年間の代表的な活動としては長崎県愛野町で行われる『ジャガイモ畑の中心で愛を叫ぶジャガチュー』と『6月19日のロマンスの日』があるという。「ジャガチューは収穫前のジャガイモ畑でロマンティックに叫び、その甘く叫ばれたジャガイモをロマンスポテトとして販売していこうという試みです。ロマンスの日は大切なパートナーとのホスピタリティ向上のための“きっかけづくり”として活用していきたいです」。解説してくれたのは同協会の事務局長。これらの活動はいくつかのメディアで取り上げられている。
気になるのは設立の経緯だ。「2008年当時、地球温暖化などのソーシャルキャンペーンがはやっていました。しかし地球規模の問題を考える前に自分たちは身近な大切な人を幸せにすることができているのかと考え、“身近な人を幸せにできる人=ロマンチスト”という定義のもと最初は4〜5人でスタートしました」(事務局長)。名前だけから推測すると軟派な団体ではと思ってしまうが、実はとっても熱い趣旨があるのだ。賛同する人は徐々に増え、今では750人程度が関わっているという。
最後に事務局長は「恋人や家族との関係をしっかり考えることができるロマンス力のある人は仕事でも成功するはずです。また協会のメンバーがロマンチスト(身近な人を幸せにできる人)になっていけば自然と活動も広がっていくはずです」と熱く語ってくれた。
環境問題、景気後退など現代社会には多くの問題が存在する。もちろんそれらの問題を真面目に考えることは大切だが、その前に日本ロマンチスト協会で身近な大切な人について考えてみてはいかがだろうか。