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『M-1』和牛の「ドヤ感」が苦手の声、慢心はあった?

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和牛・水田信二、川西賢志郎

 12月22日放送の『M-1グランプリ2019』(テレビ朝日系)では、数々のドラマが生まれたと言えるだろう。特に大きかったのが和牛の動きであろう。これまで3年連続で準優勝を余儀なくされてきた和牛が、今年は本気で優勝を狙いに行くのではないかと言われてきた。

 しかし、準決勝で敗退し、これは「和牛の敗者復活優勝」を演出する一つの策略なのではとも言われてきた。下馬評通りに、和牛は敗者復活を勝ち上がった。和牛は652点を獲得。だが、審査員の上沼恵美子から「決勝まで残り腐らんかった」「緊張感がない」「大御所みたいに」と酷評された。これは和牛の時ではなく、別のからし蓮根のネタ後の講評であった。20代のフレッシュな才能であるからし蓮根に対し、優勝もしていないのにベテランの貫禄を見せる和牛に、上沼は苦言を呈したのだろう。

 場違いな発言をする上沼に非難が殺到する一方で、ネット上では「確かに和牛のドヤ感はイヤだな」「最終決戦へ行って当然みたいな振る舞いがある」といった声もある。さらに、敗者復活戦と決勝戦で同じネタを披露したことでも、「なんか決勝戦は地ならしみたいな感じだったのかな」といった声も聞かれた。

 結果的に、最終登場者のぺこぱに2点差で敗れ、和牛は最終決戦進出はならなかった。これには、ファンとしても落胆したようで、ぺこぱの「キャラ芸人」ぶりを非難する声も聞かれたが、これは、さすがにお門違いの批判とも言えそうだ。

 『M-1グランプリ』は2015年の復活後から、出場規定がコンビ結成10年位内から15年に拡大された。これは休止期間を勘案しての措置だが、その分ベテラン芸人の「うまさ」が目立つ大会となってしまった。本来なら若手、新人向けの賞である「M-1」の性格が変わりつつあるのは確かだろう。ネット上では「和牛って2年くらい前に獲っておくべきだったんだよな」「意識してなくてもベテラン感が出すぎている」と指摘する声もある。和牛にとっては来年以降、どのように振る舞うのか難しい舵取りを迫られそうだ。

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