視聴率は全体的に落ち込み、「かつては15%を超えると“勝ち組”だったが、最近ではゴールデンで13%、深夜枠で10%を超えれば“勝ち組”」(テレビ関係者)というが、10月スタートの秋ドラマは“勝ち組”が多い。
特に豪華キャストをそろえたフジテレビは好調で、主演・香里奈、脇を吉高由里子、AKB48の大島優子が固めた月9ドラマ「私が恋愛できない理由」は初回が17.0%、第2話が15.7%。大ベストセラーをドラマ化し、北川景子と嵐の櫻井翔が共演する「謎解きはディナーのあとで」は初回が18.1%、第2話が16.1%と好調を維持しているが…。
「どちらのドラマも、回を重ねる事に中身が薄っぺらいのがバレバレ。もう少し、制作サイドも工夫しないと、このまま視聴率は下降線をたどるだろう」(芸能記者)
名作アニメをドラマ化し、KAT-TUNの亀梨和也主演の「妖怪人間ベム」は初回18.9%と好スタートを切ったが、「嵐の大野智の『怪物くん』がヒットし味を占めた日テレとジャニーズが安易に亀梨を起用して実写化したが、原作のファンは徐々に離れていきそう」(同)。
TBS開局60周年記念として大々的にPR活動が行われているキムタクことSMAPの木村拓哉主演のドラマ「南極大陸」は初回こそ22.0%と10月スタートのドラマでの初回で最高視聴率を記録したが第2話は19.0%と早くも「家政婦のミタ」を下回ってしまった。
「局内では毎回20%超えがノルマだったにもかかわらず、早くも20%を下回ってしまった。撮影が2月から8月に行われたので、人気絶頂の子役・芦田愛菜の出番が少なすぎた。『子供・動物・イケメン』という視聴率を取れる要素をすべて満たしているが、数字がいまいちなのは、このドラマのアイディアにつながった高倉健主演の映画『南極物語』のファンがキムタクドラマに“拒絶反応”を示しているのでは」(TBS関係者)
数字だけをみて喜んではいられないようだ。