「しょせん金? 夢のサクセス・ストーリーの行き着くところ」
EXILEの人気を引っ張る未成年者たちは、罪の重さがわかりにくいだろうが脱税は犯罪。罰として、本来よりも高い税金を払わなければならない。
EXILEが所属する芸能事務所「LDH」(HIROこと五十嵐広行社長)が、東京国税局の税務調査を受け、2年間に渡って3億円を所得隠しをしたことが判明。うち1億円以上については悪質な仮装・隠蔽行為が行われていたとして重加算税の対象となった。
一昨年も昨年も、今年に入ってもCDや関連商品は売れ続け、メンバーの数が増えても、CMやコンサート、TV出演で大人気だったEXILE。初期メンバーの困窮時代を経て、勝ち上がってきたサクセス・ストーリーがある意味ウリのこのグループは、練習場所が無くて、公園でしわくちゃのシャツを着たまま、ダンスをしていたこともあったという。多くの人が、彼らの汗臭い「勝ち方」に気持ちのよさやカッコよさを感じていたというのに、今回の巨額脱税で、「しょせん、目指すはヒルズ族」みたいなEXILEにあってほしくない嫌な現実を見せ付けられてしまった。
「ダンサーはそれだけでは、食べていけない」その業界の常識を覆したEXILE。彼らの様な「明日の成功」を夢見て、バイトしながらダンスに打ち込む若者たちは、将来、EXILEみたいに“脱税するほど儲けてみたい”と思うだろうか。
ファンのひとりとして、ガッカリである。