ジャケットは「脱衣盤」「着衣盤」の2種類が用意され、「脱衣盤」のほうは文字通り、何も着ていないヌードな藤田がギターやストラップで体の見えてはいけないパーツをさりげなく隠しているという内容。今回もその過激なビジュアルで話題を集めそうだ。
7月6日には、新宿BLAZEで毎年恒例というバースデー・ワンマンライブ「もうきている」も開催予定。シングル発売を前に、藤田を直撃して本曲の聴き所や現在の活動について話を聞いてきた。
—— 今回の新曲について教えてください。
藤田:日常の中でフラストレーションの溜まることとか、思わず「がーっ!」となるような感情を、ライブで歌った時に発散できるような曲になっています。みんなが共感できるとかそういうことではなく、わかる人にわかってもらえばいい、そんな気持ちで作った歌です。
—— 歌はもちろん、ビジュアルも強烈です。「着衣盤」「脱衣盤」と2種類用意されていますが、どちらも過激ですね。ヌードと変わらないような内容です。
藤田:「着衣盤」は一応、着ているけど着ていないように見える眼帯ビキニというものを着けているんです。「脱衣盤」は本当に何も着けていません。でも、どちらも裸に見えてしまうかもしれませんね(笑)「脱衣盤」と「着衣盤」の差が自分でもわからないくらいの内容になっています。
—— そもそも脱ぐのは平気なんですか?
藤田:「キングレコード」さんからシングルを出すのは今回が3回目。3回とも脱いでいるんです。最初は抵抗あったんですけど、実は自分から言いはじめたことなんです(笑)「グラビアの写真集で手ブラとかするくらいなら、CDで脱げた方が本望です!」って自分からお願いしたんです。初めての時は最初で最後のつもりだったんですけど、その後も毎回やっていて。味をしめちゃったのかなって(笑)でも、これで定着するならそれはそれでいいやって。ライブもビキニでやっていますし、お客さんがそれを見て醍醐味を感じてくれるなら過激でもいいんじゃないって、自分でも楽しんでやっています。
—— ファン層としてはやっぱり男性ファンが多いんですか?
藤田:多いですね。歌の内容的には「男にわかってたまるか!」って気持ちで作っているものが多いんですけどね。わたしのそういう一面を見つけて、興味を持ってくれる女の子もジワジワと増えていますけど。
—— 最初にビジュアルを見た時はグラドルの子がただ歌を出して話題を集めているって、そういう感じで見ていたんですけど、よく調べてみると、作詞作曲も自分でやっていて、アーティストで、キャリアも実は長いんですよね。
藤田:はい。こう見えて下積み17年とかですよ(笑)グラビアはここ4、5年くらい。歌をはじめたのは10歳の時です。地元のショッピングセンターで歌ったりとかしていたんです。お母さんがすごく応援してくれて、ボーカルダンススクールに通って、そこからずっと音楽を続けてきたんです。水着で歌うので色物に見られがちですけど、実際は音楽と真面目に向き合ってここまで来たんです。今、お母さんは亡くなってしまったんですけど、お母さんがいた頃は服を着て歌っていました。変な言い方ですけど、脱いで歌っていることに関しては親がいない強みで脱げているという感じです(笑)真面目に音楽をやってきて行き着いた先が水着で歌うことっていうだけなんです。
—— 露出が多いとプロポーションの維持にも気を遣うのでは?
藤田:申し訳程度に腹筋は鍛えています。あと、ホットヨガも気が向いた時に通っています。でも、それくらいですよ。
—— 巨乳の人は鶏肉が好きというのを聞いたことがあるんですけど、なにか食事面でも気をつけていることってあるんですか?
藤田:ファミチキが大好きです。唐揚げも好きです。鶏肉が好きというの、当たっていますね(笑)鶏肉大好きです。割と炭水化物は食べない方がいいって気をつけていたりしますけど、オーガニックでないとダメとか、今はまだそんなに食生活に関しても気にしていません。
—— 歌詞や曲を書く時に心がけていることはあるんですか?
藤田:歌詞は強い言葉というか、インパクトのある言葉を入れたいなって思って書いています。作るぞと決めて作る感じではなくて、お風呂に入っている時とか、トイレにいる時とか、お皿洗っている時とか、手がそれしか動けない時に頭がめっちゃ回るらしくて、詞が降ってくる。自分では水回りソングって呼んでいます。手が空いた時にスマホに吹き込んだりメモしたりして、作っていくんです。
—— 7月6日にはワンマンライブを控えていますが、ライブへの意気込みを聞かせてください。
藤田:今回のバースデーライブが6回目。キャパも800と大きな会場です。今回はお着替えっていうことで生脱ぎとか早脱ぎもあるかもしれませんよ(笑)どんどん脱いでいこうって思います。将来の夢は武道館に立つこと。わたしには到底無理かなという気持ちと絶対立ちたいと思う気持ちが今、交錯しているんですけど、実現するといいなって思って目標にしています。今後も満足度の高いライブをして、実績を作って、いつか武道館に立ちたいです。みなさん、少しでも興味を持ったらわたしのライブを見に来てください。
(取材・文:名鹿祥史)