前走は1600万・博多Sで0秒4差5着に敗れた。だが、「この前は帰厩して日が浅く急仕上げだった」(影山助手)と敗因がはっきりしているだけに、自己条件での取りこぼしにも陣営に悲観の色はない。
今回は小倉→栗東→札幌と厳しい輸送をこなしての参戦。強行軍にも思えるが、それでも出走を決めたあたりに陣営の勝負気配を感じる。「輸送後もカイ食いは落ちていないし、熱発などもなかった」とタフネスぶりを見せ付けている。むしろ、太めが絞れ、上積みは十分だという。
「太め感こそなかったが、前走時は動きが重かった。もともと歩様が良くないので、見栄えしないが、体重維持に四苦八苦していた春先に比べれば良くなっている」
休養前には京都牝馬Sで0秒2差4着しているように、牝馬同士なら能力上位。ブラックエンブレムが鼻出血により出走を取り止め、難敵がいなくなったここは初タイトルの絶好機が訪れた。
【最終追いVTR】横山典騎手を背に、ダートコースで追われ、5F68秒6→54秒5→40秒6→12秒8(馬なり)をマークした。馬場入りの際はチャカついていたが、いざ走り出すと鞍上との呼吸はピタリ。キビキビしたフットワークでゴール板を駆け抜け、叩き上昇をアピールした。